昭和の遊び、令和の遊び。

『これからレザークラフト始めたいんですけど、何から揃えたらいいですか?』



そう言われて来店する方を、日々お相手させてもらっていたアルバイト時代。
何を作りたいか?予算はいくらか?などを聞いてご案内しておりました。

正確な数字ではなく、あくまでも自分の感覚ですが、そうやってレザークラフトを始められて、『今度はこんなものを作りたい』とお店に2度目の来店をしてくれる確率…10%にも満たない気がします。
続けられないにはいろいろと理由があると思う。


“思ってたより(想像してたより)〇〇だった”


なんて、なんにでもあることだけど、ことレザークラフトに関すれば
・思ってたより音が出る(主に手縫い)
・思ってたより専用道具がいる
・思ってたより革の種類が多くて何を選べばいいかわからない
・思ってたより消耗品が多くてお金がかかる
こんな感じで辞めてしまう理由はなんぼでもある気がする。


そんな中、十年ほど前。当時自分が接客させてもらって、レザークラフトをスタートさせたお客さんで、忘れられない方がいます。
このときすでに定年を超えてらっしゃっていたか、まだだったかは忘れてしまったけど、作ったものをお店に持ってきてくれては


『ダメ出ししてください』


と毎回言われ、その度に返答に困りながらも自分なりにアドバイスさせてもらってました。
やがて手縫いからミシンにシフトし、見事革作家の道へ。
積極的にイベントに出店され、作ったものが売れる喜びを伝えるSNSを拝見しては、とても嬉しく思っていました。

そして今年のGW。



笠間のイベントに出店されているところに、会いに行かせてもらいました!

『もうあと何年できるかわかんないよ〜』

なんて言われてたけど、なんのなんの。
キレイに並べられたバッグたちは十分売り物としてのレベルに達しているし、ここまでできるようになったのにやめてどうすんのよ!な〜んてエラそうに言ってみたり(笑)


作って、人と交流して、報酬を得る。


誰もがやりたくてもできないサイクルを、自らの情熱と行動力で生み出したことは本当に素晴らしいことだと思うし、人生の先輩として尊敬します。
細く長く、ご自分のペースでモノづくりライフ楽しんでいってください!

おじゃましました。







さて






とってもいい季節です。
そうとなればやることは一つ。



ハイ、キャンプ〜

いい時期は思ってるより短いですからね!
行ける時にバンバン行っておかないと。
今回のキャンプ地は千葉の山奥。
都内から1時間ちょいも走ればこんなステキなキャンプ場がありました。




今回のパートナーもSさん。
もうね、彼と行くとホンマに楽チン。



黙っていても…



次から次へと美味しい料理を作ってくれます。




サイトのすぐ裏に気持ちい〜い滝と川があったので




久しぶりに水切りにチャレンジ!
こんなの昭和時代以来かも(笑)
結果は….




ドボーン!

何度やってもダメでした(笑)




気を取り直して、またまた美味しいご飯を堪能していると

『バンディさん、いま流行りのやつやってあげましょうか?』

と言いつつ、スマホをいじる彼。



ハイ、バンディジブリ風〜

こ、これがウワサの!!
正直似てるかって言われたら似てないけど(笑)、なんかめっちゃ嬉しい!!

『あ、こっちの方が似てるかも…』

と差し出されたスマホを見てみると



北斗の拳風!!

もう後ろにひっくり返りそうなほど笑いました(笑)
確かにこっちの方が…でも『ガシャア』って効果音なによ!?(笑)

いやー楽しかった。




昭和の遊びに令和の遊び。
懐かしさと最新を両方楽しめる自分たち世代はとってもラッキーかもしれない。
でもこの“楽しむ”という精神を、これからもずっと持ち続けたいと思う。






【今週の看板娘】

彼女も“ボールは楽しい!”って精神を、ずっと持ち続けていますなっ。



【今週の教室風景】

生徒さんからの差し入れ。
せんべいでこんなカタチ作っちゃうなんて….なんか粋だねぇ〜なんて感心しながらみんなでいただきました。
ごちそうさまです!





