お盆休みのど真ん中、昨日は今年初めての台風でした。
『南関東でも猛烈な雨と風に注意…』
なんて前日の天気予報で出たものだから、土曜日にきてもらう予定の生徒さんに『無理をしないでください』とLINE。
結局午後のクラスは生徒さん一人になって、何年かぶりのマンツーマン状態でした。
夕方になり、ちょっと雨風強くなってきたなぁ〜…これから大変かな。と思っていましたが….。
それっきり雨も風も強くならず。
も〜ここ最近の“大げさ予報”なんとかならないもんですかね。
『大したことなくてヨカッタ』で、もちろんよかったんですが…。
なんだか腑に落ちないのはワタシだけか。
とはいえ。
大雨で苦しんでらっしゃる東北の方々もいるので、『大したことなくてヨカッタヨカッタ』ですよね。
同じ国民として、何もできないのが歯痒いですが、今や毎年のようにどこかで起きる水害。
“来年はもしかしたら…”と思うと、備はしておかなくちゃと思う今日この頃です。
さて
『バンディ!できたよ〜お待たせ!!』
というLINEと共に送られてきた一枚の写真。
何を隠そうこのブーツ、先輩靴職人さんに2年前にオーダーしてあったもの。
早く見たい!早く手に取りたい!早く履きたい!とばかりにアトリエにお邪魔してきました。
2年前、採寸してくれたときの手書きデータ。
普段スニーカーは29cmを履いてるんですが、実寸は28cmなんだとか。
あとは右のほうが少し大きい、なんてことも教えてもらいました。
この状態を見て、左足の中敷きの前側半分を厚くしたほうが、靴が馴染んできたときにちょうど良くなるとのこと。(左の紙の真ん中らへんに書いてある)
靴もまた奥深いです…。
そして靴づくりではとっても重要な作業“釣り込み”。
靴の木型に沿わせて革を引っ張って留める作業。
これによって靴のフォルムの美しさが決まります。
今はほとんど機械でやるそうですが、この先輩はあくまでも“手作業”にこだわってます。
『やっぱりラインのセクシーさが違うんだよなぁ』
大変な作業だけど、なんだか嬉しそうに話す先輩が印象的でした。
職人さん自ら履かせてくれます。
ブーツの履き方脱ぎ方、靴紐の役目としばり方。
今まで考えたこともなかったけど、改めて教えてもらうととても深い。
勉強になります。
あまりに暑い日だったので、半ズボンでちょっとおマヌケですが(笑)
なんだこの履き心地は…!
今までいくつかブーツは履いてきましたが、最初は違和感と痛みしかないと思っていた概念がグルン!と音を立ててひっくり返ります。
『ちょっと外歩いてみましょうか』
そう促されて歩いてみると、『エ!エ!エ〜!』と思わず声が出る。
先に書いた左足の底の厚みなんて全く感じないし、むしろ信じられないほどの安定感。
それでいてつま先の絶妙な角度のおかげか、足がコロンコロンと前へ前へと勝手に進んでいきます。
そしてなにより、結構歩いたのにどこも痛くない!!
むしろこのままどこまでも歩いて行きたくなるぐらいです。
もう感動しっぱなし。
さらに嬉しいことが発覚…このブーツに使われた革。
イタリアの名門タンナー『バダラッシィ・カルロ社』の“ミネルヴァリスシオ”のコニャックカラー。そう、
自分が自転車用に作ったバッグの革と、まったく同じものだったのです!
も〜嬉しすぎる。。。
ブーツを作ってくれた後藤さん。
『こういう手作りの靴の良さをさ、もっとみんなに知ってもらいてぇよな!』
満面の笑みでそう語るモヒカン頭のお兄さん。
めちゃくちゃカッコいい。
確かにその瞬間は安い買い物ではありません。
でもちゃんとメンテナンスすれば、10年でも20年でも履ける靴。
履けば履くほど自分の足と一体化するような靴。
ぜんぜん高くないっしょ。
このブーツがしわくちゃになって、なのに革はツヤツヤで…
それを履いた還暦の自分を想像した時、思わずブルっと武者震い。
後藤さんありがとうございました!!
《後藤さんのInstagram》
メインブランド WHITE KLOUD Custom Boots
カジュアルサイド Jack & White Brothers
【今週の看板娘】
今週、初めて夜間救急に駆け込む出来事が。
でも大したことなくてよかったよかった。
【今週の教室風景】
今週体験教室に参加してくれた男性。
将来独立するために手縫いからミシンにいきたいとのこと。
利益を出すためには大切な決断です。
応援します!
【BANDY’Sレザークラフト 教室のご案内】
現在教室の方は、空きが出次第お申し込み順にご案内させていただいております。
また教室へ入会希望の全ての方に体験教室の受講をお願いしております。
悪しからずご了承ください。
『ぜんぜんミシン初心者なんですけど大丈夫なんですか?』
とおっしゃられる方が多いですが、ほとんどが初心者の方です。
ぜひ一度体験教室にいらしてください!
体験教室では実際に工業用ミシンを使って、レザーキンチャクを作っていただけます。
小さなキンチャクですが革を切る・縫う・漉く・ヘリ返す・タグを作るなど、ミシン仕立てならではの技術を一通り体験してもらえます。
詳細・お申し込みは下記のリンクからどうぞ。
教室の内容や、生徒さんの作品など詳しくは教室のホームページをご覧ください!
⇨BANDY’S Leather craft school
下記材料屋さんにもパンフレットを置いていただいておりますので、ぜひお手に取ってご覧下さい。
レザーメイト さとう さん
三洋商会 さん
角田商店 さん
Kファスナー さん
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
美しいと感じる靴ですね。良いものを長く使って愛着を感じることが出来れば幸せですね。私もそんな物を手に入れたいです。また、作ってみたいですね無理ですが(笑)、8月は一回手作り市に参加します。最近は手作り市が結構、開催さられている様ですが、人気が高くてなかなかエントリーできない様です。私も10月に2件申し込みしているのですが、どうなることやら?なかなか個性ある作品が作れなく、能力の無さを感じています。それでもレーザークラフトを続けて行きます。(笑)
美しいと思ってもらえて嬉しいです!
でも『良いものを作りたい!』という気持ちで作っていってもらえれば、いつかきっと『ヨシ!』って思える作品ができると思います。
そのためにもぜひ続けていって欲しいです。
相変わらず積極的にイベントに参加されてるようですね!
うらやましいです。