トライ&エラーからの今。

いよいよきました。
数年に一度の『ドカ雪』が。

ウチの前もあっという間に

 

このありさま。。。

しかし今まで雪に慣れてなかった都民ですが、これを放っておくと日に日に天然スケートリンクと化すことがわかってきたので。

 

次の朝、ソッコーで雪かき!!
ウチの前の道は民家がウチしかないので、全て一人で!!
頑張りましたぁ〜
近所のみなさんも朝からやっていたので、昔に比べたら危険箇所はぜんぜんなくて一安心。
心地よい達成感で大雪を乗り越えた今週。
最低気温がマイナス4℃とか朝の散歩中に笑えてくる寒さですが、もぅそのうちに桜の開花宣言やろ!と勝手に言い聞かせ、耐え忍ぶ毎日デス(笑)

 

 

さて

 

先日完成しました限定のトートバッグ【Holly】のアンティークポスターモデル。

写真でもなかなかのインパクトですが、やはり実際に見て欲しい。。。
何人か見にきてもらえましたが、『実物の方がぜんぜんいいね!』と口を揃えておっしゃいます。
もっともっと写真の腕を磨かなければ。

そしてお買い上げいただいたお客さんからこんなリクエストが。

『キャリーバッグから落ちないようにして欲しい』

とのことで、こんなカスタムをしてみました!

 

アームに固定できるベルトをつけました。
本体はアンティークな雰囲気ですが、ベルトはあえて真っさらなヌメ革と真鍮製のバックルで製作。
このベルトだけはご自身で味を出していって欲しい、と言う思いを込めて。
仕事にプライベートに、たくさん連れ出してもらえますように!
ありがとうございました!

 

そしてQrinafでは気に入ってもらえたバッグをなるべく長く使ってもらえるよう、こんな工夫をしております。

 

まずは持ち手。
革から繊維が伸びない方向で切り出すのは当然ですが、さらに補強テープを。
持ち手が伸びてしまわないようにしています。

 

バッグの底。
地べたなどに置くと底にキズが付きやすいものですが、革に触れないよう底鋲を打ちます。
またその底鋲も取れたりしやすいパーツですので、『抜け留め』を作って挟んでいます。

 

そしてポケットの裏側。
使っていくうちにポケットの付け根の生地が裂けやすいので、裏に革を貼って補強しています。
また口元のマグネットの金具部分が外側の革に響かないよう、これも革でカバーをします。

 

これらは全てのバッグに施しています。
ですが、完璧ではありません。
お客さんの使用頻度などによっては劣化して破れることももちろんあります。
その時ももちろんご相談ください。
当店のバッグであれば全て修理しますので、お気軽に連絡してください!
またそれをフィードバックして、今後のバッグ作りに生かしていきたいと思います。
よろしくお願いします。

 

 

【今週の看板娘】

雪初体験!
触れるようになるまでに3時間ぐらいかかりました(笑)

 

〜お知らせ〜
2月4日(日)は臨時休業させていただきます。

 

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☆Bandy’sレザークラフト教室☆
☆生徒募集中!☆

『ぜんぜん初心者なんですけど大丈夫なんですか?』
とおっしゃられる方が多いですが、ほとんどが初心者の方です。
ぜひ一度見学または体験教室にいらしてください!
【土曜日にまだ余裕があります】
平日お勤めの方、この秋から新しいことを始めてみませんか?
お申し込み・お問い合わせ、パンフレットのご希望は当店まで。
メール(qrinaf@gmail.com)またはお電話(03-6319-0146)にて。
またホームページにも“school”というバナーで詳細をアップしましたのでご覧下さい。
下記材料屋さんにパンフレットを置いていただいておりますので、ぜひお手に取ってご覧下さい。

レザーメイト さとう さん
三洋商会 さん
角田商店 さん
Kファスナー さん

ご検討のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

先週からの流れで。

先週のブログで、『あれば便利なのはわかっていて…やっと作った。』というものが“ミシン針ケース”でしたっていうお話を書きましたが、今週またもう一つ同じようなことがありまして。