DIYの余地。

今週、自分が一番愛する映画“紅の豚”がテレビでやってました。
もう軽く100回以上は観てると思うけど、それでも観ない理由はありません。



まだこの映画の本質を何もわからずに観ていた若いころは、ジーナやポルコのような深く、渋みのある大人に自分もいつかなりたいと憧れたものです。

でも今は見方がまったく違います。

時代に翻弄され、愛する人を失い、人生をめちゃくちゃにされながらも、人とのつながりを大切にし、与えられた環境の中で自分らしく生きるキャラクターたち。

ジーナの設定年齢は38歳。
自分はその年齢の遥か上になったのに、彼らのような人間の深みは作られていない。
でも背負っている悲しみの量が圧倒的に違うことを考えれば、それはもしかしたら幸せなことなのかもしれない…


何度観てもいろんな気づきを与えてくれる映画に出会えたことは、かけがえのない人生の宝物。
みなさんはどんな宝物をお持ちですか?








さて







毎年GWになると、不思議と“DIY”がしたくなります。
しかし、我がアトリエもDIYにDIYが重ねられて、もうこれ以上やることがあるのか!といった具合。

ところが先日、ど〜しても教室に欲しい機材があって、それを勢いで購入することに。
その機材をどこに設置するのか?
考えて考えて….なんとかなるかも!とひらめいた瞬間、パチーンっとDIYスイッチがオン!
いざ今年のGWDIYのネタとなりました。



漉き機と棚の間に、もう一つ作業台を入れたい。そのために。



土間の部分を玄関の扉ギリギリまで減らして、床を増設することに。



ストックしてある床に使っているのと同じ足場板をカットして塗装します。



言われなきゃ気づかないぐらいになかなかうまくできました!



続いてスキマに入れる作業台も、ミリ単位でギリギリまでカットします。



そしていよいよコイツをセットするときが来ました….



ドーン!

オーストラリア製のハンドクリッカー、一番デカいやつです!
これで大きな抜き型もサクッといけます。



クリッカーの上にスペースができたので、追加で棚も作りました!
このアトリエはもうこれ以上いじれる余地はないと思っていたけど、アイデア出せばまだまだいけました♪

いやー久しぶりのDIY、めっちゃ楽しかったなぁ〜!





【今週の看板娘】

まだまだ元気にボール追っかけます!
風に吹かれて貫禄あります!


【今週の教室風景】

新しく入っていただいた生徒さん。
型紙の基礎は大変ですが、じっくり向き合ってくれてます。
早く作りたいと思いますが、この基礎が支えてくれますので頑張ってくださいね。





ご縁に呼ばれて千葉県へ。

不意に懐かしい人と再会する機会があると、嬉しいという感情と共に、この方とはご縁があったんだな〜と感じます。

今週はそんな機会がありました。
しかもお二人。



まず尋ねたのは




岡製作所さん

看板を見て、ピンときたアナタはレザークラフター(笑)
可愛らしいひし目打ちの看板が目印。

岡製作所さんはレザークラフト、中でも“手縫い”に特化した道具を専門に製作している会社です。



そして自分がいつも大変お世話になっているレザーメイトさとうさんと社長の岡さんは、実は元同僚。
さらに岡さんの息子さんがウチの教室に通ってくれている生徒さん。
そんなご縁プラス、岡さんが工場とショールームを新設したとのことで、さとうさんと一緒にお邪魔してきました。


一本一本手作りされる美しい道具たち。
こういう道具を作る職人さんもどんどんいなくなってしまっていますが、その最後の砦を守る…だけでなく、常に良いものを作ろうとする岡さんの絶え間ない努力、さらには社長として会社の運営をしながら、高齢の職人さんたちを支える配慮まで。
ご自分も職人でありながら、いろんなことに気を配られている姿に頭が下がる思いです。



一流の職人さんである社長、そしてその背中を追いかける息子さん、裏でしっかり会社を支える奥様。
真新しい工場で働くみなさんは、理想的な昔ながらの家族経営。
これからもその技術で革業界をしっかりと支えていってもらえたら嬉しいです。
おじゃましました!




