後半戦はコレだね。

一番最初の印象は


『え?怒ってんの?』


でした。
初めて来たお客さん(自分)にそんな印象を与えるお店が近所にできました。
そのお店は小さなスパイスカレー屋さん。
あんまり本格的なスパイスカレーは好んでは食べないけど、近所だし美味しかったら生徒さんにも薦めようとランチで入ってみました。

店内には2組お客さんがいます。
カウンターの奥には40代ぐらいと思われる店主がワンオペでやっているようでした。
目の前のカウンターに座り、注文しようにもずっと調理をしていて一向にこちらを見ようともしません。


『すいません。』  無視。

『すいません〜』  無視。

『すいません!注文いいですか!』


僕と店主の距離は1メートル足らず。
そして3回目のすいません!でやっとこちらをチラ見して一言。


『ちょっと待って。』


なに怒ってんねん!!
2組客がいるぐらいでテンパってんのかよ!!
ちょっとお待ちくださいね〜♪ぐらい言えへんのかい!!
てか、自分が好きでワンオペやってんのと違うんかいぃぃぃ!!
って、わずか1秒ぐらいで鬼の4連ちゃんツッコミが心の中に出たことが自分でビックリ(笑)

そのあとなんとか注文を聞いてもらい料理の到着を待ってると、一人のお客さんが入ってきました。


『注文いいですか?』  無視。

『なんか注文の方法があるんですか?』  無視。


ここまでくるともはや面白おかしくなってきて、笑いを堪えるためにひたすらカウンターの天板を見つめることしかできない状態の自分。


『お待たせしました〜』


ってそれは言えるんかい!!とまたまた心の中でツッコミつつ(笑)

運ばれてきたカレーの美味しいこと!
こういう本格的なスパイスカレーで今まで食べた中ではナンバーワンかも…

あっという間に平らげてお会計をお願いしようとすると、さっきの無視されてたお客さん、もう声をかける余力すらなくなって、カウンターに座ったまま放置されておりました(笑)
いつになったらこの人の注文を聞いてあげるのか、その後も観察したくてしょうがなかったですが、時間がなくて渋々お店を後にすることに。


あの一人客に『ほら!ガンバって声かけてみ!』って言ってあげたかったナァ。。。


また面白い店が一つ、浅草に誕生です♪





さて





先月から教室に新しく入ってくれた生徒さんから、こんな相談を受けました。


『自宅の革漉き機がまったく使えなくなっちゃったんです。見てもらえないでしょうか?』


聞けばバッグや洋服の仕立てのお仕事をされていて、革漉き機もすでに持っているものの、まったく使えなくなってしまったという。
購入したミシン屋さんは廃業してしまい、他のミシン屋さんにも見てもらえず、困り果て…といった内容でした。

それは大変と早速日程を調整し、生徒さんのご自宅にお邪魔しました。


修理というか、調整だけの問題かな〜と見せてもらうと予想通り。
正しい位置に調整をし、刃を研ぎ直したあとは使い方のレクチャー。
小一時間ほどでちゃんと使えるようになりました!


自分も駆け出しのころはいろんな機械トラブルがありました。
そしていつも助けてくれたのは先輩職人のO崎さん。
忙しい中いつも時間を作ってくれて、見にきてくれたり教えてもらいに行ったり。
なので困った時に助けてもらえるありがたみが、本当に身にしみてわかります。

そして今は自分が助けてあげられる立場になることができた。
今から自分がレザー職人、作家として第一線で活躍することはもうないけど、これから夢を叶えようと頑張る人たちの手助けをしたい。

自分の気持ちに偽りなくそう思えるようになった瞬間、『あ〜、これが人生後半戦の生きがいかもな〜』と車の中で一人、ニヤニヤしながら浅草に帰ったのでした。





【今週の看板娘】

『シャンプーちゃんとできました!』と風呂場から飛び出して報告しにくるジーナ。
エライエライ♪


【今週の教室風景】

またとんでもねーバッグが一つ生まれました!
あ、娘さん(2歳)用ね(笑)




