今年はじめてみたいコト。

先日の教室中、生徒さんからビックリする内容の話を聞かされました。



『先生!実はここで作ったバッグのおかげで就職の内定が決まったんです!』



そう言われた時は一瞬、『バッグを作る工房にでも勤めることになったのかな?』って思いましたが、よく考えるとこの生徒さんは管理栄養士。
不思議に思って、ウチで作ったバッグにどんな就活成就効果があったのかを聞いてみると…


『面接を受けていたら面接官の方に『ステキなバッグをお持ちですね』って言ってもらったので、『自分で作ったんです!』って伝えたら全員が『エーッ!!』ってなって…。そこからもうレザークラフトの話で盛り上がっちゃって。気づいたら受かってました(笑)』


思わず『なんちゅー話やねん(笑)』ってツッコんじゃったけど、内心は嬉しくて嬉しくてたまらなくて、その照れ隠し的に口をついて出た言葉でした。






この仕事をしててよかったなぁ〜って感じる瞬間が時々あります。

教室にみんなの笑い声が響き渡ったとき。
レザークラフトが楽しいって言ってもらえたとき。
注文をもらったと嬉しそうに報告してくれたとき。
ベテランの生徒さんが初心者の生徒さんに教えてくれたとき。
楽しい時間はあっという間だな〜って小さなつぶやきを聞いたとき。

探し始めたらキリがないほど。
本当にいい生徒さんたちに恵まれていると思う。
だけど、この“教える”という仕事で一番喜びを感じるとき。
それは


“生徒さんの成長を感じたとき”


これです。
ミシンを踏むことが怖くなくなった。
新しいやり方を学ぶことができた。
ずっと作ってみたかったアイテムが作れるようになった。

そして

売り物のような(もしくは買ってもらえる)バッグが作れるようになった…。



そうやって喜ぶ生徒さんの姿を見ると、『やっててよかったな』って思います。





しかしそんな姿が見れるのは教室だけじゃありません。
ワークショップもその一つ。

自分のワークショップは巷のものよりちょっとお高めです。
でも『本格的で、ちゃんと普段使いできるアイテム』が作れることがモットー。

今までもたくさんの方々が受講してくれましたが、出来上がったアイテムを見て、参加してくれた皆さんはホントにホントに喜んでくれます。
これが次のワークショップへの自分のモチベーションにもなります。

コロナもあって、ついこないだまではごく少人数でウチの教室で開催してましたが、コロナの影響もほとんどなくなったし、ここ数年ずっとやりたかったことを今年はやりたいと思います。それは



“出張ワークショップ”


です!
いつものワークショップ通り、SL-700EXを使ったバッグ作りになると思いますが、興味があるのになかなか都内には出てこれない方々もいらっしゃるかと思います。
ミシンを運ばなくてはいけないので、最初は車で行ける範囲にはなってしまいますが、ずっと参加してみたかったっていう方々に参加してもらえたら嬉しいですね!

準備もあるのですぐにとはいきませんが、秋ぐらいにやりたいなと思っています。
ご興味ある方は楽しみに待っててください♪





【今週の看板娘】

目を開けたら珍獣がジッとみつめてました(笑)



【今週の教室風景】







内定おめでとう!!



【BANDY’Sレザークラフト 教室のご案内】

現在教室の方は、新規のご入会受付並びに体験教室のお申し込みを一時中止しております。
再開しましたら改めてお知らせいたします。


教室の内容や、生徒さんの作品など詳しくは教室のホームページをご覧ください!
BANDY’S Leather craft school



キャンプ…部。

『暑ーい!!』


そう言って、ハンカチで顔をあおぎながら教室に入ってくる生徒さん。
今年もいよいよ暑い季節がやってくるなぁ〜…なんて感じ始める陽気になってきました。


いつもの散歩コースにも、この時期ならではの光景が。





立派に咲き誇る紫陽花たちが、まもなく訪れる梅雨を予感させます。

でもまだ肌寒い日もあったりして、油断できない日々。
体調に気をつけて過ごしたいものですね。





さて





一月ほど前に遡りますが、去年からずーっと自分が言い続けてきたことが実現しました!
それは…


“バンディ教室キャンプ部発足”!!