そして次の嬉しい再会は…




日本人らしからぬ立派なドレッドヘアーがトレードマークのTakumiさん。
彼との出会いは3年前。
ウチの教室の体験教室に参加していただいたのがきっかけでした。
その出立ちと優しいお人柄にメチャクチャ興味を抱きましたが、お会いしたのはその一度だけ。

ところがつい先日、インスタグラムでたまたま彼を見つけ、何を作っているのかとのぞきに行くと…



めちゃくちゃカッコいいブレーディング(編み込み)とアンティークビーズのアクセサリー職人さんだったのです!
自分も一応革職人ですが、好きなのにできないのがこのブレーディング。
本を見ながら何度も挑戦しましたが、まともに完成した試しがありません。
それでも欲しくて、ちまたに売られているブレーディングのブレスレットを何度も買おうとはしました。
でもどれも作りがイマイチ。


“いつか職人が魂込めて編み込んだブレスレットが欲しい”


その一本に出会うまで買うまいと決めた日から10年以上の時がたち、彼のインスタグラムを見ていよいよその時が来たと確信したのです。

すぐにDMでお会いしたいと伝えたところ、会って直接商品を見せてもらえることになりました。




お忙しい中あまりお時間を取らせては申し訳ないと、オーダーしたらすぐに帰るはずでした。
ところが不思議なことにお互いの過去や境遇、人生に対する考え方までもが話せば話すほど似ていて、お互いの話に興味が尽きず気づけばあっという間に3時間!

中でもお互い築地市場で働いてたことがわかった時は、コーヒー吹き出すかと思いました(笑)


プリン付きのかわい〜いパンケーキを注文するドレッドヘアと金髪のイカつい男二人組。
『好きなんだからいいでしょ』と言わんばかりに堂々と注文したつもりが、運んできてくれた若い女性の店員さんに『甘い物お好きなんですね!』と不意に言われ、二人して『そうなんっすよ〜エヘヘへ….』と情けない照れ笑いしか返せなかったところまで一緒でした(笑)



出来上がりまで2ヶ月。
夏の楽しみがまたひとつ増えました♪




作るものは違えど、革業界というくくりで言えば同じ土俵に立つお二人。
たくさんお話を聞かせてもらった中で、お二人に共通したのが


“下手に手を広げず、自分の得意分野で狭く、深く勝負する”


ということ。
この考え方には自分も共感しかありません。
“自分の強みは何か?”それを掘り下げた先に、自分らしく生きるという自由が待っている。
今回いただいたご縁は、自営業としての道標を再確認させてもらった出会いでした。


岡さん、Takumiさんありがとうございました!






【今週の看板娘】

実はちょっと前から元気がなかったジーナ。
病院に行ったら病名がつきました。
今すぐどうのってことはないと思うけど、ジーナももうすぐ9歳。
現実とちゃんと向き合いながら、これからも楽しい時間を一緒に過ごしていこうと思います!



【今週の教室風景】

ちょっと機会があって、久しぶりに教室の入り口をパチリ。
これが誰かのお店だったらメチャクチャ嫉妬するって思えるほど、自分にとって大好きな空間で生きていけることを心から嬉しいと感じました。(手前味噌山盛り感がスゴい(笑))





我らデビュー屋さん。

2025年、早くもGWに入りました。


毎年GWは特に関係なく過ごすバンディ家ですが、これが始まると

『あ〜GWなんやなぁ〜』

と気づく瞬間があります。


それは、我が家のハゴロモジャスミンの開花。
毎年この頃になると甘い香りと共に、その小さくかわいい花をたくさん見せてくれます。

“ハゴロモジャスミン”
その花の名前をどこで知ったのか、正直覚えてません。
でもどうしても育ててみたくなった自分は、探して探してやっとの思いで見つけたのが、とある花屋さんの棚…の下。
その暗〜い空間に、ほとんど枯れた状態で放置されていた1本の苗でした。

そんな状態でもやっと出会えたハゴロモジャスミン。
お店の人に買いたいと伝えると


『よかったら差し上げます。ぜひ元気に咲かせてあげてください!』


あれから8年。
根は1階にあるのに、どうやって2階の手すりまでたどり着いたのかいまだにナゾだけど、その甘い香りと満開の花を見せるGWは、バンディ家にとっては桜の開花と同じぐらい心躍る季節なのです。