今度のものはボロッボロのまま、10年来使い続けたもの。
“ヘルメット”でした。
普段の移動にバイクを使うことが多い(都内の移動手段はバイクか自転車が最速)ので、かなりくたびれてきているのは重々気づいておりました。
しかし。
バイクに乗られる方は知っていると思いますが、バイクのヘルメットって実はなかなかのお値段がします。
ちなみに。
頭部全体を包み込むいわゆる『フルフェイス』と呼ばれるタイプ(銀行強盗がよく被ってるヤツ(笑))で国産だと5〜6万円ぐらいするのです。

実はワタクシ、12年ほど前に雨の中都内をバイクで移動中、結構なスピードで転倒し地面に頭を強打したことがあります。
幸いちゃんとヘルメットを被っていたし、気づいた周りの方に助けてもらいことなきを得ましたが、あの時の衝撃は今も思い出せるほど凄まじいものでした。(打撲で左足一本丸々紫色になりましたが(笑))
その経験からヘルメットはいいものを買うようになったのです。

そして今回、数えて三代目になるヘルメットはこれにしました!

 

安定の国産メーカー『SHOEI』のジェットヘル♪
前回のがかなりトンがったデザインのイタリア製だったので、今度は真逆のクラシックタイプにしてみました。
かなりシンプルなので、やっぱり何かカスタムしたくなるのは作り手のサガか…。
コイツを相棒に、またアッチヘコッチへと都内を走り回りたいと思いマス★

 

 

さて
先週書ききれなかった教室でのデザインのお話をば。

例えば、レザークラフトをやっている方(プロアマ問わず)で、『デザインの参考にしたものは一切ありません。これは100%自分で考えたデザインです。』と、言い切れる作品がいくつあるでしょうか?

たとえ意図や悪意がなかったとしても『なんとなく似てしまった』なんてのはよくある話。

さらに。
イタリアのとあるOEMメーカーが作ったバッグをスーパーブランドが導入し、タグだけ付けて新作だと発表。
その3年後に別の中級ブランドが全く同じバッグを導入し、10分の1の値段で売ってた…。
な〜んてパターンもあったりします。

つまり、先週のブログでも散々言いましたが、全くのオリジナルデザインを生み出すということは相当に難しいことです。

たまに聞くのが
『デザインがパクられるようになったら一人前だ!』
とかいうセリフ。
これは自分の経験上、デザインをパクられたことがない、もしくはその人自身がよくパクってる(笑)人が言ってる気がします。
ウチもなんとかオリジナルデザインをちょっとずつ生み出して、なんとかここまでやってこれました。
しかし過去に一度、デザインを丸パクリされたことがあります。
ウチが製品としてリリースした2年後ぐらいに、たまたま手に取った雑誌にそのカードケースが載っていたのです!
デザインはもちろん、中身の構造まで全く一緒。
あれれれれ??と思いながら読み進めていくと、なんと某個人作家が新作と銘打って、自分が作ったカードケースと全く同じものを発表していたのです。

目を疑う、というのはまさにこのことでした。

でももしかしたらその作家の方が先にデザインしていたかもしれない。
もしくはたまたま同じデザインが生まれてしまっただけかもしれない。
正直真相はわかりませんが、この時ばかりは悔しくて悔しくて。
本当に悔しい思いをしたものです。

そんな思いをした自分が『パクられたら一人前だ!』なんて他の作家に言えるでしょうか?
心の中では号泣してて、みっともないだけな気がします(笑)

 

この内容についてはもっともっと書きたいことがありますが、さすがに3週にわたると暑苦しいだけなので(笑)
教室内でのデザインについての取り扱いはと言いますと、皆さん最初に課題バッグとして3つのバッグを作っていただきます。

 

 

 

