この時期、革業界は2023年春夏の展示会の季節です。
浅草の産業会館で行われる“東京レザーフェア”には今回行けませんでしたが、いつもお世話になっているバンディの後輩がいる革問屋さんの展示会におじゃましてきました。
この方と一緒に。
我が東京のオヤジことレザーメイト さとうさんと。
この問屋さん、普段はイタリアンレザーがめっぽう得意なんですが、このご時世で仕入れに行けず。
それでも国内の技術やアイデアを駆使して、いろんな革を発表されていました。
ちょっと前までは超〜リアルなクロコ 型押しが流行りでしたが、今はその波を超えて少し漫画チックな感じになってました。
ってか、色のセンスがいいなぁ!
今回の話題作はコレ!と教えてもらったのが、一見サビサビに見えるこの革。
そう、まさにサビそのもので、特殊な技術で革に直接サビを吹き付けたそう!
なので実際に使っていくとサビが進んでいくのだとか…
いやー、相変わらずトンガった革をお作りなさる。
いくつか気になる革もあったけど、とりあえず素敵なカラーの革を何枚か仕入れてきました。
気に入ってくれる生徒さんがいたら嬉しいナ♪
さて
展示会に行っても、まずは生徒さんが喜んでくれそうな革を探してしまうような状況のワタクシですが、Qrinafでオーダーいただたものもちょこちょこ作っております。
今回オーダーいただいたのは三つ折り財布の“Roy”。
生徒さんの中にもパーツが多くなる財布の仕立ては苦手〜と言われる方もいますが、自分はけっこう好き。
そのたくさんあるパーツが、だんだんと一つにまとまっていく様子が好きなのです。
そしてこの財布の大きなポイントが最後のステッチ。
グルっと外側のキワを縫うのですが、途中で革の厚みが
4枚⇨3枚⇨2枚⇨4枚⇨2枚⇨4枚
と激しく変わります。
しかも今回は外と中の糸の色が違うため、糸調子には人一倍気を遣います。
違う色が見えたらカッコ悪いでしょ?
無事に完成しました〜!
外は赤い糸、中は黒い糸、バッチリ糸調子は取れました!
お客さんもきっと喜んでくれる…
って、実はこれは自分用!(笑)
元々はこの仕事を始めたとき、『自分の理想の財布を作ろう!』と思ってできたのがこのRoy。
これで5代目です。
初代は行方不明になっちゃったのですが、左上が2代目、その隣が3代目、左下が4代目で、今回の5代目。
昔のアイテムを見ると、当時の技術力がアリアリと見えてちょっと恥ずかしい(笑)
しかも5代目以外の財布も、出来立ての頃はまったくツヤがありませんでした。
今となってはこのツヤが愛着を持って使えてた証かな。
5代目もいい感じに育てていきたいと思います!
そしてコッチが
オーダーをいただいたRoy。
先日納品させてもらって、とっても気に入ってくださいました!
末長く愛用してもらえますように。
ありがとうございました。
【今週の看板娘】
散歩の途中で盆踊り発見!
久しぶりの光景だし、そんな季節やねぇ〜。
【今週の教室風景】
これを作った生徒さんにだけ意味がわかるレザータグ。
手作りの醍醐味、ここに極めり!
【BANDY’Sレザークラフト 教室のご案内】
現在教室の方は、空きが出次第お申し込み順にご案内させていただいております。
悪しからずご了承ください。
また、体験教室の方は引き続き受講していただけます。
工業用ミシンにご興味がある方はぜひご参加ください。
『ぜんぜんミシン初心者なんですけど大丈夫なんですか?』
とおっしゃられる方が多いですが、ほとんどが初心者の方です。
ぜひ一度体験教室にいらしてください!
体験教室では実際に工業用ミシンを使って、レザーキンチャクを作っていただけます。
小さなキンチャクですが革を切る・縫う・漉く・ヘリ返す・タグを作るなど、ミシン仕立てならではの技術を一通り体験してもらえます。
詳細・お申し込みは下記のリンクからどうぞ。
教室の内容や、生徒さんの作品など詳しくは教室のホームページをご覧ください!
⇨BANDY’S Leather craft school
下記材料屋さんにもパンフレットを置いていただいておりますので、ぜひお手に取ってご覧下さい。
レザーメイト さとう さん
三洋商会 さん
角田商店 さん
Kファスナー さん
ご検討のほどよろしくお願いいたします。