我らデビュー屋さん。

2025年、早くもGWに入りました。


毎年GWは特に関係なく過ごすバンディ家ですが、これが始まると

『あ〜GWなんやなぁ〜』

と気づく瞬間があります。


それは、我が家のハゴロモジャスミンの開花。
毎年この頃になると甘い香りと共に、その小さくかわいい花をたくさん見せてくれます。

“ハゴロモジャスミン”
その花の名前をどこで知ったのか、正直覚えてません。
でもどうしても育ててみたくなった自分は、探して探してやっとの思いで見つけたのが、とある花屋さんの棚…の下。
その暗〜い空間に、ほとんど枯れた状態で放置されていた1本の苗でした。

そんな状態でもやっと出会えたハゴロモジャスミン。
お店の人に買いたいと伝えると


『よかったら差し上げます。ぜひ元気に咲かせてあげてください!』


あれから8年。
根は1階にあるのに、どうやって2階の手すりまでたどり着いたのかいまだにナゾだけど、その甘い香りと満開の花を見せるGWは、バンディ家にとっては桜の開花と同じぐらい心躍る季節なのです。






さて






今週はお休みをいただいて、キャンプに行ってきました。
キャンプ歴もそこそこ年数を重ねてくると、これからキャンプを始めたい、とりあえず一回やってみたい、そんな人たちのお手伝いをする機会も増えてきます。

そして今回もデビューのお手伝い。
お相手は



地元の友達夫婦。

帰省して、一緒にごはんを食べるたびに『道具は持ってるのになかなか始められない』と話す二人を、キャンプ沼にはめてやろうとバンディ流“おもてなしキャンプ”に誘い出したのです。

実は去年の秋が初回のはずでしたが、天気に恵まれず断念。
ですが今年はバンディが一番行ってみたかったキャンプ場、さらに一番人気のサイトを3か月前から予約し、あとは日頃の行いをよくするのみ…で、当日。



サイコーかよー!!

富士山周辺のキャンプ場で、その姿が見える確率は50%と言われてますが、なんとまぁべッピンさんなこと!
極上の眺めを堪能させていただきました。




あとは基本的なことをレクチャー。
薪割りに苦戦する姿を見ると始めた頃の自分を思い出します。

『コツがわかってきた!楽しい!』

友達夫婦も同じアラフィフ世代。
幾つになっても初めてのことをやるっていいよねー。



逆に自分は“ペタンク”という競技を教えてもらったり。
単純だけどメチャクチャ奥深くて楽しい!
そのうち道具をポチリそう(笑)



そして富士山周辺のキャンプ場の一番の楽しみといえば、起きてテントを開けた瞬間の一番富士を見ること。

さてさて…



完璧。

最初は思わず『うわ〜!!』となりますが、あまりの神々しさにその後は声も出ません。
咲き残ってくれた桜と一緒に見ることができたその風景は、疲れたアラフィフたちの心を優しく洗い流してくれました。



『今度あそこのキャンプ場行ってみようか!』

そんな会話が友達夫婦から自然と生まれて、ホッと一安心。
お互いアラフィフになってカラダのガタがいろいろと出始めたけど、キャンプは様々なことが自分たちのペースにコントロールできる、とってもいい趣味だと思う。
次一緒にキャンプするときには、そのキャリアを少しでも積み上げてくれていたら嬉しいな。






【今週の看板娘】

『なんだコイツは!?』ってお互いに思ってるんだろう、きっと(笑)



【今週の教室風景】

レザークラフトで重要な工程の一つ、裁断。
正確に、そして材料を無駄にしないように、集中してカット。





思うところあって。

生業で革の作家や職人をやっている人に限ったことではないと思いますが、自分のまわりでは極端に分かれてる気がします。


プライベートでもレザークラフトをやるか?やらないか?


自分はほとんどやりません。
っていうと、結構驚かれることもあります。
なんでやらないのか?って考えたときに、ふと思うのは『一番最初に始めたきっかけが、趣味か?仕事か?』ではないかと思うのです。

趣味ではじめて、それで食えるようになればそれはいいことなんじゃないかなぁと思います。
でもたまに“好きでやってたのに、仕事にしたら嫌いになった”なんて話も聞きますが(笑)

やっぱり好きで始めた人はプライベートでもやるし、最初から仕事だとやらないような気がします。
となると自分は後者ですが、まったくやらないわけではありません。
自分がプライベートでレザークラフトをやる数少ない機会は、数年に一度の自分用のサイフ作りと、趣味に関するアイテム。
ということで、久しぶりにプライベートレザークラフトやってみました。



作ったのはキャンプで使うランタンにつけるフューエルエプロン…

普段は小難しいバッグ作ってるのに、プライベートはコレかよ!!っていうね(笑)
とはいえ切った貼っただけとはならず、売り物になるぐらいのレベルまでいろいろと小細工ができるのは生業の特権ですかね。
いい感じにエイジングしてってくれたらいいな〜。