この3つのバッグにおいては『キット』として、こちらで裁断したパーツと付属品を全てセットしてお買上げしてもらっています。
その際に『権利ごとお渡ししますので』と声をかけると、生徒さんは一様に『??』な顔をします。
要はまずこのキットを元に型紙を取ってもらって、その型紙は今後皆さんが自由に作ったり、アレンジしたり、売ったりしてもいいですよ〜ってことです。
『なんだ、そんなことなんですね〜』ってリアクションの方もいますが…まぁ最初はしょうがないか。
そんなデザインの権利がどーのこーのなんて普段考えないですもんね。
でもウチの教室をきっかけに、そういうこともちょこっと意識してレザークラフトを楽しんでもらえたらなって思います。
新しい何かを生み出すことは本当に大変ですが、生み出せた時の喜びはなんとも言えないほどの充実感がありますからね!

そしてもし、生徒さんの中で『デザインをパクられちゃいました〜』なんてことになったら。
『また次の新しいものを生み出して、本当の一人前を目指そうぜ!』
な〜んて言ったら…暑苦しいだけですかね?(笑)

 

 

【今週の看板娘】

お友達が遊びに来てくれて嬉しかったネ♪

 

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デザイン考察。

あれば便利なのはわかっているのに、ついつい後回しになった挙句に忘れ、また同じタイミングで思い出す…。
そういうものって誰でもありますよね?

ボクの場合は『ミシン針ケース』でした。

自分がレザーアイテムを作るとき、ミシンの針をよく変えます。
工業用ミシンをお使いの方はご存知だと思いますが、針のメーカーは2種類、さらに太さ、形状などいろんなバリエーションがあります。
要は『何をどんなステッチで縫いたいか』によってセレクトしますが、ウチの場合ステッチのスタイルは決まっているので、あとはそのステッチをどんな革の種類、厚みでも安定して出せるか。
そこがポイントになってきます。

そのために選ぶのは最低でも『メーカー』と『太さ』。
それだけで自分の場合は6種類あるので、それがすぐにパッと手に取れるようにしたいなぁ〜って、ズ〜〜〜〜〜っと思ったまま放置プレイ(笑)
で、先日ちょっと手が空いたタイミングで『そうや!』と思いついて、やっっっと作りました。

 

ビックリするほど大したものではない(笑)
でもこれでビックリするほど針を探す煩わしさから解放!
『なんでもっと早く作らなかったんだろう…』って一万回ぐらい思いました(笑)

ミシンをやってる方は早く作ったほうがいいですよ〜(←エラソーに(笑))

 

 

さて

今日はちょこっと教室のお話。
バッグやお財布を作る上で、大切でもあり、ちょっとデリケートなこと。
それは『デザイン』に関してです。

世の中には本当にたくさんのモノが存在します。
そしてそのほとんどにおいてデザインという作業がされています。
でも『わぁ〜!これスゴいデザインだな!』って普段生きている中で感じることって…どれぐらいありますか?
実はほとんど意識されていないのが現実だと思います。
しかし必ずと言っていいほど、そのモノは誰かによってデザインされたものであることに間違いはありません。
アイデアやカタチのデザインが頭の中に浮かんでこそ、それを可視化することによって現実として誰かに見てもらったり、手に取ってもらうことが初めてできるわけです。

最初に書いたように世の中にはたくさんのモノが存在し、この革業界の中にもバッグや財布のデザインが無数にあります。
ボク自身の実感としては『全く新しいデザイン』を生み出すことは相当に困難なことであると思っています。
ある意味、自分のようにクリエイトしたものをモノづくりで表現していくことを生業としている人間にとって、この『0から1を生み出す(デザインの一番初期段階)』ことがどれだけできるか、がとっても重要であることは断言できます。

ある程度モノづくり、ひいてはボクと同じような革の仕事でやっている方にはわかってもらえると思いますが、この『0から1を生み出す』という作業がどれだけ大変なことか。
きっと全ての人ができることではありません。
だから『デザイナー』という職業が存在するのだろうと思います。

 