さて






今週はお休みをいただいて、キャンプに行ってきました。
キャンプ歴もそこそこ年数を重ねてくると、これからキャンプを始めたい、とりあえず一回やってみたい、そんな人たちのお手伝いをする機会も増えてきます。

そして今回もデビューのお手伝い。
お相手は



地元の友達夫婦。

帰省して、一緒にごはんを食べるたびに『道具は持ってるのになかなか始められない』と話す二人を、キャンプ沼にはめてやろうとバンディ流“おもてなしキャンプ”に誘い出したのです。

実は去年の秋が初回のはずでしたが、天気に恵まれず断念。
ですが今年はバンディが一番行ってみたかったキャンプ場、さらに一番人気のサイトを3か月前から予約し、あとは日頃の行いをよくするのみ…で、当日。



サイコーかよー!!

富士山周辺のキャンプ場で、その姿が見える確率は50%と言われてますが、なんとまぁべッピンさんなこと!
極上の眺めを堪能させていただきました。




あとは基本的なことをレクチャー。
薪割りに苦戦する姿を見ると始めた頃の自分を思い出します。

『コツがわかってきた!楽しい!』

友達夫婦も同じアラフィフ世代。
幾つになっても初めてのことをやるっていいよねー。



逆に自分は“ペタンク”という競技を教えてもらったり。
単純だけどメチャクチャ奥深くて楽しい!
そのうち道具をポチリそう(笑)



そして富士山周辺のキャンプ場の一番の楽しみといえば、起きてテントを開けた瞬間の一番富士を見ること。

さてさて…



完璧。

最初は思わず『うわ〜!!』となりますが、あまりの神々しさにその後は声も出ません。
咲き残ってくれた桜と一緒に見ることができたその風景は、疲れたアラフィフたちの心を優しく洗い流してくれました。



『今度あそこのキャンプ場行ってみようか!』

そんな会話が友達夫婦から自然と生まれて、ホッと一安心。
お互いアラフィフになってカラダのガタがいろいろと出始めたけど、キャンプは様々なことが自分たちのペースにコントロールできる、とってもいい趣味だと思う。
次一緒にキャンプするときには、そのキャリアを少しでも積み上げてくれていたら嬉しいな。






【今週の看板娘】

『なんだコイツは!?』ってお互いに思ってるんだろう、きっと(笑)



【今週の教室風景】

レザークラフトで重要な工程の一つ、裁断。
正確に、そして材料を無駄にしないように、集中してカット。





思うところあって。

生業で革の作家や職人をやっている人に限ったことではないと思いますが、自分のまわりでは極端に分かれてる気がします。


プライベートでもレザークラフトをやるか?やらないか?


自分はほとんどやりません。
っていうと、結構驚かれることもあります。
なんでやらないのか?って考えたときに、ふと思うのは『一番最初に始めたきっかけが、趣味か?仕事か?』ではないかと思うのです。

趣味ではじめて、それで食えるようになればそれはいいことなんじゃないかなぁと思います。
でもたまに“好きでやってたのに、仕事にしたら嫌いになった”なんて話も聞きますが(笑)

やっぱり好きで始めた人はプライベートでもやるし、最初から仕事だとやらないような気がします。
となると自分は後者ですが、まったくやらないわけではありません。
自分がプライベートでレザークラフトをやる数少ない機会は、数年に一度の自分用のサイフ作りと、趣味に関するアイテム。
ということで、久しぶりにプライベートレザークラフトやってみました。



作ったのはキャンプで使うランタンにつけるフューエルエプロン…

普段は小難しいバッグ作ってるのに、プライベートはコレかよ!!っていうね(笑)
とはいえ切った貼っただけとはならず、売り物になるぐらいのレベルまでいろいろと小細工ができるのは生業の特権ですかね。
いい感じにエイジングしてってくれたらいいな〜。






