年男の終わりに。

我が干支の“辰年”が終わろうとしています。
今年は俗にいう“年男”の1年でした。

それこそ2024年が幕開けした頃は、根拠のないワクワクを感じていたことを思い出します。


『今年は何かがあるかもしれない…フフフ。』って。


そのワクワクだった一年が終わろうとする今、恒例のバンディ的今年の1文字は何か?


2018年 “節”

2019年 “躍”

2020年 “決”

2021年 “苦”

2022年 “良”

2023年 “早”


2024年 “平”


ふと浮かんだ文字は“平”でした。
この平は平和の平。
いろいろ思い出しても、なんともまぁ平和な1年だったな〜というのが率直な感想。
今は本当に便利な時代で、スマホの写真を見れば今年一年をザーッと振り返ることができます。


プライベートではずっとやってみたかった“クルマで東北一周”ができました。
クマに怯えながらのテント泊も、今となってはいい思い出です。


でも写真のほとんどはやっぱり仕事がらみ。
年明けからYouTubeチャンネルを再開(スマホで撮影している)できたし、さらに今年はSL-700EXのイベントをたくさんやらせてもらいました。
3月には単独では初の大型イベント“革フェス”、そこから派生して開催した“ミシンで革を縫う体験会”と“革合宿”、そしてバッグを作るワークショップと、様々なイベントを通してたくさんの出会いと学びをいただきました。


実はもう一つ浮かんだ文字があって、それは“考”。
なんかいっつも考えてばっかりだった気がするのは、こういうイベントが多かったからなんだなって気づきました。


そんな平和な一年だっただけに、ちょっと心にトゲのようなものが触れたことにも敏感で、『ム〜…』となったことも。
でもこういうことって、そのほとんどが“人間関係”でした。
自分のことを大切にしてくれる人はこちらも大切にしたいと思う。しかし“仕事上の大人の振る舞い”っていうのがよくわからない自分は、コチラを雑に扱ってくる人とは関わることをやめました。
そしてそれがこれから自分が仕事をする上で、一つの基準にできるフェーズに入ったと確信できたので、これを軸に来年以降は仕事をしていきたい。
大切に思える人同士で、たくさんの笑顔を生み出していければいいなと思っています。



あと一つ無念だったことがあって、それは今年も週休二日にできなかったこと。
去年の同時期のブログを読むと、忙しさで体調不良になっていました。
それで今年こそは…と考えていましたが…。

よし。来年こそは(笑)



ということで。
今年もBandy’s diaryを読んでくださってありがとうございました!
秋がなく、急に寒くなった影響か、今月は体調を崩してる生徒さんがとても多かったです。
どうかお体に気をつけて、良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いします。


Qrinaf / BANDY’S Leather craft school
バンディこと須川豊澄



※年明けは8日から営業させていただきます。





【今週の看板娘】

友達が子供を連れて遊びにきてくれました。
目的は『小型犬を飼いたい』という息子に大型犬の良さを知ってもらうため(笑)
おっきい子、かわいいヨ♪



【今週の教室風景】

年内に完成させたいと、教室は完成ラッシュ!
来年もいっぱい作りましょうね!



感じて年末感。

『今年もお世話になりました。良いお年を。』



生徒さんが帰る際、これがご挨拶のお約束になってきました。
暦の上でも12月下旬に入り、年末の足音がチラホラ聴こえてくるように。





先日の土曜日が“冬至”。
一年のうちで日の出がいちばん遅い(厳密にはここから半月後らしいけど)のを散歩で感じる年末感。




『バンディこれあげる〜』

と、花屋の友達が持ってきてくれたのは、手作りのクリスマスリース。
よく見る輪っかになってるタイプはあんまり好きじゃないけど、初めて見たブーケタイプ、そして友達の素晴らしいセンスに思わず『めっちゃいいやん!!』と声が出ました。

冬の風物詩から感じる年末感。




同じ年末感でも、こちらはすでにお正月。
わが町浅草の『クリスマスってなんですか?』感はきらいじゃないけど、例年より豪華さがなくなったお正月飾りから感じる、ちょっと寂しい年末感。






動画編集をしてくれている方が産休から復活して、年明けからYouTubeチャンネルを再開します。
そしてこの撮影を持って、今年中にやらなきゃいけない仕事(教室は除く)が終わり!
去年は配分をミスって、ギリギリまで仕事に追われてヒッチャカメッチャカになったので、今年はちゃんとやりました(笑)
予定通り終わって、年末はのんびり過ごせるな〜とホッと一息で感じる年末感。



今年もあと9日。
自分的今年の漢字一文字はなにかな〜?