ボクの幼なじみに東京でグラフィックデザイナーをやっている男がいます。
彼は名だたるアーティストを顧客にもち、まさに第一線で活躍するデザイナーです。
そんな彼に自分は幼なじみであることをいいことに『ウチのロゴをデザインして〜』なんて気軽に言うと『おーええよ!』と二つ返事で快諾してくれました。
そして当日、彼の事務所に行き、自分なりのイメージを伝えたり、彼のアイデアを聞いたりしながら作業を進めていくと、自分の中で『あららら??』と沸き起こる、なんていうか…やってもーた感。
彼はベースになるフォントを一文字一文字デザインし直し、さらには並べた文字と文字の間隔、その字間一つにもなんと『0.1mm』単位でバランスを見始めたのです。
カチッカチッと間隔を延ばしたり縮めたり。
『これでよし』と思っても、10分ほど置いてからさらにチェック、そして修正。
これを延々と続けるのです。

『アカン。これはえらいこと簡単に頼んでもーた…。』

作業を進めるほどに申し訳なさが膨らむ。
『よっしゃ、これでええんちゃう?』と言いながら、彼が見せてくれたのがこのロゴでした。

 

もう感動して、『めっちゃええやーーーーん!!』って叫んだのを覚えています。
今では当たり前のように使っているこのロゴですが、実はこんな一流のプロに作ってもらった裏話があったのです。
そして『デザインする』ということのスゴさ、大変さを心の底から実感したのはこの時が初めてだった気がします。
このロゴはボクがこの仕事を続ける限り、大切に大切に使わせてもらいます。

ちなみに。
よく『なんでタツノオトシゴなんですか〜?』って聞かれます。
これは単純にボクが『辰年』生まれであることと、タツノオトシゴが『安産のお守り』であることから、たくさんいいアイテムが生み出せるように…という思いを込めて。
そして『i』だけが赤なのは、『i =私(私だけの)』と『i =愛(愛着)』という2つがスローガンにかかっているから。
ということからです。

 

なんか本来書こうと思っていたこと(教室内でのデザインの話)が全然書けていない…来週に続く(笑)

 

【今週の看板娘】

五右衛門に似てきた(笑)

 

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もう2018年ですよ。

先週、
『今年最後のブログです』
なんて書いてたのが懐かしくなるぐらい、あっという間に新年です(笑)

改めまして。
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

先日、廃人製造機(コタツ)にやられっぱなしのお正月休みから帰って来まして、お嬢の散歩始めをしてますと、雷門のあたりで何やらヒソヒソと聞こえてきたこんな一言。

『あんなおっきい犬、見たことないねぇ〜」

めずらしくレオンベルガーでもいるのかと思い浅草寺に向かって歩いていくと…

 

これのことかい!(笑)

おとーさんソックリやんかと思ったら…ちゃんと下の方に携帯会社のマークが。
いや〜面白い。
こういうありそうでなかった、意外やけど当然、みたいなアイデアを今年もいろいろと発想できたらな〜って新年早々刺激もらいました。おとーさんから(笑)

 

今年はどんな年にしたいですか?

ってな質問に迷わず答えることができたら、なんかカッコええ気がします。
自分は『未来につながる一年にする』でしょうか。
というのも、どの占いを見ても“ガマンの年”とか“勉強の一年”みたいな耐える的なことばっかり書いてあって…
っていうのは冗談半分で(笑)

でもなんとな〜く自分でもそんな一年になりそうな予感アリアリなのです。
いろいろと新しいことも考えていますが、まずは去年から始めたことの地盤をしっかり固めること。
そんな気持ちが一番根本にある気がするのです。
決して人と比べることなく、目標と今の自分の間にあるものだけを意識して自分らしく進んでいけたら。
またこの一年後、『ええ年やった!』って振り返れるように。
ボチボチやっていきたいと思います。
そしてまたステキなご縁に巡り会えますように。
2018年もQrinafをよろしくお願いいたします。

 

【今年初の看板娘】

気に入ったのでまたヒツジにしてみました!
戌年なのにねぇ(笑)

 

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