小話。3つ。

【小話その1】

玄関を開けると、そこは雪国でした。


って、どこかで聞いたことがあるような1フレーズですが…
この景色を見た瞬間、自分の中に浮かんだ言葉は


『あ、やっぱりな。』


でした。


東京に来てそこそこ長くなってきたものですから、なんか今年の冬は変だったな〜と思うと『あ、これはもしかしたら3月末にドカ雪パターン?』なんて予測がつくようになってきました。

そしたら案の定です。


こんなツッコミどころ満載な日が奇しくも教室の日。
午前中に予約をしてくれてた生徒さんたちは、軒並み真冬の格好&雪まみれで来てくれました。
この日は一日中雪の話題で持ちきりでしたが、そのあとに続くハワイのみやげ話…

気持ち的気温の乱高下がハンパない1日でした(笑)





【小話その2】

先日行ったハワイでめちゃくちゃビックリしたことがあったのでその話をば。


期間中、1日だけウクレレの先生が誘ってくれたプライベートツアーに参加してきました。
現地のコーディネーターの人が、The ハワイ!っていう名所や、地元民だけが知ってる穴場まで、クルマで1日かけて案内をしてくれるというので、とっても楽しみにしていました。

当日、待ち合わせ場所で待っていると、迎えに来てくれたのは日本人のコーディネーターさん。
そして乗ってきたクルマは…



テスラ!

テスラ自体はコッチで友達に乗せてもらったりしていたので特に驚きはしないんですが…
本当に驚いたのはここから。


『全員乗りましたか〜?それでは出発しま〜す!』


とコーディネーターさん、おもむろにクルマに向かって


『KCCファーマーズマーケット』


と言うと、スルスル〜っと勝手にクルマが出発するじゃないですか!
このときコーディネーターさんはハンドルを握ってもいなければアクセルも踏んでいない。
ただ、運転席に座ってるだけ!
まさに『リアルナイトライダーかよ!!』(昭和生まれの方ならわかるはず(笑))です。

その後もクルマは交差点でちゃんと止まり、青になれば発進する。
そのまま高速道路に乗り込み、なんなら遅いクルマがいれば車線変更して追い越す。
高速を降りてグネグネの下道を走り、無事に目的地のKCCファーマーズマーケットに着いただけでなく、なんと駐車場にちゃんと入れて停まったのです。


もう一回言いますが、出発から到着まで、運転手はなんにもしてません。
座って、前を向いてるだけ…

最新の自動運転技術がこんなことになってるとは。


クルマのことにもめちゃくちゃ詳しいコーディネーターさん、『日本ではまだまだ難しいでしょうね…』と言いつつ、『アメリカ本土ではベンチャー企業が空飛ぶクルマの実験をバンバンやってますからね〜。まぁこれもおっきなタイヤメーカーがある日本では報道されてないでしょうけど。』ですって。


とはいえ、日本には日本の良さがあるんで、なんでもかんでも羨ましいと思ったわけではないけど、ウン十年自らの手でハンドルを握ってきた者としてはこの“完全自動運転”の経験は凄まじく衝撃的でした。
ま、いずれは日本でもこれが当たり前の日が来るのだとは思いますが。


今後もしアメリカへ行かれる方はぜひ一度経験して見てください!





【小話その3】

先週、久しぶりに教室の新規生徒さんを募集させてもらいました。
今回も4名募集のところに、本当にたくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございます。
抽選で4名の方に連絡させていただきましたが、ご期待に添えなかったみなさん本当に申し訳ないです。

以前は入会待ちも受けていました。
しかし入会のお声がけが1年以上先になってしまったこともあり、ご連絡させてもらってもほとんどがお断りされます。
でも当然です。
レザークラフトをやりたい!って思って応募してくれたときが一番やりたいときです。
1年後に連絡が来たって、そりゃ気持ちや環境は変わっています。
そのときも申し訳ない気持ちがあって、数年前に入会待ちを受け付けるのをやめました。

それで今は抽選にさせてもらっています。

でもそれはそれでまたしんどい。
当選された方以外はバッサリですから。
めげずに2回目に挑戦してくださる方もたまにいらっしゃいますが、レザークラフトをやりたい!教室に入りたい!という気持ちに応えることができない申し訳なさ。

なにが正解なのかと、何年もずっと自問自答しておる次第です。


とはいえ。今回ご縁をいただいた方々はどうぞよろしくお願いいたします。





【今週の看板娘】

週末は雪景色から打って変わって半袖の陽気!
早咲きの桜が満開、ジーナのアフロヘアーも満開です♪



【今週の教室風景】

『バッグの注文2つもらいました!』と生徒さん。
これはこれはステキなバッグが出来上がったんじゃないでしょうか〜!?