自分がキャンプをやり始めたのが5年前。
このブログにもちょこちょこ行ったときの様子を書いたりしてますが、教室でもそんな話をしていると『行ってみたいです!』と声をかけてくれる生徒さんもいらっしゃって。
それなら希望者集めて行こー!ってことで、この春いよいよ動き出しました。




天気予報では怪しかった雲行きも、当日は暑すぎず寒すぎずで最高のコンディション!
こんな日にキャンプできるなんて、滅多にないことです。
いやー、みんなの日頃の行いの良さやね〜エライエライ(笑)


今回の参加者は全員大人なので、現地集合現地解散。
やりたいもの(コト)は各自で持参。
各々がなるべく負担の少ないようにやりました。


キャンプが全く初めての人もいたので、みんなで手伝いながら設営講習。
最近のテントの立てやすさにみんなビックリ!
キャンプを始めるときの大きな壁がテントの設営ですしね。
なんと今はお店でテントを買う前に設営講習をやってくれたりします。


『こんなに簡単ならはじめてみたい!』


と、出だしから嬉しいお言葉。




そしてキャンプの醍醐味といえば料理!
『燻製をやりたい!』と手を挙げた2組が早速調理開始。



するといきなり燻製機が火事!
『まだ消さないでー!!』ってブロガー根性丸出しで現場へ急行(笑)
ちゃんと焚き火台の上でやっていたので大事には至りませんでしたが、こんなトラブルもいい経験です。




そんなかんなもありながら、たくさんの燻製が出来上がり!
タコにチーズ、豚バラ肉など全部美味しい!
外で食べればなおさらです。




そしてこちらではなんとコーヒー豆を直火焙煎!
こんなコーヒーが飲めるなんてアウトドアならではの醍醐味ですね。




そしてワタクシはお肉担当♪



前日から仕込んだ豚のアバラの塊。




これにBBQソースを塗って、飴色になるまでじっくり炭火で火を通すと…
アメリカンスペアリブの完成!
みんなにかぶりついてもらいました。


そしてメインはこれ!



サーロインの塊1kg!






それを鉄フライパンでじっくりと、少しずつ火を通していきます。



出来上がったのが…



まさかのピンボケーっ!!

事前に仕込んでいったシュラスコ用のモーリョソースをかけて、さっぱりと食べました。
メンバーの年齢高めだしね(笑)



美味しそうに食べてくれて何より!




だんだんと暗くなってきても、楽しい時間は尽きることがありません。



そして最後の締めは、昼間直火焙煎した豆で淹れる極上のコーヒー。
タマラナイ美味しさ。




生徒さんとこんな楽しい遊びができるなんてありがたい限り。
みんなも楽しんでもらえたようでヨカッタヨカッタ。
またぜひやりましょうね!





【今週の看板娘】

こー見えて彼女はお仕事中…みなさんに癒しを届けているのです。
行き倒れのようで笑われておりますが(笑)



【今週の教室風景】

バッグに付けるオリジナルレザータグ。
小さなパーツですが、これを付けるだけでグッと愛着が増します。
いろいろとデザインを考えるのもたのしいですね!





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Leather crafter from Canada.

【本日のブログは長文です】


4月中頃のこと。


アトリエで作業をしていると、母親と娘とおぼしき二人が訪ねてきました。
声をかけると返ってきたのは英語。
見た目ではちょっと個性的な日本人やな〜ぐらいに思っていたのでビックリ。

あちらは日本語がぜんぜん喋れない。
こっちは英語がぜんぜん喋れない。
ということで、スマホの翻訳アプリを介してのやりとりとなりました。

要件を聞いてまたビックリ。


『あなたにバッグ作りを教えて欲しくて、カナダから来ました』



思わず『マジで!?』って大声で言っちゃって。
きっと通じてないけど向こうも笑ってた(笑)

その後、30分ほどいろんなやりとりの末…お断りしました。
とても残念でしたが。
お二人が帰られた後、ヨメさんに今あったことを話しました。

『せっかく来てくれたのにね。なにかしてあげられることはなかったんかな…』


アトリエに戻った自分はなんだかいてもたってもいられず、気がついたら自転車にまたがってました。
お二人が帰られてから、もう10分以上はたっている。
でも“ご縁”があれば見つかるはず…という思いを胸に、直感を信じて自転車を走らせたのでした…。