さて






今週は本当に久しぶりにこんなイベントに行ってきました。


ホビーショー

モノづくり界隈では多分日本一有名なイベントかと。
とはいえ実はプライベートで訪れたことが一度もありません。
そんな自分が行こうと思った動機は“視察”。

2025年、仕事のことで自分の中では一つ大きな動きをしてみようと思ってまして、その動向を探りに….なんて言ったら大げさかもしれませんが、やっぱり現場を見て、肌で感じるのが一番かなとの思いで足を運びました。


ミシンメーカーさんのブースを回ったり、個人作家さんをみて回ったり。
素性を隠して革のワークショップにしれ〜っと参加してみようかと思ったり、やっぱりやめてみたり(笑)
革関係のブースもいくつか出てるかな〜と思いましたが、実際は1ブースだけ。



でもけっこう常に人だかりはできてる感じでした。
これは…チャンスかもしれません。

“すべての答えは顧客が持っている”プラス、その期待を超えるモノを提供したい。

今年はそちらに労力を費やしていきたいと思います。
さて、どうなることやら。






【今週の看板娘】

トリミングに行ってサッパリ!
アフロがちっちゃくて、なんだかおかっぱ頭みたいです(笑)



【今週の教室風景】

生徒さんがオリジナルバッグを思案中。
まずは床革でサンプル作り。
出来上がりが楽しみです!




咲いた、咲いた。

なーらんだ、なーらんだ、あーか・しーろ・きいろ。




ヨメさんがもらってきた球根を植えて、天塩にかけて育てたチューリップ。
何色かもわからなかったのに、不思議と並んだ赤・白・黄色。

こんな真北向きの玄関先では花なんて咲くこともあるまい。ましてやチューリップなんて燦々と日光が降り注ぐ環境じゃないと…ねぇ〜?

な〜んて話してた人間どもをよそに、見事な咲きっぷり。お見事。
それにしても、昔はチューリップなんて見抜きもしなかったのに、我が家で咲けばなんとまぁ愛おしいこと。
いつまでそのかわいらしい姿を見せてくれることやら。



そして春のメインイベントも行ってきました。



お花見….より目立つものが(笑)
ちょうど定休日に満開、さらにお天気もヨシ、ということで今年も無事お花見をすることができました。


みなさんも春を満喫してますか?





こんな爽やかなブログなのに、実は絶賛頭痛地獄に両足を突っ込んでおりますので今日はこの辺で。





【今週の看板娘】

春風を浴びて、気持ちよさそうなジーナの顔を見てやってくださいな。



【今週の教室風景】

『こんなバッグができちゃうんですね〜』

3つ目の課題バッグが完成して嬉しそうな生徒さん。
なんと山形県から通って下さってます。
次からいよいよ自由課題。さらにたくさん作っていきましょうね!





浅草の奇跡。

ほとんど日当たりがないことで有名な我が教室ですが(知らんけど(笑))、なんとまぁ奇跡的なことが起こりました。





ダメもとで植えたチューリップがその蕾を開かせたのです!

なんかもうバンディ感激。
植物が好きで、いくつものグリーンを迎えてきましたが、その日当たりの悪さゆえほとんどが成長することができず、特に“花系”はほとんど咲いたことがありません。
なのでここ数年は花を植えるどころか、タネを買うことすらしていませんでした。

そしたら、たまたまヨメさんがいただいてきたチューリップの球根。

『これもたぶんダメやろなぁ』

と植える前から正直諦めモードでしたが、とりあえず水だけは切らさないよう気をつけること約2ヶ月。
なんとまぁこの神々しい姿よ!…ってチューリップに対して初めて思いましたが(笑)

でもこれは嬉しいですねぇ〜。
世の中を明るくするニュースは今年も大谷翔平が活躍する姿だけかと思っておりましたが、こんなにも身近なところで心がパッと晴れやかになるニュースに触れ、『今年はいい春だ』なんてひとり勝手にほくそ笑んでおりました(笑)




そして今週の6日は、現在のアトリエをショップとしても世の中にオープンした日でした。
この物件に引っ越してきてから、約2年はアトリエ(作業場)をメインとしていましたが、この東京浅草の片隅で、小さな小さなショップをオープンさせたのが10年前。


実はその日の記憶はほとんどありません。


唯一覚えているのは、その日は花散らしの雨がしとしとと降っていて、祝いの席では定番の、『雨降って地固まると申しますが….』という挨拶を、本当にそうであってほしいと心から願っていたことを思い出します。