現地人かよ。

『バンディ、こんなイベントがあるんですが興味ありませんか?』


去年の11月、そう言って声をかけてくれたのは、自分がお世話になっているウクレレの先生でした。
詳しく聞くと、ウクレレの本場ハワイで行われる“ホノルルフェスティバル”というイベントに出場するため、生徒さんの中から出場者を募っているとのこと。
気持ち的には

『ぜひ参加させてください!』

と即決でしたが、教室があります。
日程を聞き、カレンダーで確認すると、奇跡的に教室をお休みすることなく行けることが判明!
その場でイベントの参加を決断しました。


ハワイは2回目で、行こうと思ったらがんばって行くこともできる。
けど、ウクレレを始めたころは、まさかこんな機会がめぐってくるなんて思いもしなかったし、本場ハワイのステージに立って演奏できるなんて夢のような話。


“モノより思い出”


いつかクルマのCMで決まり文句のように使われていた一言を、ひっそりと心の中で大切にしている自分にとって、このチャンスを逃す手はありません。

そしてお話をいただいてから4ヶ月。



ワ・イ・ハ〜♪

最高気温27℃、こんな海に囲まれているのに湿度も低く、とっても快適!
こりゃみんな好きになっちゃうよね〜



ただ、物価は引くほど高い!
ある程度予測はしていたとはいえ、ドルから日本円に計算すると思わず『なんでやねん!!』って大声で叫びたくなります(笑)

写真のチーズバーガーセット、二人分で約1万円ナリ….。
しかもモスバーガーのほうが全然ウマいし(笑)

まぁでも旅先でケチるのはヤボってことで。
とりあえず食べたいもんは食べました!
けどやっぱりアメリカのご飯はちょっと苦手。
まぁしょうがない。




そしてイベント当日、みんなお揃いの衣装でステージに立ちました!




ご覧のように女性が多いですが、男性も4名参加。
一生懸命練習してきた曲を気持ちよく演奏することができました!



まるで自分だけ踏み台に立ってるような感じですが、天然ものです(笑)



ステージでの演奏が終わると、次はパレード!
ホノルルのメインストリートを通行止めにして、30組の演者たちが次々と演目を披露しながら練り歩きます。



歩く距離、なんと1.5Km!
みんなで演奏をしながらの行進です。




そのスタートからゴールまで、沿道には本当にたくさんの観客がいて、こちらからアクションを起こせばみ〜んなノリノリで応えてくれてメチャクチャ興奮しました!
なんだかディズニーのキャストになった気分(笑)




大きなトラブルもなく、みんなそろって無事に完走することができました♪


気持ちいい疲れを感じながらみんなでゴールすると、先生から

『この先にダイヤモンドヘッドがキレイに見える広場があるので、そこで最後に1曲みんなで演奏しませんか?』

と提案が。
演奏する曲はズバリ“カイマナヒラ”。
ハワイ語でダイヤモンドヘッドのことを意味します。



〜Kaimana Hila〜
I waho mākou i ka pō nei(昨夜私たちが外に出ると)
A ʻike i ka nani o Kaimana Hila(カイマナヒラが美しく見えました)
Kaimana Hila, kau mai i luna(カイマナヒラは高くそびえています)


歌い終わると、カメラマンたちが一斉に空に向かって指をさしました。



その指差す方向にはなんと大きな虹が!
ハワイで虹が見れると、またもう一度来ることができる、という諺があるそう。
その日に備えてまた、お仕事頑張りますかね。



素晴らしい機会をいただいたマリ先生と。
このあと、周りにいたメンバーに『現地人ウクレレプレーヤーみたい!』って爆笑されました(笑)





【お留守番の看板娘】

大型犬仲間といい子にしてたみたいです。
留守番ありがとうね!



