まだまだ梅雨模様ですね。
みなさん体調等崩されていませんでしょうか?
バンディこの時期は、まるで花の“つぼみ”のようにおとなし〜くしております。
梅雨明け後、一気に花開くために(笑)
おとなしいと言えば。
現在のお店のお財布コーナーです。
やはりイベントにたくさん出たせいか、ちょっとおとなしめな財布ばかり…
去年とはまったく違うラインナップになっております。
おかげさまで真ん中の段の【Alfred】はご好評いただいておりますが、こうもおとなしい感じになるとウズウズとしてまいります。
また個性的な財布が作りたくて(笑)
ウチのようなフッと吹いたらピューッと飛んでっちゃうぐらい、小さな小さなブランドは、百貨店さんにキレ〜にディスプレイされているようなものと同じようなものを作っていては見向きもされません。(百貨店さんに売っている商品を否定しているワケではありません)
じゃあデザインで面白いものをつくればいいかというと、これもまた一概には言えない。
バッグや財布はファッションアイテムですが、あくまでも実用品。
バッグは持ってない場合があっても、財布を持ってないという人はほとんど見かけません。
そうすると当然ながら使い勝手がよくないと、長く愛用してもらえない。
そう考えると、例えばポケットの大きさや位置、ファスナーかマグネットか?など、細かいデザインはあっても、おのずと使いやすいデザインは決まってくる気がします
じゃあ何で百貨店さんの商品と差別化したらいいのか?
小さく、個人でやっている強みはなにか?
自分で出した答えは
“大きなブランドさんでは使えない革を自分の足で探し出して、使う。”
でした。
これが今のQrinafのスローガン“一枚の革から作れるだけ。売り切って、終わり。”の原点だったりします。
そんなウンチクはさておき…
いろいろと面白い革を発掘して仕入れてきましたよ〜
まずは
この変わった形の革は“アザラシ”です。
現在は輸入禁止になっているそうですが、これはデッドストックの正規品です。
カタチもさることながら、気に入ったのはこの色!
といっても、なんと表現していいのかわかりません(笑)
厚みはしっかりあるのに柔らかく、手にしっとりと吸い付く感じは独特で極上です。
すべてシリアルナンバーが入っていました。
233枚作ったことになっていますが、仕入れ先で見せてもらうとすべて色が違ったので233パターン作ったようです。
ということは、すべて世界に一枚しかない…のかな?
証拠はありませんが、多分そういうことかと思われます。
続いてはコチラ
超〜巨大な“エイ”の革です。
最近ではこの大きさもめずらしいですが、なんといってもこの色!
最初に思いついたのは、ドラえもんでタイムマシンに乗った時のまわりの色(笑)
ただしエイ革はこの表面のカチカチのツブツブが厄介でして…
ウチの仕立ては基本的にミシン縫いなので、加工しないとちゃんと縫えません。
その加工をまだやったことがないので…これが商品になるのはいつの日か(泣)
そして最後は2年ぐらい前に一目惚れしてから、ず〜っと欲しかったこの革。
本物のハラコをストライプ状に毛を刈り、その刈った部分を染め、同色の革ひもで装飾してあるという、世にも奇妙奇天烈、そして想像を絶する手間がかかった革です。
いつもお世話になっている革のバイヤーさんが、イタリアで一枚だけ仕入れてきたのを譲ってもらいました。
いかがでしょう?
とても百貨店さんには並んでない革ばかりかと(笑)
実は今は使ってないけれど、とてもお気に入りのショーケースがお店にありまして、そこにこういった“超レア”な革を使って作った商品ばかりを並べたコーナーを作りたいなって考えております。
しかしどれだけいい革でも、商品にして生かすも殺すも作り手次第。
だれも持っていない、自分だけのお気に入りが欲しいと考える方に出会い、一目惚れしてもらえる日を夢みて、これからもいろんなアイテムを生み出していきたいと思います☆