今や教室がメインとなったこのアトリエで、そのショップの名残の一つとなったこの看板。
当時はこのヌメ革で作った文字が、いいエイジングを重ねられるまで続けてられますように….そんな願いを込めて作ったもの。

おかげさまでそのエイジングは唯一無二の様相になり、奇跡的に10年続けてくることができました。


今は生徒さんの誰かがお店をオープンできるように後押しできたら嬉しい。
この場所を通じて、10年前とは人との関わり方が変わったけど、これからも自分を信じる心は変わらずに歩んでいきたいと思います。


まだまだやりたいこといっぱいあるしね!






【今週の看板娘】

だいぶモジャってボヘミア〜ンな感じですが元気です(笑)
来週トリミングね!



【今週の教室風景】

久しぶりの体験教室!
新しく入っていただいた生徒さん、どうぞよろしくお願いします。
一緒にレザークラフト楽しみましょうね。





寒い方がお好きです。

もう今年で何度目になるでしょうか。





東京で迎える桜の開花は。

当初は『とりあえず東京行くけど、絶対自分には合わへん。しんどいはずや。学ぶことだけ学んだら、さっさと伊勢に帰ってお店しよ。』と決めつけて3年で帰るつもりでしたが、あれよあれよという間に22年。
あと5年で地元にいた期間と長さが逆転するかと思うと、ビックリというか不思議というかなんというか…。

そういう意味では、自分が何年東京にいるのかを毎年再確認させてくれる桜たち。


『また来年も元気で見たい』


始まりを知って終わりに思いを馳せる。
近ごろ日本の良さを再確認ばっかりしている自分は、まだハワイ気分を引きずっていることにハッと気づいて苦笑いを浮かべる毎日です(笑)






さて






今週も花粉に、黄砂にと、しんどそうな生徒さんたちを度々見かけましたが、ありがたいことにまったく反応がないニブい自分は、意気揚々とキャンプに行ってきました。



今回は元生徒さんのご夫婦とデュオキャンプ。
自宅が比較的ご近所、そしてお二人とも現役の革職人さんということもあって、教室を卒業されてからも仲良くさせてもらってます。


普段グルキャンをするときはだいたい自分が“ゴハン担当”になるんですが、元生徒の旦那さんは料理がとってもお上手。
今回はぜ〜んぶ甘えさせてもらってゆっくりすることに。



早速牛のもも肉を炭火で焼きはじめたと思ったら、あっという間にローストビーフを完成させます。



まぁ〜火の入れ具合が絶妙で、今まで食べたどのローストビーフよりも美味しかった…



その後もシンプルながらも素材を活かした料理で次々ともてなされます。





写真はこれだけですが、実は午後3時から夜9時まで6時間、ず〜っと食べ続けてました(笑)お腹がカンカン!



普段なら海の向こうに富士山が見えるはずでしたが、花粉&黄砂でかすみまくり。残念。

暖かくなって一般的にはキャンプのシーズンインと言われてますが、すでに設営で汗をかくこの気温より、自分は寒いぐらいの方が好きだなぁ….。


とはいえ、今週末もいってきます!





【今週の看板娘】

ジーナも桜を堪能してる…風にあるもので釣られております(笑)



【今週の教室風景】




ミニラウンドファスナーを一気に4つも仕立てた生徒さん。
なんでそんなに作ったのか聞くと、『どれか旦那さん気に入って使ってくれないかな〜』だって。
旦那さん!使ってあげてー!