ご縁ってあるよ。ゼッタイ。

『去年より早く、そして量も多い…』


申し訳ない、自分はまったく関係ないんですが…
昼間はポカポカ陽気だった今週、教室に入ってくるなり

『暑い!暑い!』

と上着を脱ぎだす生徒さんたち。
それと同じぐらいいらっしゃるのが

『あ〜〜〜、グズグズ。』

そう、花粉症の人たち。
その生徒さんたちの様子を見るようになってから、ニュースで冒頭の一文を聞いてふと、思う。


花粉って、今年は“遅い“とか“少ない”とか、人間にとって良い方向の話はまったくもって聞いたことがない。と。


このままいったら、10年後ぐらいには年末に飛び始めるんじゃないかしら(笑)




幸いにもアレルギーのたぐいはまったくのゼロな自分。
丈夫なカラダに産んでくれたおふくろには感謝しかありません。

『花粉症の病院代や薬代がないなんていいなぁ』

って生徒さんに言われたりもしますが、歯と首と腰と膝の今まで払った治療代、すべて合算したらちょっとした軽自動車ぐらいは買えそうです(笑)



花粉症で春の足音を感じる….なんて風情もなにもあったもんじゃないですが、我が家ではこんなもので季節の足音を感じたりしております。



ヨメさんがもらってきたチューリップの球根から、新芽が見事に顔を出しはじめました。
ほんの少し、先端が出始めたのを見つけたときの嬉しさったら!
今はこの子たちを立派に咲かせてやりたい一心ですが、なんせウチはドがつくほどの北向き。日当たりは一才ナシ。
このままいったらかわいがるあまり投光器でも設置してやろうかなんて勢いですが、菊の花じゃあるまいし(笑)
なんとかこの子たちに希望の光を!….と悩む毎日です。





さて





出会ったきっかけは、このブログの前にやっていたアメブロでした。
2010年に独立するもうちょっと前。
まだバッグの学校に行っていた頃、友達に促されるまま始めたアメブロに、自分が作ったバッグや日々のことを綴ったりしておりました。

もちろんどこのだれが書いてるかわからないブログなんて、だれも読んでくれません。
だけど、インターネット空間に自分が紡ぎ出した文章を書き込み、自分が良いと思った光景を写真に収めて貼り付ける。
そんな未知の体験が楽しくて、夢中になって書いていたことを思い出します。


懐かしくなって探したらまだネット上に残ってた…

最初の投稿は2009年7月20日。
なんと今年で16年もブログをやってるのかー!って自分でビックリ(笑)


そんな好き勝手やっていたブログを、ある日一人の女性がフォローしてくれました。
それからしばらくの間、お互いにコメントをやり取りしていると、その女性はご夫婦で伊豆でペンションをやっていることがわかりました。
このご縁は面白い!と直感した自分は、早速本名でペンションを予約し、出迎えてくれた女性に


『はじめましてバンディです!いつもブログ見てくれてありがとうございます!』


女性『エーーーーーーっ!!』
(バタバタっと後ろに行き、ご主人を連れて戻ってくる)
二人『エーーーーーーっ!!!!』
主人『プ、プロレスラーの方ですか!?』


今もハッキリ思い出すこのやりとり(笑)、ボクがのちに伊豆の兄ちゃん姉ちゃんと慕うことになるお二人との出会いは、2010年7月のことでした。
それからというもの、何度も何度も伊豆に遊びに行って、楽しい時も人生に行き詰まってしんどかった時も


『バンディおかえりーっ!』


っていつも満面の笑みで迎えてくれたお二人。
一時ちょっと疎遠になってしまったことがあったけど、奇跡の再会を果たしたのはなんとキャンプ場!
いくら仲が良かったって縁がなけりゃ離れる、いくら会ってなくても縁がありゃまた会える。
まさに“ご縁”って本当にあるんだと実感した瞬間でした。


そんなお二人が先日、アトリエに遊びにきてくれました。
話は尽きず、あっという間の4時間….
この兄ちゃんは自分のことを顧みず、人が喜ぶこと、人に頼りにされることが大好きな人間なので、ときにやりすぎて自分自身がしんどい状況になってしまうことも。
でも天使のような姉ちゃんがいつもそばに寄り添って、兄ちゃんが立ち上がる手助けを何度も何度もする。そう何度でも。

兄ちゃんが席を外した隙に思わず『姉ちゃん大丈夫?』と聞くと


『彼は私にとって天使みたいな存在なのよ!』


だって。
泣けるやないか。
でもそんな二人が大好きだけどね。



ずっと繋がってくれてありがとね!
また一緒にキャンプ行こー!