で、その後どうなったかと言いますと。



15分ほど自転車で探していると、浅草寺の裏でバスを待っているお二人を発見!!
もうこれはご縁ですな。と、数日後にアトリエに来てもらう約束をしてお別れしました。





彼女が作ってみたい!と言ったのはこのバッグ。
カラーもこのままで。




前日に準備を始めたら、なんと革の在庫がないことが発覚!
当日、朝イチで問屋に駆け込むという…
そんな革をすぐに買いに行ける環境はありがたいけど、これで儲けナシが確定(笑)

ま、外人さんに教えるなんてなかなかできないんで、その経験を買わせてもらう気持ちで。
切り替え切り替え。





そんなかんなで時間通りに来てくれたKatie(ケイティ)さん。
教えて欲しいことがてんこ盛りで、次から次へと質問が飛び出します。

日本の革について

漉き機の使い方

ミシンの種類やセッティングのこと

これだけで1時間経過(笑)


さすがにそろそろ始めないとヤバいぞとなった頃、衝撃の事実が発覚します。




『ワタシハミシンヲツカッタコトガアリマセン』





後ろにバッチーンとひっくり返りそうな衝撃をこらえつつ、こーなったら意地でも完成させたる!とナゾのプロ根性スイッチがオンになったことを彼女は知りません(笑)




言葉が通じない相手に、どうやったら伝わるか?
それをずっと悩んでいました。

そこで英語が堪能な生徒さんに相談してみることに。
外国でいろんな料理のワークショップを受けたというこの生徒さんのアドバイスは


『やって見せれば必ず伝わります』


それしかない!ということで、キットを2つ用意して、目の前で同じように進めることにしました。
そしてお互いの手元には一応翻訳アプリを。





しかし意外や意外!というか、これこそまさに“好きこそものの上手なれ”!
ミシンを使ったことがないなんて信じられないぐらいの速さで上達していきます。
お母さんはヒマそうですが(笑)




漉き機もあっという間に習得!
いや〜これにはビックリです。




顔全部はイヤだとKatieさん。
ほとんど自力で完成させました!!
いや〜頑張りましたねぇ。

スタートから9時間半!
ちゃんと使えるバッグが無事に完成しました。



たくさんの『Thank you so much !!』を言い残して帰っていったKatieさん。
その後に残されたグチャグチャの作業台と、行き場のないバッグ(笑)
緊張の糸がきれ、この光景をしばしボー然と見つめることしかできませんでした。

でも最後に一つ、とてもとても大切なことを彼女に伝えるのを忘れてました…


『日本のバンディのところへ行けば、作り方教えてくれるよ!』って周りにゼッタイ言うなよって(笑)


めっちゃ疲れたけど、とってもいい経験させてもらいましたっ♪


注:飛び込みで来られても基本的にはお断りしますのでヤメてください。





【今週の看板娘】

ま、なんだって楽しかったらいいよねー♪
って精神をジーナから学んだ気がします。
ありがとね。



【今週の教室風景】

出来上がった瞬間、『今まで作ったバッグの中で一番良くできた!!』と叫んだ生徒さん。
ウチの生徒さんの中でもトップクラスに数は作ってる彼。
なんでも上手くなるには反復練習しかない!を体現してくれて、その姿を見た他の生徒さんには相当刺激になったはずです!
お疲れ様でした。




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言葉の威力よ。

『9連休なんてもらっても、何していいかわかんないですよ。』



ゴールデンウィークは何をしてた?なんて話題から、一人の生徒さんが複雑な表情をしながら呟きました。


日本人はなんでこんなに休むのがヘタなのか?
ちょっと前に同じような内容のブログを書いた気が、するようなしないような…(笑)
みなさんそれぞれの意見を出し始めます。

他の社員さんに悪い

旅行でいっぱいお金使っちゃいそう

そもそもそんな連休(会社が)取らせてくれない

などなど。

やはり“仕事関係”が原因だという意見が多数でした。



我がホームタウン浅草もすっかり人出が戻ってきました。
その大多数を占めるのが旅行に来ている外国人の方々。
ニュース等で外国人旅行者にインタビューする様子をよく見かけます。
そこで『日本には何日間滞在するんですか?』と聞くと、『2週間』や『3週間』はザラで、中には『1ヶ月』なんて人も。