【今週の教室風景】

今週、うっかりミスを連発した生徒さんがいらっしゃって、帰り際『大丈夫ですか?』と声をかけたら、『今息子のお嫁さんが孫を出産してて気が気じゃなくて…』とビックリな答えに思わず『レザークラフトなんかしてる場合じゃないですやん!!』ってツッコんでしまいました(笑)
その後無事に産まれたとご報告いただき、ホッと一安心。



全部本当だった。

待ち侘びた春を感じることができる、心がホッとするような暖かい日が多かった今週。
教室をやっていると、コンコンっと扉をノックする音が。
振り向くとそこには、大きなビニール袋を差し出す大家さんの姿がありました。


『今朝釣りたてだから、よかったら食べて。』



その袋には一目で新鮮さがわかるピッチピチのアジが10尾。
生で食べるなら鮮度が命。この日は夜の教室もあるけど、その合間にチャチャっと捌いていただくことにしました。



昔築地の魚河岸で働いていた頃は、数えきれないほどのアジを捌きました。
だけど辞めてからは魚を捌く機会なんてほとんどありません。

でも手順は身体が覚えてる。

台所にあった小さな包丁で昔の感覚を思い出しながら捌いていくと、ふと、当時築地で使わせてもらっていた小出刃を思い出しました。
その小出刃は歴代の職人たちに握られ続けたことで柄の真ん中が痩せていて、刃は何度も何度も研がれてとても小さくなっていました。
でも先輩がチョンチョンに研いでくれたその小出刃は、アジを捌くのに本当にちょうどよかった。
力なんてまったくいらない。狙った位置に刃を滑らせれば、骨から剥がされた身の表面はピカピカに輝き、なんて使いやすかったんだろうと15年近く経ってから気づく。



その頃の経験が今になって生かされるなんて当時は思ってもみなかったけど、そのおかげで美味しいアジをいただくことができました。
人生に無駄なことなんてないんやな〜って思ったり。単純(笑)

ごちそうさまでした!






さて






『ビキッ!』


少し騒がしいところにいたら聞き逃してしまいそうなぐらいの音だけど、そんなイヤな音が膝から聞こえたのは1月の下旬ごろでした。


『あ〜…やっちゃったか。』


これになるとしばらく治りません。
というのも、この膝は東京に出てくる直前にケガをしたところ。
当時3ヶ月かけてリハビリをしましたが、早く上京したい気持ちが抑えられず、完治しないまま出てきました。
先に書いた築地で足を引きずりながら働き、やがて痛みもなくなりましたが、ちょっと無理をすると再び痛みだすことがたまにあって、まさにそのスイッチになる“音”が聞こえてしまったのです。


こうなるとほとんど歩けない。
50mほど歩いただけで、帰りは絶望的な気持ちと痛みが襲いかかります。
ジーナを抱っこして階段の登り降りなんてもってのほか。
もう1ヶ月以上ヨメさんに頼む始末。
本当に申し訳ない。


ちょっと前に出かけた陶器市も、実はほとんど歩けていませんでした。


2月も終わりに近づいた頃、ちょっとずつ痛みが引いてきたので、1ヶ月以上ぶりに朝の散歩に出かけました。




梅もすっかり見頃になっていて、なんだか浦島太郎状態です(笑)



来週、とあるイベントに参加してきます。
そこでがんばって歩かなきゃいけないので、なんとかリハビリに励む毎日。


膝が痛い、腰も痛い、脂ものは重たく感じるようになったし、もうちょっと勉強しておけばよかったなぁ〜と思う日もある。
なんなら先日、たまたま観た時代劇に心が震えたりもした。

あの頃ウソだと思っていた大人の言っていたことが、ぜ〜んぶ本当になってることに気づいた48歳の春…。
でもまぁ足を引きずってでもイベント楽しんでこようと思います(笑)


ということで来週のブログはお休みです。
イベントの模様はまたの機会に。





【今週の看板娘】

病院の歯石除去キャンペーンなるイベントで軽い気持ちで診てもらったら、なんと歯を5本も抜かなきゃいけないハメに。
老後のための適切な判断と思いたいけど….なんかゴメンって気持ちが抑えられません。



【今週の教室風景】

ちょうど全員お昼ごはんを食べるタイミングが揃ったので、みんなでタイ料理ランチ会。
いろんな話ができて楽しかったです♪