泣けてきそう。

以前に書いたブログでもご紹介した、教室の扉に書いてもらったサインペイント。
あまりにも気に入ったので、Qrinaf・BANDY’S Leather craft School、そして家族の名前が入った表札もお願いさせてもらいました。



サインペインター中原さんが直接納品に来てくださって、包を開けると…まぁ〜ステキ!
メールでデザイン画も送ってくれて何度もやりとりさせてもらいましたが、実物はその何倍もいい感じ。
自分からの要望は『ウチの雰囲気に合う感じ』という、ほんまにザックリなオーダーでしたが、中原さんのオリジナルデザインで、とってもステキな表札がつきました。
表札の写真をめっちゃ載せたいところですが、プライバシーダダ漏れのため自粛しておきます(笑)

このあとお昼一緒に食べて、いろいろとしゃべってたらいつの間にか外が暗くなってて…
なんか久しぶりにこんなに気の合う方と出会えて、ほんまに嬉しいです。

そんな流れからもう一つ、彼にお仕事をオファーしてみたんですが…どんな返事がもらえるか楽しみです♪






さて






ちょっと前の出来事ですが、これまたステキなオファーをいただいて、ミニワークショップをさせていただきました。



来てくださったのはこちらのご夫婦。
実は自分がヨメさんと結婚するきっかけを、スペインのバルセロナで支えて、応援してくださったお二人なんです。

元々このご夫婦と知り合ったきっかけもレザークラフトでしたが、約10年近くのときを経て、本格的に始めたい!とのことで、そのスタートのお手伝いをさせてもらいました。



ご主人のMさんは『ミシンなんてほぼ初めてに近い』とのことでしたが、やり方を教えればどんどん吸収してミシンを操っていきます。
やっぱり“モノづくりが好き”っていう気持ちがあれば、上達も早いですね!



元々最初に自分の講習を受けてくれたのは奥様のEさん。
ミシンの感覚を思い出しながら…でしたが、なんの心配もなくミシンを走らせます。
そしたら楽しさも思い出してきたのか、その様子が見てわかるほどでした(笑)



お二人とも無事に完成!
も〜大好きなお二人の嬉しそうな姿を見てたら、自分も嬉しくなって泣けてきそうです(笑)

こんなに喜んでもらえるし、こんなにステキなご縁をいただけるし、つくづく『この仕事やってきてよかったなぁ〜』って心から思えます。

ミシンもゲットしてもらったし、あとは踏んで!踏んで!失敗しても踏んで!ミシンと仲良くなっていってくださいね♪

ご参加ありがとうございました!声かけてくれてありがとう!
これからもよろしくお願いします!




【イベント情報】

いよいよ来月、1年半ぶりに2回目の革フェス開催します!
詳しい内容は近日公開しますので、お楽しみに〜



【今週の看板娘】

秋らしい、い〜い天気だし遊びに行きたいねぇ〜
でもゴハン代稼がないとねぇ〜



【今週の教室風景】

久しぶりに土曜日コースの体験教室をやりました。
来月から一緒にレザークラフト楽しみましょうね!






馴染みすぎて。

アトリエの顔になる扉。
この扉との出会いも運命的でした。



ウチの顔になってまだ12年。
まだ…というのもこの扉、元は大正時代の小児科の病院で使われていたものでした。
大正時代というと、1912年〜1926年の14年間ですから、約100年前の扉です。
目に見えない、何かのご縁で自分のところに来てくれたこの扉を、とっても大好きで気に入っています。


出会ったのは目黒にある和骨董のお店。
一目惚れして、さらにサイズも奇跡的にシンデレラフィット。即決でした。
仕入れた店長さんも『私も本当に気に入っていて、どなたとご縁があるかとっても楽しみだったんです。』と話が盛り上がる中、こんなことをおっしゃいました。


『実はガラスは交換してあるんです。オリジナルには“〇〇病院”と名前が書いてあったので…さすがに。』


確かにその名前が書いてあるまま使うわけにはいきません。
が、“このガラスにいつかウチの名前を入れたい”とと考えたのは、この扉に出会ったその日からでした。

そして12年の時がすぎ、2025年9月の頭。
たまたまインスタグラムに流れてきた一枚の写真に心を奪われました。



よくアメリカの映画とかに出てくるサインペイント。
今までもいくつか見かけることはありましたが、『なんじゃこのカッコええのはー!』と、こんなにも心を動かされたサインペイントに出会ったのは初めてのことです。
このペインターさんのプロフィールを見ると、本場アメリカで修行を積んで、今は東京で活動しているとのこと。
すぐにメッセージを送ってコンタクトを取りました。