【今週の看板娘】

ゴメン!ジーナの朝ごはんは帰ってからね〜



【今週の教室風景】

偶然みんなお菓子を差し入れてくれて、プチお菓子パーティ状態(笑)




氷の世界。

日常です。すっかり。

生徒さんに渡す領収書に“2025…”って書くと、『あ、年明けてるんやな』って気付かされるぐらいの普段通りの日常です。


あ、でも先日、改めて年明けを感じる出来事が。




レザーメイトのさとうさんに恒例のお年玉をもらいました!
そして書いてある名前は絶対“バンディちゃん”。
多分もう10年以上いただいておりますので、もはやツッコミもしません(笑)

でもでもホントにありがたい。

今年も一緒にレザークラフトを盛り上げていきましょうね♪





さて





ウチの教室でにわかに盛り上がりを見せているキャンプ部。
年末にメンバーの一人が初完ソロ(初めてのひとりぼっちキャンプ)を見事に完遂しまして、その冬キャンに目覚めた話を聞いてたら心のキャンプ欲がウズウズしてきまして(笑)
ヨメさんとジーナを巻き込んで2025年初の一泊弾丸キャンプに行ってきました。



栃木の山の方だったので防寒対策は山ほどしていったのですが…奇跡的に2日ともほぼ無風!
もちろん空気は冷たいけど、風さえなければも〜う快適快適。
テントの設営で汗をかくほどでした。




日が暮れて、流石に冷えてくればこれの出番。


熱燗!

甘酒の(笑)
お酒はいっさい飲めないけど、甘酒だけはすきなんですよね〜。
コトコトと湯煎で温めてフーフー言いながらチビチビやれば、最高かよ!って叫びたくなります。



そして焚き火は冬の醍醐味。
炎をぼんやり眺めつつ、ふと頭を上げればそこには満点の星空。
この趣味を始めて、本当に良かったなって思える瞬間です。

凍えるような思いをすることもなく、身も心もポカポカになって眠りにつきました。



朝起きると



一面!!




氷の世界〜!!

夜はどうやらマイナス3℃ぐらいになったようです…。

でも防寒対策さえしっかりしていけば、やっぱり冬キャンプ楽しい!
今年もいいキャンプの思い出がいっぱいできますようにっ。





【今週の看板娘】

まさに犬は喜び庭駆け回り状態!
友達にもらった立派な犬服着て、右へ左へ忙しそうにしておりました(笑)



【今週の教室風景】

なんか毎年年明けに新しいバッグ作ってる気がする…
というワケで今年も。
一つのトートバッグをSL-700EXで作るバージョンと、教室用のちょっと難しいバージョンの2種類で作ってみようかと思います。



後半に期待。

改めまして、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


つい先日まで『良いお年を〜』なんて言ってたのに、あっという間に日常が戻ってきました。
みなさんはどんな年末年始を過ごされましたか?


