『こんな方がいらっしゃるんですが、お話を聞いてもらえませんか?』
いつもお世話になっているJUKIさんからこんな連絡があったのが6月に入った頃。
聞けば北海道で洋裁教室を長年やられている先生が、ミシン仕立てのレザークラフトを教えてくれる人を探しているとのこと。
そしてその目的が、害獣駆除で出たエゾシカの革を使いたいというものでした。
害獣駆除で出た革を活用したい、という話はよくあります。
(聞いた話も含めて)自分が知る限り、20年以上前からその活動は日本中で生まれ…
そのほとんどが消えてしまいます。
これに関して詳しく書き出すとそれだけで終わってしまうのでヤメといて(笑)
生半可にその事情を知っているものとしては、少しでもお役に立てればとの思いで今回の申し出を受けることにしました。
来てくださったのは北海道で半世紀以上にわたって洋裁教室をやられ、札幌婦人洋装組合の会長もされている工藤先生
北翔大学ファッションデザイン科の富田教授
そして次の世代を担うお弟子さんの3名さま。
こんなモノづくりの先輩方に、自分が何を教えられるのか少し不安でした。
でも今の自分に教えられることはなんでも伝えたい。
せっかくご縁があったのだから、何か一つでもお役に立てることを習得していってほしい。
そんな気持ちで午前はミシンと革の座学、そして午後は実際にエゾシカの革を使ってバッグを仕立ててもらうことに。
軽いご挨拶もそこそこに、始まると同時に矢継ぎ早に質問の嵐!
そのすべてにお答えすることはできましたが、その質問の量に先生方の本気を感じました。
そんな状況で座学は今までにないほど盛り上がり、大幅に時間が押してしまうハプニング。
なんとかバッグは一本完成してもらい、その様子を動画に撮ってもらったので、残りはご自宅でやっていただくことになりました。
ウチの生徒さんでもいらっしゃるけど、いくつになっても新しいことにチャレンジしている方はお若い!
『もっともっと教えてほしいことがあるんで、また必ず来ますね!』
そうおっしゃってくださった先生の後ろ姿を見送りながら、その生き方にこちらの背筋がピーンとなる思いでした。
こちらこそはるばる北海道から来てくださってありがとうございました!
またお会いできる日を楽しみにしてますね。
これを機に、“プライベートワークショップ”をやりたいなと思っています。
ただでさえミシン仕立てのレザークラフトは教室がなく、その上情報も少ない。特に地方の方などはなかなかやりたくてもできない状況にあることは知っていました。
それもあって、遠くの方でも1日で一通りのことを学んでもらう“革合宿”を来月開催させてもらうのですが、グループで申し込んでもらえるならご希望の日時でやらせてもらいたいと思います。
近々ホームページの方に載せたいと思いますので、ご興味ある方はご覧ください。
【8月イベント情報】
【工業用ミシンで作る】
帆布と革のスマートボディバッグ
日程:8月25日(日)
午前の部10:00〜13:00 午後の部14:00〜17:00
場所:レザーメイト さとう
参加費:15,000円
定員:各6名
工業用ミシンユーザーの皆さまお待たせしました!
SL-700EXのワークショップで好評いただいているボディバッグを、工業用ミシンで仕立てるワークショップです。
内容はSL-700EXで仕立てる場合と同じですが、工業用ミシンで仕立てるワークショップは滅多にありませんので、この機会にぜひご参加ください!
お申し込みはお店に直接お電話(03-3866-0166)にて。
【今週の看板娘】
暑いでんなー
モジャモジャでんなー
【今週の教室風景】
教室のキャンプ部の部活をしました!
連日の35℃越えにどうなることかと思いましたが、やはり標高1000mは伊達じゃない。夜は寒いぐらいでした(笑)