【今週の看板娘】

おいもさんを見せられると、メガトンパンチ級のお手が連発で出てきます(笑)



【今週の教室風景】

革からパーツの切り出し。
キズや方向を見極めつつ、なるべく無駄が出ないように慎重に作業します。





来客 from USA。

毎年この頃になると書いてるかもしれませんが、自分はお正月が大好きです。
特に12月26日〜1月3日が好き。
1月4日が一年でいちばん嫌い。一年でいちばん好きな日がいちばん遠いから(笑)

クリスマスのにぎやかさがサーッと引き、テレビ番組も年末特番とかやり出して、『あー、今年もあとわずかやなぁ〜』なんてしみじみ思う26日。
年内の仕事も終えて、帰省みやげはなににしようかな〜なんて考える29日。
実家に帰り、家族で夕食におせちを囲む31日。
大晦日の0時をまわれば、伊勢神宮に初詣に向かう新年1日。
食っちゃ寝、食っちゃ寝の2日と3日。

そして…

めっちゃブルーな4日(笑)



おせちが食べたくて待ちきれない今日この頃ですが、急に寒くなってきたし、ヨメさんがこんなものを作ってくれました。

おしるこ

あ〜うまい。
今年も残すところあと15日。
体調に気をつけてお過ごしください。




さて




先日、アメリカから職人仲間が帰国してアトリエに遊びにきてくれました。
彼の手には大きなキャリーケースが。
クルマで来ているはずなのになんで持ってきたの?と聞くとビックリする答えが返ってきました。


『大切な商売道具だから、盗まれたら困るんで。』


一瞬『は?』と思いましたが、クルマに置いてあってもそんなの誰も取らないよと言うと


『え?日本は大丈夫なんですか?アメリカだったら一撃で盗られるから…』


『へぇ〜…大変だね、アメリカは。』
そんな会話をしながらランチに出かけることに。
すると今度はやけにキョロキョロする彼。
まぁ浅草だし、革関係の誰かと会わないかみてるのかと思ったら、


『後ろから襲われたりしたらヤバいんで。』


ちょっと彼大丈夫なんかなぁ〜と正直心配になりました。
日本にいたときはもちろんこんなことはなかったし、普通だった。
思わず『日本はこんな真っ昼間に襲ってくるヤツなんかいないし大丈夫やで。そんなにアメリカってヤバいの?』と聞くと、


『いやもうアメリカヤバいっすよ。強盗・窃盗・ドラッグ当たり前。どんどん治安が悪くなってて…』


ネットなんかでドラッグでフラフラになってる人が街中に溢れている動画とかみたことあるけど、正直こんなのごくごく一部でしょ。なんて思ってたけど、そんな状況がそこかしこで普通にみられるらしい。


『バンディさん、日本の平和は当たり前じゃないし、世界的にみてもすごいことですよ。この国を出た自分だからよくよくわかります』


確かに。
僕らの目の前には当たり前のように平和があるけど、これは当たり前じゃないんだ。
じゃあ自分に何ができるって思っても正直すぐには思いつかない。
けど、現代の人が涙を流さなくても済むようにに、先人がたくさんの汗を流してくれたのだと思うと、背筋がシュッとする思いです。



『また帰ってきたら寄りますね!』

嬉しいことを言ってくれるオレンジ色のモヒカンの彼の背中を見送りながら、また元気で再会できることをただただ祈るばかりです。







【今週の看板娘】

ジーナをとっても可愛がってくれた生徒さんが今月で最後でした。
それを知ってか知らずか、ずっと身を寄せるジーナ。
また会いに来てやってくださいね。


【今週の教室風景】

久しぶりの体験教室。
ご入会していただいたので、新年から一緒にレザークラフトを楽しみましょう!




最後のMade in JAPAN。

今シーズン初めて灯油ファンヒーターをつけたアトリエ。
本格的な冬の訪れを肌身に感じられるようになったことを、『やっとか〜』って思いましたか?それとも『とうとう来たな〜』って思いましたか?