自分は31日に地元へ帰省し、のんびりだらりんとしておりました。
地元で久しぶりに会う予定だった友達も、直前になってインフルエンザになってしまいあえなくキャンセル。
年明けの教室で聞いても、体調を崩して寝正月になってしまった生徒さんも多かったようです。

でもとりあえず。

お正月が一年で一番好きなイベントであるワタクシは…



これまた大好きなおせち料理をいただきまして




深夜12時をまわったら伊勢神宮外宮さんへ初詣。
今年のおみくじは去年と同じ“末吉”。
無理をせず、自分のペースでやっていきましょう。



そして今年は日をずらしてめずらしく内宮さんへもご参拝。
物心ついた頃から伊勢神宮に初詣に来ていましたが、元旦じゃなければこんなにも人が少ないことを48年生きてきて始めて知りました。
これからはこのタイミングで来ることにしよっと。



そして帰省したらお約束の、大大大好きなうな丼!
張り切って大盛りにしたら食べきれなかった…あぁ情けねぇ。



ひょんなことからおふくろと二人でイオンへ買い物へ。
二人でスーパーへ行くなんて何年ぶりだろう。
たまに帰れば“おふくろも歳とったなぁ”って感じることもあるけど、売り場に向かってスイスイと歩いて行く後ろ姿を見れば、元気でいてくれてありがたいなってつくづく思います。



バンディが唯一信じている星座占いによると、今年はめっちゃ良いことも、あんまり良くないことも両方あるみたいだけど、6月10日以降にめっちゃ名が売れる出来事があるんだとか!
マツコの知らない世界で“レザークラフトの世界”をやらせてもらえるとか!?(笑)

まぁでも自分は商売の才能とか全然ないなーってことはわかってるので。
今年も目の前のお仕事に集中しつつ、なにかまたいいアイデアが浮かんだらドンドン実現させていこうと思います。

とはいえ…後半は楽しみ(ウフフ)





【今週の看板娘】

ジーナもゆっくり…してるな(笑)



【今週の教室風景】

地元に帰省していた生徒さんからこんなお土産をいただきました。
鹿児島県民なら誰もが知ってるお菓子だそう。
新食感でビックリしましたが、とっても美味しくいただきました!



年男の終わりに。

我が干支の“辰年”が終わろうとしています。
今年は俗にいう“年男”の1年でした。

それこそ2024年が幕開けした頃は、根拠のないワクワクを感じていたことを思い出します。


『今年は何かがあるかもしれない…フフフ。』って。


そのワクワクだった一年が終わろうとする今、恒例のバンディ的今年の1文字は何か?


2018年 “節”

2019年 “躍”

2020年 “決”

2021年 “苦”

2022年 “良”

2023年 “早”


2024年 “平”


ふと浮かんだ文字は“平”でした。
この平は平和の平。
いろいろ思い出しても、なんともまぁ平和な1年だったな〜というのが率直な感想。
今は本当に便利な時代で、スマホの写真を見れば今年一年をザーッと振り返ることができます。


プライベートではずっとやってみたかった“クルマで東北一周”ができました。
クマに怯えながらのテント泊も、今となってはいい思い出です。


でも写真のほとんどはやっぱり仕事がらみ。
年明けからYouTubeチャンネルを再開(スマホで撮影している)できたし、さらに今年はSL-700EXのイベントをたくさんやらせてもらいました。
3月には単独では初の大型イベント“革フェス”、そこから派生して開催した“ミシンで革を縫う体験会”と“革合宿”、そしてバッグを作るワークショップと、様々なイベントを通してたくさんの出会いと学びをいただきました。


実はもう一つ浮かんだ文字があって、それは“考”。
なんかいっつも考えてばっかりだった気がするのは、こういうイベントが多かったからなんだなって気づきました。


そんな平和な一年だっただけに、ちょっと心にトゲのようなものが触れたことにも敏感で、『ム〜…』となったことも。
でもこういうことって、そのほとんどが“人間関係”でした。
自分のことを大切にしてくれる人はこちらも大切にしたいと思う。しかし“仕事上の大人の振る舞い”っていうのがよくわからない自分は、コチラを雑に扱ってくる人とは関わることをやめました。
そしてそれがこれから自分が仕事をする上で、一つの基準にできるフェーズに入ったと確信できたので、これを軸に来年以降は仕事をしていきたい。
大切に思える人同士で、たくさんの笑顔を生み出していければいいなと思っています。



あと一つ無念だったことがあって、それは今年も週休二日にできなかったこと。
去年の同時期のブログを読むと、忙しさで体調不良になっていました。
それで今年こそは…と考えていましたが…。