さて






今週は本当に久しぶりにこんなイベントに行ってきました。


ホビーショー

モノづくり界隈では多分日本一有名なイベントかと。
とはいえ実はプライベートで訪れたことが一度もありません。
そんな自分が行こうと思った動機は“視察”。

2025年、仕事のことで自分の中では一つ大きな動きをしてみようと思ってまして、その動向を探りに….なんて言ったら大げさかもしれませんが、やっぱり現場を見て、肌で感じるのが一番かなとの思いで足を運びました。


ミシンメーカーさんのブースを回ったり、個人作家さんをみて回ったり。
素性を隠して革のワークショップにしれ〜っと参加してみようかと思ったり、やっぱりやめてみたり(笑)
革関係のブースもいくつか出てるかな〜と思いましたが、実際は1ブースだけ。



でもけっこう常に人だかりはできてる感じでした。
これは…チャンスかもしれません。

“すべての答えは顧客が持っている”プラス、その期待を超えるモノを提供したい。

今年はそちらに労力を費やしていきたいと思います。
さて、どうなることやら。






【今週の看板娘】

トリミングに行ってサッパリ!
アフロがちっちゃくて、なんだかおかっぱ頭みたいです(笑)



【今週の教室風景】

生徒さんがオリジナルバッグを思案中。
まずは床革でサンプル作り。
出来上がりが楽しみです!




咲いた、咲いた。

なーらんだ、なーらんだ、あーか・しーろ・きいろ。




ヨメさんがもらってきた球根を植えて、天塩にかけて育てたチューリップ。
何色かもわからなかったのに、不思議と並んだ赤・白・黄色。

こんな真北向きの玄関先では花なんて咲くこともあるまい。ましてやチューリップなんて燦々と日光が降り注ぐ環境じゃないと…ねぇ〜?

な〜んて話してた人間どもをよそに、見事な咲きっぷり。お見事。
それにしても、昔はチューリップなんて見抜きもしなかったのに、我が家で咲けばなんとまぁ愛おしいこと。
いつまでそのかわいらしい姿を見せてくれることやら。



そして春のメインイベントも行ってきました。



お花見….より目立つものが(笑)
ちょうど定休日に満開、さらにお天気もヨシ、ということで今年も無事お花見をすることができました。


みなさんも春を満喫してますか?





こんな爽やかなブログなのに、実は絶賛頭痛地獄に両足を突っ込んでおりますので今日はこの辺で。





【今週の看板娘】

春風を浴びて、気持ちよさそうなジーナの顔を見てやってくださいな。



【今週の教室風景】

『こんなバッグができちゃうんですね〜』

3つ目の課題バッグが完成して嬉しそうな生徒さん。
なんと山形県から通って下さってます。
次からいよいよ自由課題。さらにたくさん作っていきましょうね!





浅草の奇跡。

ほとんど日当たりがないことで有名な我が教室ですが(知らんけど(笑))、なんとまぁ奇跡的なことが起こりました。





ダメもとで植えたチューリップがその蕾を開かせたのです!

なんかもうバンディ感激。
植物が好きで、いくつものグリーンを迎えてきましたが、その日当たりの悪さゆえほとんどが成長することができず、特に“花系”はほとんど咲いたことがありません。
なのでここ数年は花を植えるどころか、タネを買うことすらしていませんでした。

そしたら、たまたまヨメさんがいただいてきたチューリップの球根。

『これもたぶんダメやろなぁ』

と植える前から正直諦めモードでしたが、とりあえず水だけは切らさないよう気をつけること約2ヶ月。
なんとまぁこの神々しい姿よ!…ってチューリップに対して初めて思いましたが(笑)

でもこれは嬉しいですねぇ〜。
世の中を明るくするニュースは今年も大谷翔平が活躍する姿だけかと思っておりましたが、こんなにも身近なところで心がパッと晴れやかになるニュースに触れ、『今年はいい春だ』なんてひとり勝手にほくそ笑んでおりました(笑)




そして今週の6日は、現在のアトリエをショップとしても世の中にオープンした日でした。
この物件に引っ越してきてから、約2年はアトリエ(作業場)をメインとしていましたが、この東京浅草の片隅で、小さな小さなショップをオープンさせたのが10年前。


実はその日の記憶はほとんどありません。


唯一覚えているのは、その日は花散らしの雨がしとしとと降っていて、祝いの席では定番の、『雨降って地固まると申しますが….』という挨拶を、本当にそうであってほしいと心から願っていたことを思い出します。





今や教室がメインとなったこのアトリエで、そのショップの名残の一つとなったこの看板。
当時はこのヌメ革で作った文字が、いいエイジングを重ねられるまで続けてられますように….そんな願いを込めて作ったもの。

おかげさまでそのエイジングは唯一無二の様相になり、奇跡的に10年続けてくることができました。


今は生徒さんの誰かがお店をオープンできるように後押しできたら嬉しい。
この場所を通じて、10年前とは人との関わり方が変わったけど、これからも自分を信じる心は変わらずに歩んでいきたいと思います。


まだまだやりたいこといっぱいあるしね!






【今週の看板娘】

だいぶモジャってボヘミア〜ンな感じですが元気です(笑)
来週トリミングね!



【今週の教室風景】

久しぶりの体験教室!
新しく入っていただいた生徒さん、どうぞよろしくお願いします。
一緒にレザークラフト楽しみましょうね。