まぁ我ながら心動かされた時の行動の早さにはビックリします(笑)


見積もり、打ち合わせ、日程などなど、驚くほどすんなり決まり、これがホンマのご縁があったっちゅーことやね!と言わんばかりのスムーズさ。

そして迎えた当日。




事前に渡してあった教室のロゴを、施工するサイズに用意してくれてました。

実はすべてがスムーズに進んでいた中で、一つだけ時間を要したことがありました。
それは、“BANDY’S”の文字を修正させてほしいと提案があったことでした。
というのも、手描きにもこのベースとなるフォントが存在するそうで、角度が少し違うのが気になると指摘してくれたんです。
そして実際に手描きしたロゴを見せてくれました。



素人目にはほとんど同じように見えましたが、明らかに違うのは“ Y ”。

迷いました。本当に。
何を迷ったかというと、文字をいじることと、この職人さんの“作家性”を出せないお仕事をお願いしようとしてることに。

例えば自分のところへ来たお客さんが、ずっと愛用してきたルイ・ヴィトンの財布を取り出し『これと一緒の財布を違う革で作ってほしい』と依頼してきたらどうするか?
仕事がまったくなかった駆け出しのころなら…やむなく受けてしまうでしょう。
ただ、今だったら。間違いなく断ります。
そのできあがっている財布に、自分の作家性を入れることができないからです。
もちろんこの職人さんは、自分の作家性を出したいがために提案してくれたわけではありません。
しかし、こういう仕事に対する職人のデリケートな部分が、自分も痛いほどわかるからです。

そしてもう一つ大切なこと。それはこのロゴへの思い入れ。
このロゴはQrinafと同じ、長い付き合いの幼馴染と試行錯誤して生み出したものです。
もちろんパソコンで作ったものですが、彼の超一流の技術で文字を作ったり、ミリ単位でバランスを考えてもらいました。
自分はこのロゴが本当に大切で、本当に大好きです。

このロゴへの思いを職人さんにすべて伝え、ロゴはそのままで、あなたの技術力だけを貸していただきたいとお願いしました。
すると職人さんからは『逆に迷わせるようなことをしてしまって申し訳ない』と言ってくださり、快く仕事を受けてもらえることになった…という経緯があったのです。

素晴らしいお人柄の方で本当によかったです。


ガラスのどこに描くか、慎重に位置決めをします。



まず、文字のアウトラインを描いていきます。
もちろん筆を使って手描き。



アウトラインとミシンを描き終えた頃には外は真っ暗になっていました。



作業二日目。

いよいよ文字の中に金箔を貼っていきます。
この昔ながらの金箔文字が憧れだったんです。



文字の中以外の金箔を除去していきます。
ずっと憧れていた職人さんによる手書きサインが、その姿を表します。



丸二日間かけて、いよいよこの扉に教室のロゴが描かれました!
いやもう本当に感無量とはこのこと。たまりません。

今どきはカッティングシートで施工するのが普通でしょう。
それはそれでカットラインはクッキリするし、キレイにはできると思う。
しかしこの手描きならではのラインの揺らぎ、筆の跡からひとの温かみを感じられる。
これが味があってなんとも良い!
またこの教室に新しいストーリーが生まれました。



今回このステキなご縁をいただいた、サインペインターの中原さん。
年齢が1つ違うだけというのもあり、お互い刺激を受けまくりでたくさんたくさん話ができて楽しかった〜。
このサインがめちゃくちゃ気に入った勢いで、引き続きウチの表札までお願いしちゃいました。
次はもちろんすべてお任せで!

ってか、教室の看板どころか表札もなかったんかーいっていう(笑)


もう生徒さんが見てみんなすごーい!って言ってくれるやろな〜フフ〜ン♪
とほくそ笑みながら迎えた今週の教室でしたが…


逆に馴染みすぎてあんまり気づいてもらえませんでした!無念!!(笑)




【今週の看板娘】

ちょっと涼しかったので、久しぶりにラン!
と思いきや、夏場の運動不足で足元ヨタヨタ〜
まぁボチボチやってこ!



