一番最初の印象は
『え?怒ってんの?』
でした。
初めて来たお客さん(自分)にそんな印象を与えるお店が近所にできました。
そのお店は小さなスパイスカレー屋さん。
あんまり本格的なスパイスカレーは好んでは食べないけど、近所だし美味しかったら生徒さんにも薦めようとランチで入ってみました。
店内には2組お客さんがいます。
カウンターの奥には40代ぐらいと思われる店主がワンオペでやっているようでした。
目の前のカウンターに座り、注文しようにもずっと調理をしていて一向にこちらを見ようともしません。
『すいません。』 無視。
『すいません〜』 無視。
『すいません!注文いいですか!』
僕と店主の距離は1メートル足らず。
そして3回目のすいません!でやっとこちらをチラ見して一言。
『ちょっと待って。』
なに怒ってんねん!!
2組客がいるぐらいでテンパってんのかよ!!
ちょっとお待ちくださいね〜♪ぐらい言えへんのかい!!
てか、自分が好きでワンオペやってんのと違うんかいぃぃぃ!!
って、わずか1秒ぐらいで鬼の4連ちゃんツッコミが心の中に出たことが自分でビックリ(笑)
そのあとなんとか注文を聞いてもらい料理の到着を待ってると、一人のお客さんが入ってきました。
『注文いいですか?』 無視。
『なんか注文の方法があるんですか?』 無視。
ここまでくるともはや面白おかしくなってきて、笑いを堪えるためにひたすらカウンターの天板を見つめることしかできない状態の自分。
『お待たせしました〜』
ってそれは言えるんかい!!とまたまた心の中でツッコミつつ(笑)

運ばれてきたカレーの美味しいこと!
こういう本格的なスパイスカレーで今まで食べた中ではナンバーワンかも…
あっという間に平らげてお会計をお願いしようとすると、さっきの無視されてたお客さん、もう声をかける余力すらなくなって、カウンターに座ったまま放置されておりました(笑)
いつになったらこの人の注文を聞いてあげるのか、その後も観察したくてしょうがなかったですが、時間がなくて渋々お店を後にすることに。
あの一人客に『ほら!ガンバって声かけてみ!』って言ってあげたかったナァ。。。
また面白い店が一つ、浅草に誕生です♪
さて
先月から教室に新しく入ってくれた生徒さんから、こんな相談を受けました。
『自宅の革漉き機がまったく使えなくなっちゃったんです。見てもらえないでしょうか?』
聞けばバッグや洋服の仕立てのお仕事をされていて、革漉き機もすでに持っているものの、まったく使えなくなってしまったという。
購入したミシン屋さんは廃業してしまい、他のミシン屋さんにも見てもらえず、困り果て…といった内容でした。
それは大変と早速日程を調整し、生徒さんのご自宅にお邪魔しました。

修理というか、調整だけの問題かな〜と見せてもらうと予想通り。
正しい位置に調整をし、刃を研ぎ直したあとは使い方のレクチャー。
小一時間ほどでちゃんと使えるようになりました!
自分も駆け出しのころはいろんな機械トラブルがありました。
そしていつも助けてくれたのは先輩職人のO崎さん。
忙しい中いつも時間を作ってくれて、見にきてくれたり教えてもらいに行ったり。
なので困った時に助けてもらえるありがたみが、本当に身にしみてわかります。
そして今は自分が助けてあげられる立場になることができた。
今から自分がレザー職人、作家として第一線で活躍することはもうないけど、これから夢を叶えようと頑張る人たちの手助けをしたい。
自分の気持ちに偽りなくそう思えるようになった瞬間、『あ〜、これが人生後半戦の生きがいかもな〜』と車の中で一人、ニヤニヤしながら浅草に帰ったのでした。
【今週の看板娘】

『シャンプーちゃんとできました!』と風呂場から飛び出して報告しにくるジーナ。
エライエライ♪
【今週の教室風景】

またとんでもねーバッグが一つ生まれました!
あ、娘さん(2歳)用ね(笑)