いよいよ新時代“令和”が始まるとともに、スーパーGW10連休が終わろうとしています。
ず〜っとお休みだった人、ず〜っとお仕事だった人。
みなさんどんな10日間を過ごされましたか?
バンディ的には2010年に独立してからというもの、今年が一番忙しいGWでした。
前半は思い出しただけで思わずまだゾクッとするほどバタバタだったホビーショー。
後半は毎年出店させてもらっている土沢アートクラフトフェアに行ってきました。
今年の土沢はいろんな意味ですごかったです。
まずは天気。
今回で出店は8回目(?)かな。
春の部では初めてかもしれません。2日とも快晴だったのは。
それぐらい毎年どちらか1日はいつも雨。
いつだったかは忘れたけど、大雨の中水たまりに商品をビチャっと落として半泣きになったことを思い出します(笑)
ガンガンの日当たりのおかげで、すでに腕には日焼けの跡がしっかり刻まれました。
来場者。

いつも会場アナウンス係の女性の声が同じなので、きっと毎年同じ方がやられていると思うのですが、今年のテンションの高いこと高いこと(笑)
特に初日。
『なんと初日の来場者数が3万2千人でございます!!!!』
2日目。
『今日の来場者数は2万1千人!!!!なんと2日で5万3千人の方にきていただきましたーっ!!!!』
素晴らしい!
自分がこのイベントに参加し始めた頃、お店の数は今回の約半分ぐらい。
来場者も感覚的には今の半分以下…だったような気がします。
なくなってしまう各地のイベントも多い中、右肩上がりで出店者数も来場者数も伸ばしているのは、ひとえに運営の方々の努力の賜物だと思います。
こんな東京からわざわざやってくるよそ者でも、このイベントの成長の一端を担えたことは本当に嬉しく思います。
これからもどうか末長く続いていきますように。
….続いていきますように。。。
土沢のイベントでは、毎回出店者にアンケートが配られます。
自分も少しでもこのイベントのお役に立てるよう、気づいたことはなるべく具体的に書くようにしています。
毎回書いているので、アンケートの内容は大体同じだし、把握しています。
しかし今回新たな質問が書き加えられていました。
『あなたはモノづくりを生業でされてますか?それとも趣味ですか?』
あ〜、このイベントも過渡期にきたんだな。。。
と、読んだ瞬間に感じました。
僕はこのお仕事を約10年やってきました。
今ではなんとか食えるようにもなり、自分の好きな仕事を続けられる喜びを日々感じております。
僕は浅草でお店をやっています。
『Qrinaf』という屋号もちゃんと登録して、確定申告も毎年行っています。
今までいくつもの商品を作ってきました。
その中でベストセラーのお財布があります。
【Alfred】という名前です。
このお財布は値段が25000円です。
Qrinafの中では比較的買ってもらいやすい価格ですが、毎年新色を出すために革を吟味し、このお値段に見合った作りができるよう作りもしっかりしているつもりです。
(ここからは僕が感じたことの“再現ドラマ仕立て”です)
僕がイベントに出店していると、ウチの商品を見ている女性がボソッとこう言いました。
『ここまでキレイにはできないけど…..私たちにもできそうじゃない?』
苦笑いの自分。
すると翌年、自分のブースの近くにその女性が出店しているではありませんか。
彼女のブースには頑張って作ったであろう革のお財布がズラリ。
値段を見てみると…5000円。
一個作るのにどれだけ時間がかかっているのか知りません。
というか、作りがどうのこうのより、絶対に利益が出ているとは思えません。
出店者の女性からこんな声が聞こえてきます。
『私たちは技術がまだまだだから、値段はこんなものよね〜。気に入ってくれた人が買ってくれたらいいもの。』
お客さんがウチのブースにやってきました。
『わ〜!このお財布ステキ!….ワッ。』
値段を見て、思わず伸ばしかけた手を引っ込めました。
僕は厚かましくならない程度にその財布の魅力を伝えます。
お客さんは一通り聞いた後、体良く断って去っていきました。
次にそのお客さんは5000円の財布のブースに向かいます。
作った女性はこだわりを一生懸命に話すと、ワッと喜びます。
どうやらお客さんがその財布を買ってくれたようです。
深く深くお辞儀をして見送った後も、興奮冷めやらぬ状態です。
わかります。僕も最初はそうでした。
この一連の流れを読んでいただいて、皆さんはどう思われますか?