【今週の教室風景】

もちろん気づいてくれた生徒さんもいましたよ!(笑)

改善の余地あり。

『あれっ?』


夜のウォーキングに出発しようと扉を開けると、予想外の少し涼しい風が肌に触れました。
ニュースでは『この暑さが9月、そしてもしかしたら10月ぐらいまで続くかもしれません…。』なんて言ってた矢先。

今年も大好きな“秋”がどこかへいってしまうのか…そんな残念な気持ちになっていた自分に少しだけ、希望をくれるような風を感じました。




雑草だらけの土手からは秋の虫の音が聞こえるし、空気は澄んでスカイツリーもよく見える。

今年は秋を楽しむ時間が少しでも長くありますように。






さて






去る14・15日にワークショップを開催しました。
作るバッグは“いつか作りたいトートバッグ”。
今回もたくさんのお申し込みをいただき、抽選で当選した8名の方々に受講していただきました。































7時間の長丁場でしたが、みなさん時間内に無事完成!
今回はリピーターさんも多かったので、話もはずんであっという間でした。
実はお一人教室の生徒さんが参加してくれてたので、教室に来てくれたときに率直な感想を伺いました。
すると思いがけない感想が飛び出したので、次からのワークショップに早速生かしていければと思います。
どれだけやっても改善の余地はあるもんだなぁ〜。

ご参加ありがとうございました!




【今週の看板娘】

ジーナもちょっとずつ外に出ようって気がしてきたみたい!
いっぱいお出かけしようね♪



【今週の教室風景】

2つ目の課題バッグが初めてのひっくり返し作業。
ちゃんと出来上がってるかドキドキな瞬間です。




やってよかったワンツー。

『この歳になって、理想のバッグを自分で作ることになるなんて思いもしなかったなぁ。』


できあがったバッグを見ながら、一人の生徒さんがそうつぶやきました。
実はこちらの生徒さん、昔バッグ関係の仕事をされていたそうで、自分でデザインしたバッグやオーダーが入ったバッグを職人さんに作らせて販売していたとのこと。
なので普通の人よりはたくさんのバッグを見てきたことでしょう。

そんな彼女が自分で作るようになり、ウチの教室に通うこと5年半。
バッグを売ることも作ることも経験してきた人が発した一言に、思わず“重み”のようなものを感じました。




『職人さんに作らせてたときはもっとあーしろ、こーしろと簡単に言っちゃってたけど、いま自分が作る立場になってみると、それがなんとまぁ大変なことか…本当に申し訳なかったなぁって思いますよ。』


そんな両方の立場になって初めてわかったことで、少し自責の念に駆られた彼女でしたが、今は純粋にバッグを作る楽しみを味わってもらいたい。
好きなことをはじめて、続けていけば、いくつになってもこんな素晴らしい瞬間を味わえるということを目の前で見て、思わず自分の胸も熱くなりました。


教室、やってよかったなぁ。






さて






さかのぼること1ヶ月前、いつもお世話になっているJUKIさんから久しぶりのオンラインイベントへの出演依頼をいただきました!
先日詳細が発表されたのでコチラにも。



JUKIインスタライブフェス 2025

JUKIさんを代表する作家さんと一緒に肩を並べさせていただいてますが、自分以外のお三方はインスタのフォロワー数何万人の方ばかり…
たしかに洋裁とレザークラフトではそもそも人口が違いすぎですが、それにしたってこの並びに入れていただいたことはメチャクチャ光栄なことです。


タイムマシンに乗って10年前の自分に教えてやりたいぜ!(笑)
教室やっててよかった〜 Part2。




自分の出演スケジュールは6月17日(火)の午前11時から。
JUKIさんのキャラクター“ボビンちゃん”がウチのアトリエを紹介してくれます。
リアルイベントもいいけれど、日本中もっと言えば世界中の人が参加できるっていうのが最大の利点のオンラインイベント。
そんな方々にウチのアトリエを紹介できるなんて、本当にありがたい。

本番ではアトリエの紹介だけじゃなくて、もちろんレザークラフトに関するご質問にもお答えしますので、ぜひぜひインスタグラムにてご覧ください!