小話。3つ。

【小話その1】

玄関を開けると、そこは雪国でした。


って、どこかで聞いたことがあるような1フレーズですが…
この景色を見た瞬間、自分の中に浮かんだ言葉は


『あ、やっぱりな。』


でした。


東京に来てそこそこ長くなってきたものですから、なんか今年の冬は変だったな〜と思うと『あ、これはもしかしたら3月末にドカ雪パターン?』なんて予測がつくようになってきました。

そしたら案の定です。


こんなツッコミどころ満載な日が奇しくも教室の日。
午前中に予約をしてくれてた生徒さんたちは、軒並み真冬の格好&雪まみれで来てくれました。
この日は一日中雪の話題で持ちきりでしたが、そのあとに続くハワイのみやげ話…

気持ち的気温の乱高下がハンパない1日でした(笑)





【小話その2】

先日行ったハワイでめちゃくちゃビックリしたことがあったのでその話をば。


期間中、1日だけウクレレの先生が誘ってくれたプライベートツアーに参加してきました。
現地のコーディネーターの人が、The ハワイ!っていう名所や、地元民だけが知ってる穴場まで、クルマで1日かけて案内をしてくれるというので、とっても楽しみにしていました。

当日、待ち合わせ場所で待っていると、迎えに来てくれたのは日本人のコーディネーターさん。
そして乗ってきたクルマは…



テスラ!

テスラ自体はコッチで友達に乗せてもらったりしていたので特に驚きはしないんですが…
本当に驚いたのはここから。


『全員乗りましたか〜?それでは出発しま〜す!』


とコーディネーターさん、おもむろにクルマに向かって


『KCCファーマーズマーケット』


と言うと、スルスル〜っと勝手にクルマが出発するじゃないですか!
このときコーディネーターさんはハンドルを握ってもいなければアクセルも踏んでいない。
ただ、運転席に座ってるだけ!
まさに『リアルナイトライダーかよ!!』(昭和生まれの方ならわかるはず(笑))です。

その後もクルマは交差点でちゃんと止まり、青になれば発進する。
そのまま高速道路に乗り込み、なんなら遅いクルマがいれば車線変更して追い越す。
高速を降りてグネグネの下道を走り、無事に目的地のKCCファーマーズマーケットに着いただけでなく、なんと駐車場にちゃんと入れて停まったのです。


もう一回言いますが、出発から到着まで、運転手はなんにもしてません。
座って、前を向いてるだけ…

最新の自動運転技術がこんなことになってるとは。


クルマのことにもめちゃくちゃ詳しいコーディネーターさん、『日本ではまだまだ難しいでしょうね…』と言いつつ、『アメリカ本土ではベンチャー企業が空飛ぶクルマの実験をバンバンやってますからね〜。まぁこれもおっきなタイヤメーカーがある日本では報道されてないでしょうけど。』ですって。


とはいえ、日本には日本の良さがあるんで、なんでもかんでも羨ましいと思ったわけではないけど、ウン十年自らの手でハンドルを握ってきた者としてはこの“完全自動運転”の経験は凄まじく衝撃的でした。
ま、いずれは日本でもこれが当たり前の日が来るのだとは思いますが。


今後もしアメリカへ行かれる方はぜひ一度経験して見てください!





【小話その3】

先週、久しぶりに教室の新規生徒さんを募集させてもらいました。
今回も4名募集のところに、本当にたくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございます。
抽選で4名の方に連絡させていただきましたが、ご期待に添えなかったみなさん本当に申し訳ないです。

以前は入会待ちも受けていました。
しかし入会のお声がけが1年以上先になってしまったこともあり、ご連絡させてもらってもほとんどがお断りされます。
でも当然です。
レザークラフトをやりたい!って思って応募してくれたときが一番やりたいときです。
1年後に連絡が来たって、そりゃ気持ちや環境は変わっています。
そのときも申し訳ない気持ちがあって、数年前に入会待ちを受け付けるのをやめました。

それで今は抽選にさせてもらっています。

でもそれはそれでまたしんどい。
当選された方以外はバッサリですから。
めげずに2回目に挑戦してくださる方もたまにいらっしゃいますが、レザークラフトをやりたい!教室に入りたい!という気持ちに応えることができない申し訳なさ。

なにが正解なのかと、何年もずっと自問自答しておる次第です。


とはいえ。今回ご縁をいただいた方々はどうぞよろしくお願いいたします。





【今週の看板娘】

週末は雪景色から打って変わって半袖の陽気!
早咲きの桜が満開、ジーナのアフロヘアーも満開です♪



【今週の教室風景】

『バッグの注文2つもらいました!』と生徒さん。
これはこれはステキなバッグが出来上がったんじゃないでしょうか〜!?