自分は前者…かな。



美しく色づいた隅田公園の銀杏たちは…『冷えんの遅いやんけーっ!』でしょうか?
なんで関西弁なのかわかりません(笑)

しかし、こんな12月も半ばに差しかかろうとするタイミングで黄金の銀杏を見ることになろうとは…。
きっとあっという間に散ってしまいそうなので、ちょっとだけの間、その神々しい黄金色を楽しみに、冬の上着をはおって散歩に出かけようと思います。






さて






『これはね、パーツのすべてがオールMade in JAPANの最後の名機なんですよ。』


そう教えてくれたのは、いつもいつもお世話になっているミシン屋さんの社長でした。
そんなこととはつゆ知らず、『ちょっと古いのがシブくてカッコいい!』ぐらいに思いながら使っていた自分が、少し恥ずかしくなったことを思い出します。



MITSUBISHI DY-350

『お祝いにあげるから持ってきなよ!』

これは自分がこのアトリエを構えたとき、そう言って職人仲間がプレゼントしてくれたミシンです。

仲間の元では長らく放置されていたこのミシン。
ウチに来た当初はまともに縫えなくて、しばらく物置場と化してたこともありました。
しかし教室をやることになり、いよいよこのミシンをちゃんと使えるようにしないとな〜と思い、今のミシン屋さんに相談した時に言われたのが最初の一言でした。


『もうパーツの生産も終わってるけど、ウチは一通り持ってるからビシッと使えるようにオーバーホールしますよ!』


そんな嬉しい言葉と共に引き取られていったMITSUBISHIくん。
中も外もビッカビカになって帰ってきたのち、数々の生徒さんたちのバッグにそのステッチを刻んでくれました。







『このミシン、やっぱり素敵ですね。』

久しぶりに教室へ来てくれた元生徒さんが、このMITSUBISHIを見ながらボソッと呟いたその瞬間、自分の口からこんな言葉が出ました。



『次、受け継いでくれたりする?』



今年が年男の自分は、簡単に振り返ってみてもなんだかんだでいろいろあった一年だったと思う。
そしてこの一年を機に、来年は何かをちょっと変えたい…。
そんな小さな感情があることに薄々感じてはいたけれど、“これは(ミシンを変えること)アリかも!?”と直感して、脳で考えるより先に口走っていたことにちょっと驚きました。


『ぜひ受け継がせてください!』


そんなありがたい返事をもらった自分はすぐミシン屋さんに相談すると、『ガッテン承知!』とばかりに飛んで来てくれました。



朝取りにきてくれて….




なんと昼過ぎには新しくなってすぐ使える状態に!
晴れて新品のJUKIの工業用ミシンがウチにやってきました。

このミシン、プレートこそ“JUKI”となっていますが、実は最後のMITSUBISHI製!
(現在MITSUBISHIの工業用ミシン部門はJUKIに吸収合併されているため)
今までのMITSUBISHIスピリットは継承されつつ、自分が大好きなJUKIの息がかかってるという夢のようなミシンが教室にやってきたのです。


『DY-350は次の方が使えるようになるまで、ウチで預かりますよ!』


気風のいい社長さんの気持ちに甘えさせてもらい、早速今週から生徒さんに使ってもらいました。




『とってもスムーズ!』『縫いやすい!』

そんな嬉しい感想を次々言ってくれる生徒さんたち。
直感のままに行動してヨカッタヨカッタ♪

そしてたくさん活躍してくれたMITSUBISHIくん。約11年間ありがとう。
次のオーナーさんにも大切にしてもらえますように。





【今週の看板娘】

ジーナは寒いぐらいの方が元気!



【今週の教室風景】

生徒さんが好きな言葉を入れて作るレザータグ。
“I ♡ ◯◯”がちょっとしたブームです。




体験会終了。

いよいよカレンダーが最後の一枚となったこの日、年内最後のイベントを開催しました!




SL-700EXで革を縫う体験会の第二回目です。
最高の秋晴れ?冬晴れ?に恵まれた二日間、たくさんの方にご来場いただきました。




































二日間でたくさんご来場くださった方々全員がワークショップを受けてくださり、“ミシンで革を縫ってみたい!”と思っている方の多さに毎回驚かされます。
来てくれた動機も様々で、『そういう理由でSL-700EXが欲しいんだ』と気付かされることがたくさんありました。
やはりこういうイベントで、お客さんの生の声が聞けるのは本当に勉強になります。
これからも“ミシンで革を縫う”ということに特化した教室として、少しずつですがレザークラフトに興味を持ってもらい、始めてくれる方を増やしていきたいと思います。

次回は来年6月に予定しておりますのでお楽しみに!

たくさんのご来場、ありがとうございました!
そしてイベントを手伝ってくれたKさん、Yさんお疲れ様でした!




【今週の看板娘】

ジーナもたくさんの人にかわいがってもらったねー♪



【今週の教室風景】

肩からかけるだけで元気が出そうなビタミンカラーのショルダーバッグが完成しました!
じっくり丁寧に仕立てて良い感じにできましたね♪
お疲れ様でした。