先日、お釣りを整理してた時のこと。
チャリーン
チャリーン
チャリー…ん?
あれ?
んんんんんん!?
なんだコレ??
一応“500円”って書いてあるけど…。
関西国際空港??
調べてみると、その刻印の通り関空の開港記念硬貨!
しかも状態によるんでしょうが、3000円以上の価値がついてるものも…
こんなの普段生活してて気づかないですよね。
発行が平成(懐かしい(笑))6年ですから、27年流通してボクの手元に来たことになります。
なんかドラマチックだな〜なんて思いながら、とりあえずレジとは別のところに黙ってキープしたのは言うまでもありません(笑)
さて
『先生!コレ直せますか?』
先週のブログと全く同じように声をかけてきた生徒さん。
差し出されたバッグを見て、一瞬鳥肌が立ちました。
ひと目見ただけで、大事に大事に何年も使ってもらったんだろうな〜ってわかる、とっても美しい革。
その色がまるで太古の昔からの贈り物である“琥珀”のような、あるいは長年樽の中で眠り続けた極上の“ウィスキー”のような。
長年使い続けたからこそ、生まれた革の色…。
お話を伺うと、10代の頃に初めて来たディズニーランドで出会い、一目惚れ。
でも手元には5000円札が1枚。
それを見かねた親戚のおばさんが、『足してあげるから買いな。』と背中を押してくれて買ったバッグなのだそう。
それから約30年。
わからないまま、見様見真似でメンテナンスしながら使ってきたこのバッグ。
直したいのは
汗で濡らしてしまい、ひび割れてしまったショルダーベルトでした。
ちょうどよく似た革がストックであったので、そこから切り出して丁寧に丁寧に磨きます。
その間に本体をボクがメンテナンス。
まだまだ使ってもらえるであろうこのバッグの成長のお手伝いができて、なんだか嬉しい気分です。
無事に完成!
そのうちベルトもいい味になって、また長く使ってもらえそうです。
バッグを肩にかけたまま、生徒さんがなんだかボ〜ッとしてたので、
『どうしたんですか?』
と声をかけると
『いや、このバッグをかけてあそこ行ったな〜とか、あの時の彼は何してんのかな〜とか、いろいろ思い出しちゃって…』
ですって。
このバッグはこれからもず〜っと、彼女の人生に寄り添い続けるんでしょうね。きっと。
【今週の看板娘】
こーゆーのって…なに宿りって言うのかな?(笑)
なんだかマヌケな顔がヨシ。
【今週の教室風景】
革を目の前にして、自分が作るバッグのどこに、どんなふうにその役割を与えるのか?
それが問題だ。
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