現地人かよ。

『バンディ、こんなイベントがあるんですが興味ありませんか?』


去年の11月、そう言って声をかけてくれたのは、自分がお世話になっているウクレレの先生でした。
詳しく聞くと、ウクレレの本場ハワイで行われる“ホノルルフェスティバル”というイベントに出場するため、生徒さんの中から出場者を募っているとのこと。
気持ち的には

『ぜひ参加させてください!』

と即決でしたが、教室があります。
日程を聞き、カレンダーで確認すると、奇跡的に教室をお休みすることなく行けることが判明!
その場でイベントの参加を決断しました。


ハワイは2回目で、行こうと思ったらがんばって行くこともできる。
けど、ウクレレを始めたころは、まさかこんな機会がめぐってくるなんて思いもしなかったし、本場ハワイのステージに立って演奏できるなんて夢のような話。


“モノより思い出”


いつかクルマのCMで決まり文句のように使われていた一言を、ひっそりと心の中で大切にしている自分にとって、このチャンスを逃す手はありません。

そしてお話をいただいてから4ヶ月。



ワ・イ・ハ〜♪

最高気温27℃、こんな海に囲まれているのに湿度も低く、とっても快適!
こりゃみんな好きになっちゃうよね〜



ただ、物価は引くほど高い!
ある程度予測はしていたとはいえ、ドルから日本円に計算すると思わず『なんでやねん!!』って大声で叫びたくなります(笑)

写真のチーズバーガーセット、二人分で約1万円ナリ….。
しかもモスバーガーのほうが全然ウマいし(笑)

まぁでも旅先でケチるのはヤボってことで。
とりあえず食べたいもんは食べました!
けどやっぱりアメリカのご飯はちょっと苦手。
まぁしょうがない。




そしてイベント当日、みんなお揃いの衣装でステージに立ちました!




ご覧のように女性が多いですが、男性も4名参加。
一生懸命練習してきた曲を気持ちよく演奏することができました!



まるで自分だけ踏み台に立ってるような感じですが、天然ものです(笑)



ステージでの演奏が終わると、次はパレード!
ホノルルのメインストリートを通行止めにして、30組の演者たちが次々と演目を披露しながら練り歩きます。



歩く距離、なんと1.5Km!
みんなで演奏をしながらの行進です。




そのスタートからゴールまで、沿道には本当にたくさんの観客がいて、こちらからアクションを起こせばみ〜んなノリノリで応えてくれてメチャクチャ興奮しました!
なんだかディズニーのキャストになった気分(笑)




大きなトラブルもなく、みんなそろって無事に完走することができました♪


気持ちいい疲れを感じながらみんなでゴールすると、先生から

『この先にダイヤモンドヘッドがキレイに見える広場があるので、そこで最後に1曲みんなで演奏しませんか?』

と提案が。
演奏する曲はズバリ“カイマナヒラ”。
ハワイ語でダイヤモンドヘッドのことを意味します。



〜Kaimana Hila〜
I waho mākou i ka pō nei(昨夜私たちが外に出ると)
A ʻike i ka nani o Kaimana Hila(カイマナヒラが美しく見えました)
Kaimana Hila, kau mai i luna(カイマナヒラは高くそびえています)


歌い終わると、カメラマンたちが一斉に空に向かって指をさしました。



その指差す方向にはなんと大きな虹が!
ハワイで虹が見れると、またもう一度来ることができる、という諺があるそう。
その日に備えてまた、お仕事頑張りますかね。



素晴らしい機会をいただいたマリ先生と。
このあと、周りにいたメンバーに『現地人ウクレレプレーヤーみたい!』って爆笑されました(笑)





【お留守番の看板娘】

大型犬仲間といい子にしてたみたいです。
留守番ありがとうね!



【今週の教室風景】

今週、うっかりミスを連発した生徒さんがいらっしゃって、帰り際『大丈夫ですか?』と声をかけたら、『今息子のお嫁さんが孫を出産してて気が気じゃなくて…』とビックリな答えに思わず『レザークラフトなんかしてる場合じゃないですやん!!』ってツッコんでしまいました(笑)
その後無事に産まれたとご報告いただき、ホッと一安心。