経験が感覚へ。

こんなに暖かいと感じる2月は初めてかもしれません。

その影響なのか




まだまだ元気な梅たち!


例年だと『あ、咲き始めたなぁ〜』と思っても、あっという間に散ってしまうので、なんだか得した気分♪

でもこの変な気候を喜んでいいのか悪いのか…


いい訳ないですわな(笑)








さて







先日の教室での出来事。


『先生ーっ!なんか針が変なことなっちゃいましたーっ!』


まぁちょくちょくあります。こういう叫び声。

『ハイハイ、直しまっせー』ぐらいの感覚でミシンを見てみると…
写真を撮ることも忘れてしまうほど、衝撃的な状態に。
針が針棒から抜け、釜に食い込んで止まっていたのです。


なんとか針を引き抜き、改めてセッティング。
縫い始めると…プチっ。
上糸が切れます。

もう一度セットして、縫ってみても…プチっ。

針を替えて、縫ってみても…プチっ。

いろいろ試行錯誤しても、プチっと上糸が切れること10回。


この10数年で、結構いろんなトラブルを解決してきたつもりですが、どの症状にも当てはまらず…はて、困った。
まだ教室があるのに。

土曜日でお休みなのを覚悟で、いつもお世話になっているミシン屋さんへ電話してみました。
すると『行ってあげますよ〜』と嬉しいお返事!


小一時間後、キキーっと自転車で現れたミシン屋さん。いつもはクルマなのに。
聞くと、目の調子が悪くてクルマを運転することができず、息子さんに送ってもらうのを待ってると遅くなるので、自転車で来てくれたという…
1時間もかけて。

『教室でミシンがなかったらどうしようもないからね〜』


そういうと、あっという間に原因を見つけてパパッと直してくれ、その都度調整の仕方や気をつけるべきところを教えてくれるのですが…


『コレはこんな感じかなぁ〜』


『ここはこんなもんでいいよ〜』


すべて感覚。


『何ミリぐらいでしょうね?』
と聞いても
『そうだね〜何ミリかなぁ〜…コレぐらい!』
と、やっぱり感覚。


ミシンを触り続けてウン十年。
理屈ではなく、向き合い続けたからこそ生まれる感覚。

実はものすごい職人技を目の前で見せてもらってるんだなと感じました。
そしてそんなすごい職人さんが『困ってるから行ってやろう』と思ってもらえたことのありがたみ。
本当に助かりました。



諸々の修理と調整が終わり、縫ってみると…


『ぜんぜん音が変わった!』

と、生徒さんから声が上がるぐらいのスムーズさ!
いやぁ〜気持ちいい。


何の気なしに縫ってると、縫えることが当たり前になってしまいますが、縫えなくなって困り、それが直って縫えるようになった時の喜びときたら…


『先生、すいませんでした。』


と、生徒さんが謝ってくれましたが、いやいや。
こちらの方こそいい経験をさせてもらいました!
これから同じような症状が出ても、これで自分で直せるようにならせてもらったのですから。


ミシン屋さんが教えてくれた“感覚”を受け継いで、自分ももっともっとミシンとお付き合いを深めていきたいと思った出来事でした♪







【今週の看板娘】

なんでこんなにボールを好きになったのか…
長年連れ添ってもわかりません(笑)




【今週の教室風景】

う〜ん…これまたステキな出来栄え!

材料はすべてウチで調達してくれたのですが…
まだまだ面白い組み合わせ方があるなぁ!







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「経験が感覚へ。」への2件のフィードバック

  1. ミシンは微妙なところがありますね、私もやっと少し慣れて来た感じがして来ました。でも無理して縫って、たまに糸飛びを起こしてしまいます。機械は使い方ですね、嘘はつかないですね。此処のところコロナウイルスで大変ことになっていますが、来月参加する手作り市が中止になってしまうか心配しています。年二回の参加なので

    1. ミシンは本当に繊細な機械です。
      いつも普通に縫えている事が当たり前と思ってはいけませんね。
      って、トラブルの後はいつも思うのですが…(笑)
      せめてメンテナンスだけはちゃんとします。

      コロナの影響はすごいですね!
      浅草も本当に人が少なくなりました。
      GWのクラフトイベントもこのままでは…
      でも健康が一番ですしね。

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