コメントしてね〜(笑)




※来週のブログは所要のためお休みになります。




【今週の看板娘】

拗ねると自分の小屋に入ってこのポーズ。
面白いだけやけど?(笑)



【今週の教室風景】

新しい自由課題バッグ製作中!
どんな感じになるか作る本人が一番楽しみです。



DIYの余地。

今週、自分が一番愛する映画“紅の豚”がテレビでやってました。
もう軽く100回以上は観てると思うけど、それでも観ない理由はありません。



まだこの映画の本質を何もわからずに観ていた若いころは、ジーナやポルコのような深く、渋みのある大人に自分もいつかなりたいと憧れたものです。

でも今は見方がまったく違います。

時代に翻弄され、愛する人を失い、人生をめちゃくちゃにされながらも、人とのつながりを大切にし、与えられた環境の中で自分らしく生きるキャラクターたち。

ジーナの設定年齢は38歳。
自分はその年齢の遥か上になったのに、彼らのような人間の深みは作られていない。
でも背負っている悲しみの量が圧倒的に違うことを考えれば、それはもしかしたら幸せなことなのかもしれない…


何度観てもいろんな気づきを与えてくれる映画に出会えたことは、かけがえのない人生の宝物。
みなさんはどんな宝物をお持ちですか?








さて







毎年GWになると、不思議と“DIY”がしたくなります。
しかし、我がアトリエもDIYにDIYが重ねられて、もうこれ以上やることがあるのか!といった具合。

ところが先日、ど〜しても教室に欲しい機材があって、それを勢いで購入することに。
その機材をどこに設置するのか?
考えて考えて….なんとかなるかも!とひらめいた瞬間、パチーンっとDIYスイッチがオン!
いざ今年のGWDIYのネタとなりました。



漉き機と棚の間に、もう一つ作業台を入れたい。そのために。



土間の部分を玄関の扉ギリギリまで減らして、床を増設することに。



ストックしてある床に使っているのと同じ足場板をカットして塗装します。



言われなきゃ気づかないぐらいになかなかうまくできました!



続いてスキマに入れる作業台も、ミリ単位でギリギリまでカットします。



そしていよいよコイツをセットするときが来ました….



ドーン!

オーストラリア製のハンドクリッカー、一番デカいやつです!
これで大きな抜き型もサクッといけます。



クリッカーの上にスペースができたので、追加で棚も作りました!
このアトリエはもうこれ以上いじれる余地はないと思っていたけど、アイデア出せばまだまだいけました♪

いやー久しぶりのDIY、めっちゃ楽しかったなぁ〜!





【今週の看板娘】

まだまだ元気にボール追っかけます!
風に吹かれて貫禄あります!


【今週の教室風景】

新しく入っていただいた生徒さん。
型紙の基礎は大変ですが、じっくり向き合ってくれてます。
早く作りたいと思いますが、この基礎が支えてくれますので頑張ってくださいね。





2025年新作ワークショップ。

実は2025年に入ってから、“甘いものを食べるのは定休日(周1)だけ”と決めております。(先週生徒さんからいただいたチョコレートはいただきました♪)

そうなると必然的に『せっかく食べるなら美味しいスイーツを…。』となりまして、我がGoogleマップのリストで探しては『来週はここに行くか…。』とほくそ笑んでおります。

インスタグラムなどを見てると、いわゆる“グルメ系”の方々の投稿が勝手に次から次へと流れてきます。半ば強制的に。『好きでしょ?こういうの。』と言わんばかりに(笑)
投稿されて流れてくるのはどうしたって都内のお店が多いので、ありがたいことに気に入ったらすぐに行ける環境ではあります。
地方の方だと『美味しそう!』って思っても、『どーせTokyoでしょ?…ほらね〜』が定番の流れ。
自分も地元にいた頃はそうでした。

もちろんそういう投稿も参考にします。インスタで見つけて今までいろ〜んなお店に行きました。が、….実際はほとんどリピートなし。一回限りで終わってしまうことが多い。
インスタの“映え”とテレビの“メチャクチャ美味しい!”はほとんど信用ならない。というのが自分の結論。


とはいえ。


たま〜に大当たりもあるわけで…。



先週はど〜してもパンケーキが食べたくて、チェックしてあったお店にご来店。
さてお味は…!?


フツーかよ。映えるよねぇ〜(笑)





さて





今日は2025年最初のワークショップでした!
しかも新作。一発目。
準備をやれどもやれども不安が尽きることはありませんが、大丈夫と信じて受講者さんをお迎えします。



初日に受けたいただいた4名さま。
北は長野県、西は島根県からのご参加。ありがとうございます!

バッグの外見は同じでも、内装はバラバラにするのがウチのワークショップ。
ジャンケンで決めてもらいました。



1日過ぎたけどニャンコ柄。


スモークピンクの音符柄。


ヒッコリー柄。


そして見本にも使っていたレコード柄。


今回はバッグが大きめなのに


狭い作業台でちょっと申し訳なかったです。


でもがんばって出来上がったバッグをひっくり返す瞬間はたまりません。


全員無事に完成しました!