よし。来年こそは(笑)



ということで。
今年もBandy’s diaryを読んでくださってありがとうございました!
秋がなく、急に寒くなった影響か、今月は体調を崩してる生徒さんがとても多かったです。
どうかお体に気をつけて、良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いします。


Qrinaf / BANDY’S Leather craft school
バンディこと須川豊澄



※年明けは8日から営業させていただきます。





【今週の看板娘】

友達が子供を連れて遊びにきてくれました。
目的は『小型犬を飼いたい』という息子に大型犬の良さを知ってもらうため(笑)
おっきい子、かわいいヨ♪



【今週の教室風景】

年内に完成させたいと、教室は完成ラッシュ!
来年もいっぱい作りましょうね!



感じて年末感。

『今年もお世話になりました。良いお年を。』



生徒さんが帰る際、これがご挨拶のお約束になってきました。
暦の上でも12月下旬に入り、年末の足音がチラホラ聴こえてくるように。





先日の土曜日が“冬至”。
一年のうちで日の出がいちばん遅い(厳密にはここから半月後らしいけど)のを散歩で感じる年末感。




『バンディこれあげる〜』

と、花屋の友達が持ってきてくれたのは、手作りのクリスマスリース。
よく見る輪っかになってるタイプはあんまり好きじゃないけど、初めて見たブーケタイプ、そして友達の素晴らしいセンスに思わず『めっちゃいいやん!!』と声が出ました。

冬の風物詩から感じる年末感。




同じ年末感でも、こちらはすでにお正月。
わが町浅草の『クリスマスってなんですか?』感はきらいじゃないけど、例年より豪華さがなくなったお正月飾りから感じる、ちょっと寂しい年末感。






動画編集をしてくれている方が産休から復活して、年明けからYouTubeチャンネルを再開します。
そしてこの撮影を持って、今年中にやらなきゃいけない仕事(教室は除く)が終わり!
去年は配分をミスって、ギリギリまで仕事に追われてヒッチャカメッチャカになったので、今年はちゃんとやりました(笑)
予定通り終わって、年末はのんびり過ごせるな〜とホッと一息で感じる年末感。



今年もあと9日。
自分的今年の漢字一文字はなにかな〜?






【今週の看板娘】

おいもさんを見せられると、メガトンパンチ級のお手が連発で出てきます(笑)



【今週の教室風景】

革からパーツの切り出し。
キズや方向を見極めつつ、なるべく無駄が出ないように慎重に作業します。





来客 from USA。

毎年この頃になると書いてるかもしれませんが、自分はお正月が大好きです。
特に12月26日〜1月3日が好き。
1月4日が一年でいちばん嫌い。一年でいちばん好きな日がいちばん遠いから(笑)

クリスマスのにぎやかさがサーッと引き、テレビ番組も年末特番とかやり出して、『あー、今年もあとわずかやなぁ〜』なんてしみじみ思う26日。
年内の仕事も終えて、帰省みやげはなににしようかな〜なんて考える29日。
実家に帰り、家族で夕食におせちを囲む31日。
大晦日の0時をまわれば、伊勢神宮に初詣に向かう新年1日。
食っちゃ寝、食っちゃ寝の2日と3日。

そして…

めっちゃブルーな4日(笑)



おせちが食べたくて待ちきれない今日この頃ですが、急に寒くなってきたし、ヨメさんがこんなものを作ってくれました。

おしるこ

あ〜うまい。
今年も残すところあと15日。
体調に気をつけてお過ごしください。




さて




先日、アメリカから職人仲間が帰国してアトリエに遊びにきてくれました。
彼の手には大きなキャリーケースが。
クルマで来ているはずなのになんで持ってきたの?と聞くとビックリする答えが返ってきました。


『大切な商売道具だから、盗まれたら困るんで。』


一瞬『は?』と思いましたが、クルマに置いてあってもそんなの誰も取らないよと言うと


『え?日本は大丈夫なんですか?アメリカだったら一撃で盗られるから…』


『へぇ〜…大変だね、アメリカは。』
そんな会話をしながらランチに出かけることに。
すると今度はやけにキョロキョロする彼。
まぁ浅草だし、革関係の誰かと会わないかみてるのかと思ったら、