これを聞くと、『なんで海外の人はこんなに休みが取れるの!?』って多分日本国民全員が思ってるはず(笑)
その場にいた生徒さんも、全員がうなずくばかり。


そんな中、ニコニコしながらひとり静かに手を動かしている生徒さん。
このブログにもちょくちょく書かせてもらっているドイツ人の生徒さんです。
こんな近くにいい人がいるじゃないか!とばかりに聞いてみます。



『なんで海外の方はそんなに休みが取れるんですか?』と。



メモをとっていた手を止めて、彼女は言いました。



『一人の社員が2週間休んだぐらいで会社は潰れませんよ。もし仮にそれで潰れてしまいそうな危うい会社だったら、そもそも働いたらダメですね。』



その言葉の威力に全員グゥの音も出ず(笑)
ま、それぞれ休めるときに休みましょう。ということでその場はまとまったのでした(笑)







さて






GWも終わりが見えてきた頃。
都内もお天気に恵まれまして、アトリエの扉も開けっぱなして、風薫る五月を感じながら一人で作業をしていました。
すると一台の自転車がキキーッとアトリエの前で止まったのです。
ふと見ると乗っているのはロン毛に帽子、そして顔が真っ黒に焼けた男性。
しばらく見つめ合う二人(笑)


『今日はお店やってますか?』と男性から聞かれました。


今は教室がメインになってしまって、お店としては機能してないことを伝えると、次の一言に『エッ!?』となったのです。



このベルト、8年前にこちらで作らせてもらったんです


確かにやってた。ベルト作りのワークショップ。
そして驚きはまだ続きます。
どこから来てくれたの?と聞くと


『広島からです。自転車で。』


いろいろどーゆーことかわからない!
でも久しぶりに訪ねてくれた喜びと、彼への興味が止まらなくなってしまい…
思わず出た言葉が


『とりあえず一緒にお昼ごはん行こうか』


でした(笑)




元々はこっちにいて、広島に行った経緯。
尾道が大好きで、ずっと住みたくなったこと。
なぜ自転車で帰ってきたのか。
自転車旅で経験したいろんなこと。


いっぱい話を聞かせてもらいました。


そんな中でも、ウチに寄ってくれる直接の理由になったであろうと思われる話をしてくれました。それは



『アクセサリーを作って売れる、バンディさんのようなお店をやりたいんです。尾道で。』



ありがたいことです。
こんなふうに思ってもらえるなんて。

たまに同じような希望を抱いた方が来てくれることがあります。
自営業の先輩、なんて言ったらおこがましいですが、自分のところへ来てくれた方々に必ず伝えることがあります。


“自営業はできるできないではなく、向き不向きです”


自分なりに自営業の大変さはわかってるつもりです。
なので『やったらええやん!なんとかなるで!』なんて無責任に言うことはできません。
ただ、“やってみたい!”と思った自営業は、自分に向いているのか?向いていないのか?、こればかりは実際に自分でやってみないとわからないのです。


人生の中でもなかなか大きめなその一歩を踏み出すのであれば。


ワタシはこうしてきました、あーしてきました、という話を自分なりに、その言葉の威力が彼の背中をポンっと押せるように、丁寧にさせてもらったつもりです。





本当に笑顔がステキで、素直な心を持ってるO君。
『え!?もしかしてバンディさんのブログに出ちゃうんですか?嬉しいナァ〜』
8年前からずっと読んでてくれてるなんて、こっちが嬉しいよ!





『もしちょっとでも有名になったら、バンディさんのこと話しますね!』
そんなことを言ってくれるのはありがたいけど…
ここからまだ千葉の津田沼(20km)まで帰るという時点でもう心配(笑)


寄ってくれてありがとう!
また会おうね!!





【今週の看板娘】

ちゃんと生徒さんの相手してますから…おいもさんもらえますよね?
の顔(笑)




【今週の教室風景】

グゥの音も出なくなった直後、ドイツ人の生徒さんが一生懸命書いてた作り方のメモは1ミリも読めませんでした(笑)





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