ちょっと予定時間をオーバーしてしまったけど、その分皆さんじっくり取り組んでいただて、大きなミスもなく立派なトートバッグが出来上がりました。


『こういうバッグ、いつか作ってみたいと思ってたんです!』


まさにこのワークショップのタイトル“いつか作ってみたいトートバッグ”通りのお言葉をいただいて、良かったです!
SL-700EXを使って、ぜひこれからもレザークラフトを楽しんでくださいね。
ご参加ありがとうございました。






【今週の看板娘】

サロンに行ってサッパリんこ。
カット代がご主人様より高いってどーゆーことやねん(笑)



【今週の教室風景】

『この組み合わせでいこうと思います!』と差し出された色をみて、思わず『桜餅かよ!』って言ってしまった(笑)
まぁ時期的には何もおかしくはないね。




最後のMade in JAPAN。

今シーズン初めて灯油ファンヒーターをつけたアトリエ。
本格的な冬の訪れを肌身に感じられるようになったことを、『やっとか〜』って思いましたか?それとも『とうとう来たな〜』って思いましたか?


自分は前者…かな。



美しく色づいた隅田公園の銀杏たちは…『冷えんの遅いやんけーっ!』でしょうか?
なんで関西弁なのかわかりません(笑)

しかし、こんな12月も半ばに差しかかろうとするタイミングで黄金の銀杏を見ることになろうとは…。
きっとあっという間に散ってしまいそうなので、ちょっとだけの間、その神々しい黄金色を楽しみに、冬の上着をはおって散歩に出かけようと思います。






さて






『これはね、パーツのすべてがオールMade in JAPANの最後の名機なんですよ。』


そう教えてくれたのは、いつもいつもお世話になっているミシン屋さんの社長でした。
そんなこととはつゆ知らず、『ちょっと古いのがシブくてカッコいい!』ぐらいに思いながら使っていた自分が、少し恥ずかしくなったことを思い出します。



MITSUBISHI DY-350

『お祝いにあげるから持ってきなよ!』

これは自分がこのアトリエを構えたとき、そう言って職人仲間がプレゼントしてくれたミシンです。

仲間の元では長らく放置されていたこのミシン。
ウチに来た当初はまともに縫えなくて、しばらく物置場と化してたこともありました。
しかし教室をやることになり、いよいよこのミシンをちゃんと使えるようにしないとな〜と思い、今のミシン屋さんに相談した時に言われたのが最初の一言でした。


『もうパーツの生産も終わってるけど、ウチは一通り持ってるからビシッと使えるようにオーバーホールしますよ!』


そんな嬉しい言葉と共に引き取られていったMITSUBISHIくん。
中も外もビッカビカになって帰ってきたのち、数々の生徒さんたちのバッグにそのステッチを刻んでくれました。







『このミシン、やっぱり素敵ですね。』

久しぶりに教室へ来てくれた元生徒さんが、このMITSUBISHIを見ながらボソッと呟いたその瞬間、自分の口からこんな言葉が出ました。



『次、受け継いでくれたりする?』



今年が年男の自分は、簡単に振り返ってみてもなんだかんだでいろいろあった一年だったと思う。
そしてこの一年を機に、来年は何かをちょっと変えたい…。
そんな小さな感情があることに薄々感じてはいたけれど、“これは(ミシンを変えること)アリかも!?”と直感して、脳で考えるより先に口走っていたことにちょっと驚きました。


『ぜひ受け継がせてください!』


そんなありがたい返事をもらった自分はすぐミシン屋さんに相談すると、『ガッテン承知!』とばかりに飛んで来てくれました。



朝取りにきてくれて….




なんと昼過ぎには新しくなってすぐ使える状態に!
晴れて新品のJUKIの工業用ミシンがウチにやってきました。

このミシン、プレートこそ“JUKI”となっていますが、実は最後のMITSUBISHI製!
(現在MITSUBISHIの工業用ミシン部門はJUKIに吸収合併されているため)
今までのMITSUBISHIスピリットは継承されつつ、自分が大好きなJUKIの息がかかってるという夢のようなミシンが教室にやってきたのです。


『DY-350は次の方が使えるようになるまで、ウチで預かりますよ!』


気風のいい社長さんの気持ちに甘えさせてもらい、早速今週から生徒さんに使ってもらいました。




『とってもスムーズ!』『縫いやすい!』

そんな嬉しい感想を次々言ってくれる生徒さんたち。
直感のままに行動してヨカッタヨカッタ♪

そしてたくさん活躍してくれたMITSUBISHIくん。約11年間ありがとう。
次のオーナーさんにも大切にしてもらえますように。





【今週の看板娘】

ジーナは寒いぐらいの方が元気!