『後ろから襲われたりしたらヤバいんで。』


ちょっと彼大丈夫なんかなぁ〜と正直心配になりました。
日本にいたときはもちろんこんなことはなかったし、普通だった。
思わず『日本はこんな真っ昼間に襲ってくるヤツなんかいないし大丈夫やで。そんなにアメリカってヤバいの?』と聞くと、


『いやもうアメリカヤバいっすよ。強盗・窃盗・ドラッグ当たり前。どんどん治安が悪くなってて…』


ネットなんかでドラッグでフラフラになってる人が街中に溢れている動画とかみたことあるけど、正直こんなのごくごく一部でしょ。なんて思ってたけど、そんな状況がそこかしこで普通にみられるらしい。


『バンディさん、日本の平和は当たり前じゃないし、世界的にみてもすごいことですよ。この国を出た自分だからよくよくわかります』


確かに。
僕らの目の前には当たり前のように平和があるけど、これは当たり前じゃないんだ。
じゃあ自分に何ができるって思っても正直すぐには思いつかない。
けど、現代の人が涙を流さなくても済むようにに、先人がたくさんの汗を流してくれたのだと思うと、背筋がシュッとする思いです。



『また帰ってきたら寄りますね!』

嬉しいことを言ってくれるオレンジ色のモヒカンの彼の背中を見送りながら、また元気で再会できることをただただ祈るばかりです。







【今週の看板娘】

ジーナをとっても可愛がってくれた生徒さんが今月で最後でした。
それを知ってか知らずか、ずっと身を寄せるジーナ。
また会いに来てやってくださいね。


【今週の教室風景】

久しぶりの体験教室。
ご入会していただいたので、新年から一緒にレザークラフトを楽しみましょう!




最後のMade in JAPAN。

今シーズン初めて灯油ファンヒーターをつけたアトリエ。
本格的な冬の訪れを肌身に感じられるようになったことを、『やっとか〜』って思いましたか?それとも『とうとう来たな〜』って思いましたか?


自分は前者…かな。



美しく色づいた隅田公園の銀杏たちは…『冷えんの遅いやんけーっ!』でしょうか?
なんで関西弁なのかわかりません(笑)

しかし、こんな12月も半ばに差しかかろうとするタイミングで黄金の銀杏を見ることになろうとは…。
きっとあっという間に散ってしまいそうなので、ちょっとだけの間、その神々しい黄金色を楽しみに、冬の上着をはおって散歩に出かけようと思います。






さて






『これはね、パーツのすべてがオールMade in JAPANの最後の名機なんですよ。』


そう教えてくれたのは、いつもいつもお世話になっているミシン屋さんの社長でした。
そんなこととはつゆ知らず、『ちょっと古いのがシブくてカッコいい!』ぐらいに思いながら使っていた自分が、少し恥ずかしくなったことを思い出します。



MITSUBISHI DY-350

『お祝いにあげるから持ってきなよ!』

これは自分がこのアトリエを構えたとき、そう言って職人仲間がプレゼントしてくれたミシンです。

仲間の元では長らく放置されていたこのミシン。
ウチに来た当初はまともに縫えなくて、しばらく物置場と化してたこともありました。
しかし教室をやることになり、いよいよこのミシンをちゃんと使えるようにしないとな〜と思い、今のミシン屋さんに相談した時に言われたのが最初の一言でした。


『もうパーツの生産も終わってるけど、ウチは一通り持ってるからビシッと使えるようにオーバーホールしますよ!』


そんな嬉しい言葉と共に引き取られていったMITSUBISHIくん。
中も外もビッカビカになって帰ってきたのち、数々の生徒さんたちのバッグにそのステッチを刻んでくれました。