お客さんの好みはそれぞれです。
その女性の5000円の財布を買ったことを悪くいうつもりは毛頭ありません。
僕が言いたいのは今、生業にしている作家と趣味でやっている作家同士が“潰し合い状態”になっているということです。
もう一度先ほどの流れを整理してみたいと思います。
僕の財布は売れませんでした。
お客さんの好みに合わなかったのか、自分の何かが足りなかったのか、それはわかりません。
一つ事実なのは“25000円を得るチャンスを失った”ということです。
続いて趣味の女性。
頑張って、こだわって作った財布が売れました。
彼女は5000円を手に入れることができました。
例えば。
この女性の作る作品が結構な人気を得ました。
デザインがいいのか?色使いがいいのか?はたまたお手頃価格だからか?
それはわかりません。
お客さんからオーダーが入ります。
彼女は喜んでオーダーを受けます。
いくつもいくつもオーダーが入ります。
嬉しくて嬉しくて、彼女は合計10個もオーダーを受けました。
イベントが終わり、早速製作に取り掛かります。
オーダーを受けた財布は、家事の合間を縫って作るので5日間かかります。
やっとの事で作り終えた財布を丁寧に梱包して発送します。
お客さんからお金が振り込まれます。
もちろん5000円。
ここから彼女は休みなく作っても45日間作り続けます。
そしてやっとの思いで全てのオーダーを処理しました。
作り始めて60日、約2ヶ月です。
その売り上げは…50000円。
ここから彼女はモノづくりを続けることができるでしょうか?
僕は趣味でやって、それを売っている人を否定するつもりは全くありません。
教室もやっていて、これから売っていきたい!という人を何人も応援する立場ですし。
ただ知って欲しいんです。
これが今のモノづくりのイベント内で実際に起こっていることであり、作家同士が潰し合ってしまう状況だということを。
しかも根本的な解決策はわかりません。
ただ、“これから”という作家さんや、実際に生業としてやっている作家さんをイベント内でごちゃまぜにするのであれば、運営側も何か、みんながwinwinになる仕組みをなんとか考えてほしい!
そう切に願っています。
そんな中、その現場の状況に気づいてくれた土沢アートクラフトフェア。
感謝をするとともに、ますますの繁栄を願っております。
土沢の日没は、自然と涙が出てくるほどに美しいです。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
【今週の看板娘】
イベントに行っている間、ジーナも留守番がんばりました♪
でもこれはジーナのじゃないよ(笑)
【今週の教室風景】
人一倍時間をかけて、じっくり製作に取り組むこちらの生徒さん。
約半年かけて2個目の課題ができました!
その甲斐あって、作りの良さはナンバーワンでした♪
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ミシン仕立て専門
☆Bandy’sレザークラフト教室☆
☆生徒募集中!☆
〜〜〜〜〜教室からのお知らせ〜〜〜〜〜
2019年1月より木曜日の“昼の部”と、水曜日の“夜の部”を新設!
かねてよりご要望がありました木曜日に
昼の部【10:00~13:00 / 14:00~17:00】を増設致します!
また夜の部は昼間お勤めの方など、仕事帰りの気分転換にレザークラフトをやってもらえたら…と、毎週水曜日の【19:00〜22:00】に変更しました。
ご都合のよろしい方はぜひご検討ください。
在籍しているほとんどの生徒さんがまずは体験教室を受けております!
お問い合わせはメール(qrinaf@gmail.com)にて。
お申し込みは下記フォームより必要事項をご記入の上送信してください。
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『ぜんぜんミシン初心者なんですけど大丈夫なんですか?』
とおっしゃられる方が多いですが、ほとんどが初心者の方です。
ぜひ一度体験教室にいらしてください!
体験教室では実際に工業用ミシンを使って、レザーキンチャクを作っていただけます。
小さなキンチャクですが革を縫う・漉く・ヘリ返す・タグを作るなど、ミシン仕立てならではの技術を一通り体験してもらえます。
詳細・お申し込みは下記のリンクからどうぞ。
工業用ミシンを使って本格的な本革バッグを作るレザークラフトを始めてみませんか?
お申し込み・お問い合わせ、パンフレットのご希望は当店へメール(qrinaf@gmail.com)またはお電話(03-6319-0146)にて。
またホームページにも“school”というバナーで詳細をアップしましたのでご覧下さい。
リンクはこちら⇨school
下記材料屋さんにもパンフレットを置いていただいておりますので、ぜひお手に取ってご覧下さい。
レザーメイト さとう さん
三洋商会 さん
角田商店 さん
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ご検討のほどよろしくお願いいたします。