【今週の教室風景】

生徒さんが好きな言葉を入れて作るレザータグ。
“I ♡ ◯◯”がちょっとしたブームです。




早くも来年の課題かね。

たま〜に、ムショ〜に、ハンバーガー(チェーン店の)が食べたくなるときがあります。

一昔前は断然マクド派だった自分。
しかし数年前に発覚した“不祥事”以来、いっさい行かなくなりました。

その代わりに行きはじめたのがモスバーガー。
それまでのモスバーガーの印象といえば、なんとなくナチュラルだけどちょっと変わったこと(ライスバーガーなど)をしてるお店。
ハンバーガー=アメリカンをイメージしてた自分にしてみたら、『ライスは茶碗やろ』を理由にほとんど行ったことがありませんでした。

程なくして結婚し、ヨメさんはモスバーガーの方が好きだと言う。
ならばと行ってみたけれど、焼き固められたライスではさんだ謎の食べ物を食べるつもりはまったくなく、とりあえずど定番のテリヤキバーガーを食べることに。
テリヤキバーガーといえばもちろんマクドにもあるし、もちろんウマい。
さてさてどんなものかと、半ばしゃしゃり出てきたシロートを見下す審査員のような気持ちで一口いったように思う。


油断した。完全に。


自分の中のモスバーガーは変な先入観でマイナススタート。
しかし一口目で口の中に広がったウマさで、その点数はさながらトランポリンで跳ね上がる人間のごとし。
その一口目を頬張ったまま思わず心の声が漏れる。


『なんでもっと早く来やへんかったんやろ…。』


そんなことをつぶやいてしまった自分は、それをみて絶対にドヤ顔してるヨメさんを見たら負けと、ひとりキラキラ輝いたテリヤキバーガーを見つめながら、一心に食べておりました(笑)



それからというもの、チェーン店のハンバーガーが食べたい!と思ったらモスバーガー一択。
まさに今日、その波がザパーンとやってきたので、自転車にまたがって一路お店へ。
『今日はなにバーガーにしようかな〜フフ〜ン♪』と扉を開けると、そこには信じられない光景が。。。

なんと店内が外国人でギューギュー詰め!

一瞬でボキっと心が折れた自分は店内に一歩も入ることなく、開けた扉をそのままスッと閉めて立ち去ることに。
『浅草は外国人だらけですね!先生!』と何人もの生徒さんがいう言葉を、奇しくも行きつけのモスバーガーで実感した次第です。


あなたたちは食べ慣れたマクダーナル行ったらいーやんかぁ!(笑)





さて





今週はフルタイムという意味では今年最後の(たぶん)SL-700EXを使ったワークショップをやりました。その様子をば。


前回の“ボタニカル柄トートバッグ”の第二弾です。
初回の反省も活かして、さらにいい内容でできたつもりです!



いつもうちのオリジナルサービスとしてやっている、受講者さんオリジナルのレザータグ。
毎回お渡しすると『スゴーい!』『カワイイ!』などの反応があるんですが…なんか今回はみなさん無反応。
思わず『反応ないですやん!』って言っちゃって、皆さん苦笑い(笑)
まぁそんなときもあるかー。

でもこのレザータグをつけると、一気に愛着が湧きますからね。
これからもこのサービスは続けていこうと思います♪




今回は4名×2日で計8名に受講してもらいましたが、使用するミシンSL-700EXの所有率がめずらしく50%以下。
いつもだと『もっと使いこなせるようになりたい』という理由で参加してくださる方が多く、所有率は80%近い。
コロナ禍に一気に売れた感のあるSL-700EXですが、ここにきて第二波か?
それともコロナ禍にミシン熱が上がった方がNEXTミシンを物色しはじめたか?

どちらにしろ嬉しい傾向で、ワクワクしちゃいます。
やっぱりこういう波を実際に感じられるイベントはいいですネ。準備大変だけど(笑)




全員無事に


完成しました!