『このミシン、やっぱり素敵ですね。』

久しぶりに教室へ来てくれた元生徒さんが、このMITSUBISHIを見ながらボソッと呟いたその瞬間、自分の口からこんな言葉が出ました。



『次、受け継いでくれたりする?』



今年が年男の自分は、簡単に振り返ってみてもなんだかんだでいろいろあった一年だったと思う。
そしてこの一年を機に、来年は何かをちょっと変えたい…。
そんな小さな感情があることに薄々感じてはいたけれど、“これは(ミシンを変えること)アリかも!?”と直感して、脳で考えるより先に口走っていたことにちょっと驚きました。


『ぜひ受け継がせてください!』


そんなありがたい返事をもらった自分はすぐミシン屋さんに相談すると、『ガッテン承知!』とばかりに飛んで来てくれました。



朝取りにきてくれて….




なんと昼過ぎには新しくなってすぐ使える状態に!
晴れて新品のJUKIの工業用ミシンがウチにやってきました。

このミシン、プレートこそ“JUKI”となっていますが、実は最後のMITSUBISHI製!
(現在MITSUBISHIの工業用ミシン部門はJUKIに吸収合併されているため)
今までのMITSUBISHIスピリットは継承されつつ、自分が大好きなJUKIの息がかかってるという夢のようなミシンが教室にやってきたのです。


『DY-350は次の方が使えるようになるまで、ウチで預かりますよ!』


気風のいい社長さんの気持ちに甘えさせてもらい、早速今週から生徒さんに使ってもらいました。




『とってもスムーズ!』『縫いやすい!』

そんな嬉しい感想を次々言ってくれる生徒さんたち。
直感のままに行動してヨカッタヨカッタ♪

そしてたくさん活躍してくれたMITSUBISHIくん。約11年間ありがとう。
次のオーナーさんにも大切にしてもらえますように。





【今週の看板娘】

ジーナは寒いぐらいの方が元気!



【今週の教室風景】

生徒さんが好きな言葉を入れて作るレザータグ。
“I ♡ ◯◯”がちょっとしたブームです。




体験会終了。

いよいよカレンダーが最後の一枚となったこの日、年内最後のイベントを開催しました!




SL-700EXで革を縫う体験会の第二回目です。
最高の秋晴れ?冬晴れ?に恵まれた二日間、たくさんの方にご来場いただきました。




































二日間でたくさんご来場くださった方々全員がワークショップを受けてくださり、“ミシンで革を縫ってみたい!”と思っている方の多さに毎回驚かされます。
来てくれた動機も様々で、『そういう理由でSL-700EXが欲しいんだ』と気付かされることがたくさんありました。
やはりこういうイベントで、お客さんの生の声が聞けるのは本当に勉強になります。
これからも“ミシンで革を縫う”ということに特化した教室として、少しずつですがレザークラフトに興味を持ってもらい、始めてくれる方を増やしていきたいと思います。

次回は来年6月に予定しておりますのでお楽しみに!

たくさんのご来場、ありがとうございました!
そしてイベントを手伝ってくれたKさん、Yさんお疲れ様でした!




【今週の看板娘】

ジーナもたくさんの人にかわいがってもらったねー♪



【今週の教室風景】

肩からかけるだけで元気が出そうなビタミンカラーのショルダーバッグが完成しました!
じっくり丁寧に仕立てて良い感じにできましたね♪
お疲れ様でした。



なんだこの誕生日は。

『富士急ハイランド行きたい!』


まもなく誕生日を迎えるヨメさんに、プレゼントは何がいいかと尋ねた答えがこれでした。


富士急ハイランド。絶叫マシンの聖地。
自分は絶叫マシン、好きです。ただ、自分が持つヒヨコの三半規管ではとてもじゃないけど耐えることができませんでした。

10年近く前に来たとき、友達らに『まずはコレに乗ろうぜ!』と連れていかれたのは“フジヤマ”というジェットコースター。
その恐ろしさを知らなかった自分は、『ジェットコースター久しぶりぃ〜』とルンルンで乗ったのですが….一周するまでに5回も心が折れるという地獄の体験をし、降りてからはベンチに座ったまま2時間地面を見続けるという廃人状態。
もちろんそこから復活することもなく、ただただみんなが戻ってくるのを待つ….というのが富士急での最初で最後の記憶です。