先に書いたこともそうですが、今回のワークショップでは自分的にいろいろと気づけることがありました。
ちょっと前にいろんな状況を鑑みて、三連休中の日月に開催することを決めたワークショップですが…
またちょっと考え直さないといけないかも。
悪いわけじゃないけど…なんとなく。(もちろん受講者さんのことではなく、自分の企画的なことで)

この“なんとなく”って実はめちゃくちゃ大事で、頭より心がほんの些細なことに気づいてる証拠。
このSL-700EXを使ったワークショップも、もうかなりの回数をやってきました。
何もかも一人でやってるので、基本“トライ&エラー”ですが(笑)
ここまでやってきた実績は自分だけのもの。
もっと良く、もっと効率的にできるはず。

参加してくださったみなさんはもれなく喜んでくれているので、来年はさらに内容に磨きをかけていきたいと思います!
参加してくれた皆さん、ありがとうございました!


って、もう来年の話かよー!!(笑)





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教室から年内のイベントのお知らせ
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半年前に開催して、大好評だったSL-700EXの体験会。
第二回を11月30日・12月1日に開催します!
新作のカワイイ革小物が作れるワークショップや、前回も完売したミシンのスペシャルセットもご用意しますので、ご興味がある方はぜひチェックしてください!
詳細はホームページのお知らせをご覧ください。

今年最後の体験教室を12月に開催予定です。
告知は11月中にインスタで行いますので、教室へのご入会を検討されている方はチェックをお願いします。




【今週の看板娘】

顔の周りがモジャモジャMAXで前が見えにくくなってたので、ヨメさんが前髪部分をくくったら….小森のおばちゃまやん(笑)



【今週の教室風景】

教室でも今年最後のイベント、生徒さん限定のレザー販売会をやってます。
すべて1枚しかないので、応募が複数あった場合は抽選でお一人だけが買うことができるシステム。
『どれにしますか?』『あれにしようかなぁ…』
早くも探り合いが始まっておりました(笑)




新作ワークショップ。

今年に入ってから、とても気に入っている午前中の使い方があります。






ジムで汗を流して




サウナ行って汗を流して




ガッツリ肉を食べる

コレがまー気持ちいい!
週に2回はやりたいところですが、現状は1〜2回。

『ジムに行ってる』と言うと『ダイエットですか?』ってお決まりのように聞かれるんですが、もうね、“ダイエット”っていう文字は自分の中の辞書から消しました(笑)
しんどいし続かないし。
特にお酒をまったく飲まない自分にとって“食べる喜びは生きる喜び”なんで、制限はしたくない!

だったら。

運動するしかないですよね〜。っていう理由で通っとります。



運動したあとのサウナも気持ちいいし、ご飯が美味しいのなんのって!
ただ、運動したあとに痛くなる部分の治りが、昔よりカ・ク・ダ・ンに遅くなったので(笑)
無理は禁物デス。コレからも続けていけますようにっ!





さて





先週はSL-700EXを使ったワークショップの新作初回でした。
その様子をば。



現在は定員4名でやらせてもらっています。
毎回たくさんの方にお申し込みをいただき、抽選で外れてしまった方には本当に申し訳ないです。
その分、ご縁あって参加していただいた方々にはいっぱい楽しんで、いっぱい学んでもらえるよう精一杯やらせてもらいます。




今回初めての試みだったのが、ハンドルの磨きをやっていただく工程。
革が磨けるものだと知っている方もいますが、実際に磨いたことがある方は道具の特殊性も相まって、ほとんどいません。
なのでこのワークショップでは“磨きの時間”というのを20分ほど作って、体験してもらいました。
磨くことによって見栄えや手触りが良くなり、グレードもグッと上がるということを実感してもらえたと思います。



そしてうちのワークショップではお馴染みのオリジナルレザータグ。
好きな文字を入れたタグを縫い付けると、不思議と愛着が湧き上がってきます。



バッグのひっくり返し方、フォルムの整え方など、ネットや本にも載ってない技術も学んでもらいます。
単純な作業に見えますが、これを知ってるか知ってないかでは出来上がりに雲泥の差がでます。
このSL-700EXを手に入れてもらって、こうして一つ一つ手間を惜しまずに作業すれば、こんなに素敵なバッグを誰でも作ることができるということを伝えていきたい。



みなさん時間内に完成しました!
今回の参加者さんの中にはSL-700EXを持ってない方もいらっしゃって、『どうしよう!欲しい!めちゃくちゃ欲しい!』とバッグが出来上がった喜びと、物欲の狭間でグラングラン揺れておられました(笑)
このミシンがあればソーイングライフの幅がグーンと広がりますよ!
ぜひ手に入れて、いっぱい遊んでもらえたらと思います。

みなさんお疲れ様でした!




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教室から年内のイベントのお知らせ
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半年前に開催して、大好評だったSL-700EXの体験会。
第二回を11月30日・12月1日に開催します!
新作のカワイイ革小物が作れるワークショップや、前回も完売したミシンのスペシャルセットもご用意しますので、ご興味がある方はぜひチェックしてください!
詳細はのちほどお知らせします。



今年最後の体験教室を12月に開催予定です。
告知は11月中にインスタで行いますので、教室へのご入会を検討されている方はチェックをお願いします。




【今週の看板娘】

久しぶりに広いドッグランへ行きました!
以前は無限に走り回ってたけど、もう今は全力疾走は最初の5往復ぐらい。
ボチボチいこなー



【今週の教室風景】

教室に入るまで革漉き機なんて聞いたことも見たこともなかった女性の生徒さん。
今は自分で操作して漉けるようになりました!
こういう成長を見られるのも教室をやる醍醐味かもしれません。





2024年夏期講習。

“夕立”という言葉も、それがどういう現象なのかも、もう知らないかもしれません。
今の子たちは。





それは突然やってきます。
今週も教室があった水曜日の昼と夜、ちょうど生徒さんの移動のタイミングで。
その名の通り、昔は“夕方”に多くみられた現象でしたが、今は名前も“ゲリラ豪雨”と名を変え、時間帯も関係なくなってしまったようです。
以前のブログでも書いたように、これからは猛暑と並んでこの“ゲリラ豪雨”が当たり前になっていくんでしょうか?

とっても暑かった昼間(といっても30度ぐらい)でも、夕立によって『ちょっと涼しくなったね』なんて言ってた子供時代が懐かしい。。。

ちなみに“ゲリラ豪雨”とはマスコミ業界内での造語のようで、本来は“局地的大雨”というそう。
“夕立”は雨の量の基準はないけど、夏の午後に降るにわか雨や大雨のことを指すそうです。
しかし今の雨の様子を見ると、“ゲリラ”なんてちょっと怖い表現の方がしっくりきてしまうのがなんか悲しい気がしますが、もし遭遇した時はちゃんと身を守る行動をしていかないとダメだなと思います。

皆さんもお気をつけください。





さて





毎年恒例となっております、浅草橋のレザーメイト さとうさんで行われる“夏期講習”。
本日無事に終了しましたのでその様子をば。




この講習会の大きな特徴、それは“工業用ミシン”で仕立てていくこと。
自分も普段のワークショップはすべて職業用ミシンで行っていますので、全員が工業用ミシンを使える滅多にない機会です。

今回は男性3名、女性3名と、自分の講習会では初めて男性率が50%になりました!
“ミシン男子”を増やしたい自分にとって、とっても嬉しい出来事です。




ミシン自体がほぼ初めてという方から




工業用ミシン持ってます!




でも使い方がよくわからなくて…
という方まで、目的は様々。




でも理由はなんであれ、ミシンで革を縫ってみたい!そう思って実際に講習に参加してくださったことが、何よりも嬉しいのです。




そして最高齢の84歳の参加者さん!めちゃくちゃお元気!
なんなら今回のメンバーの中で、一番目がギラギラしてたかもしれません(笑)

『いや〜モノづくりって本当に楽しいわね。こうやって新しいことを教えてもらうの大好きなのよ!』

仕立ての途中で、急にそう言い出した時は、思わずみんなで拍手しちゃいそうでした!




みなさんの希望の言葉を刻印して作らせてもらったレザータグを付けてもらって…




完成!





『帰りはこのバッグに入れて帰る気マンマンでした!』
と、早速荷物を入れ替える参加者さんも。




突然のミシントラブルがあって、ちょっとご迷惑もおかけしてしまったのですが、なんとか時間内に全員完成しました!
これからもぜひミシン仕立てのレザークラフトを楽しんでもらえたらと思います。

皆さんお疲れ様でした!




これにて夏の講習会、ワークショップはすべて終了しました!
いやーよく働いた(笑)
ということで、今週の後半から夏休みをいただきます。
ブログも来週はお休みになります。

また台風が来ておりますので、お気をつけください。





【今週の看板娘】

暑いのは苦手だけど、芝生とボールがあれば猛獣と化します!



【今週の教室風景】

いつも内装のセレクトが面白い生徒さん。
レトロカメラ柄かわいい!よく見つけてくるなぁ〜!