現在はチケットのルールが変わって、入場料は無料で乗りたいもののチケットを購入するシステム。
自分はどうせ一個で三半規管が終わるので(笑)『ドーゾあなたはフリーパスで』と主役であるヨメさんのお供に徹することにしました。


せっかくならとジーナも一緒に連れて行き、午前中はジーナを遊ばせてヘトヘトにし、午後はジーナをクルマに寝かせて、自分たちは絶叫の聖地へ….という算段。
適当に地図アプリで探したら、なんともまぁ素晴らしい公園を見つけました。




富士山目の前で芝生はキレイ。そして誰もいない!




紅葉の絨毯はとてもとても美しい光景でした。



ここからはジーナヘトヘト作戦開始!
大好きなボールを投げたり引っ張ったりとりあえず運動させまくります。

そして小一時間ぐらい遊んだ頃。
投げたボールを追いかけたジーナがちょっと転びました。

『あ〜、ジーナもすっかり足腰が弱ってきたなぁ〜』

なんて話してたら、なんとびっこをひいて帰ってきました。
自分たちの頭の中に、すぐ2年前の出来事が思い出されました。
その時もボールに夢中になって追いかけてたらびっこをひいて帰ってきて、脚を見ると指があらぬ方向を向いていて….完全に骨が折れて、全治4ヶ月。

でも、戻ってきたジーナの指を見てもなんともない。
脚を触ってもギャンとも言わない。
でもびっこはひいてる。

あれだけ楽しみにしていた富士急ハイランドは諦めて、帰って地元の病院へ連れて行くことにしました。



その帰り道。



中央道のトンネルの中を走っていると、自分の前に走っているトラックが何やら右へ〜左へ〜とフラフラし始めたのです。
何かおかしい…と思った自分は、スピードを落として車間距離をとりました。
するとそのトラック、突然左にギューっと寄ったと思ったら、隣の車線を走っていた別のトラックに勢いよくガッシャーン!と追突!
多分120kmは出ていたと思われるスピードの勢いで、トラックは吹っ飛んで止まりました。

こんな光景テレビの“衝撃映像”みたいなのでしか見たことがない自分たちは、あまりの出来事にビックリしましたが、ここでパニックになったら自分たちも巻き込んでしまうかもしれないと、落ち着いてハザードを点け、少しずつスピードを落としました。

しかし、ここは高速道路のど真ん中。
クルマを止めることもできない。ましてやクルマの外に出るなんてできない。
そうしているうちに事故を起こしたトラックの横を通り過ぎ、次のサービスエリアでクルマを止めました。


なにもできなかった。というか、なにをするのが一番正しかったのか。
あのあまりにも突然の一瞬の出来事の中で、自分は判断することができませんでした。
ただ、一瞬見えたお互いのドライバーに意識はありそうだった(追突された方は10トントラックでドライバーは無傷)ので、その場で警察に連絡できていることを願うばかりです。



『本当はジェットコースターでドキドキするはずだったのにね。』



さらに重くなった車内の空気のまま、安全運転で動物病院へ。
診察結果はグネった(捻挫)だけ。
なんともまぁ複雑な気持ちが入り混じった誕生日でした。

来年は普通にお祝いしてあげたいです(笑)





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教室から年内のイベントのお知らせ
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いよいよ来週です!
半年前に開催して、大好評だったSL-700EXの体験会。
第二回を11月30日・12月1日に開催します!
新作のカワイイ革小物が作れるワークショップや、前回も完売したミシンのスペシャルセットもご用意しますので、ご興味がある方はぜひチェックしてください!
詳細はホームページのお知らせをご覧ください。




【今週の看板娘】

この時はまだキャッキャしてたのにねぇ〜(笑)



【今週の教室風景】

来週末のイベントを手伝ってもらう生徒さんに、ワークショップの予行練習をしてもらいました。
材料もたくさんあるので、たくさんの方に来てもらえますように!