先週からの流れで。

先週のブログで、『あれば便利なのはわかっていて…やっと作った。』というものが“ミシン針ケース”でしたっていうお話を書きましたが、今週またもう一つ同じようなことがありまして。

今度のものはボロッボロのまま、10年来使い続けたもの。
“ヘルメット”でした。
普段の移動にバイクを使うことが多い(都内の移動手段はバイクか自転車が最速)ので、かなりくたびれてきているのは重々気づいておりました。
しかし。
バイクに乗られる方は知っていると思いますが、バイクのヘルメットって実はなかなかのお値段がします。
ちなみに。
頭部全体を包み込むいわゆる『フルフェイス』と呼ばれるタイプ(銀行強盗がよく被ってるヤツ(笑))で国産だと5〜6万円ぐらいするのです。

実はワタクシ、12年ほど前に雨の中都内をバイクで移動中、結構なスピードで転倒し地面に頭を強打したことがあります。
幸いちゃんとヘルメットを被っていたし、気づいた周りの方に助けてもらいことなきを得ましたが、あの時の衝撃は今も思い出せるほど凄まじいものでした。(打撲で左足一本丸々紫色になりましたが(笑))
その経験からヘルメットはいいものを買うようになったのです。

そして今回、数えて三代目になるヘルメットはこれにしました!

 

安定の国産メーカー『SHOEI』のジェットヘル♪
前回のがかなりトンがったデザインのイタリア製だったので、今度は真逆のクラシックタイプにしてみました。
かなりシンプルなので、やっぱり何かカスタムしたくなるのは作り手のサガか…。
コイツを相棒に、またアッチヘコッチへと都内を走り回りたいと思いマス★

 

 

さて
先週書ききれなかった教室でのデザインのお話をば。

例えば、レザークラフトをやっている方(プロアマ問わず)で、『デザインの参考にしたものは一切ありません。これは100%自分で考えたデザインです。』と、言い切れる作品がいくつあるでしょうか?

たとえ意図や悪意がなかったとしても『なんとなく似てしまった』なんてのはよくある話。

さらに。
イタリアのとあるOEMメーカーが作ったバッグをスーパーブランドが導入し、タグだけ付けて新作だと発表。
その3年後に別の中級ブランドが全く同じバッグを導入し、10分の1の値段で売ってた…。
な〜んてパターンもあったりします。

つまり、先週のブログでも散々言いましたが、全くのオリジナルデザインを生み出すということは相当に難しいことです。

たまに聞くのが
『デザインがパクられるようになったら一人前だ!』
とかいうセリフ。
これは自分の経験上、デザインをパクられたことがない、もしくはその人自身がよくパクってる(笑)人が言ってる気がします。
ウチもなんとかオリジナルデザインをちょっとずつ生み出して、なんとかここまでやってこれました。
しかし過去に一度、デザインを丸パクリされたことがあります。
ウチが製品としてリリースした2年後ぐらいに、たまたま手に取った雑誌にそのカードケースが載っていたのです!
デザインはもちろん、中身の構造まで全く一緒。
あれれれれ??と思いながら読み進めていくと、なんと某個人作家が新作と銘打って、自分が作ったカードケースと全く同じものを発表していたのです。

目を疑う、というのはまさにこのことでした。

でももしかしたらその作家の方が先にデザインしていたかもしれない。
もしくはたまたま同じデザインが生まれてしまっただけかもしれない。
正直真相はわかりませんが、この時ばかりは悔しくて悔しくて。
本当に悔しい思いをしたものです。

そんな思いをした自分が『パクられたら一人前だ!』なんて他の作家に言えるでしょうか?
心の中では号泣してて、みっともないだけな気がします(笑)

 

この内容についてはもっともっと書きたいことがありますが、さすがに3週にわたると暑苦しいだけなので(笑)
教室内でのデザインについての取り扱いはと言いますと、皆さん最初に課題バッグとして3つのバッグを作っていただきます。

 

 

 

この3つのバッグにおいては『キット』として、こちらで裁断したパーツと付属品を全てセットしてお買上げしてもらっています。
その際に『権利ごとお渡ししますので』と声をかけると、生徒さんは一様に『??』な顔をします。
要はまずこのキットを元に型紙を取ってもらって、その型紙は今後皆さんが自由に作ったり、アレンジしたり、売ったりしてもいいですよ〜ってことです。
『なんだ、そんなことなんですね〜』ってリアクションの方もいますが…まぁ最初はしょうがないか。
そんなデザインの権利がどーのこーのなんて普段考えないですもんね。
でもウチの教室をきっかけに、そういうこともちょこっと意識してレザークラフトを楽しんでもらえたらなって思います。
新しい何かを生み出すことは本当に大変ですが、生み出せた時の喜びはなんとも言えないほどの充実感がありますからね!

そしてもし、生徒さんの中で『デザインをパクられちゃいました〜』なんてことになったら。
『また次の新しいものを生み出して、本当の一人前を目指そうぜ!』
な〜んて言ったら…暑苦しいだけですかね?(笑)

 

 

【今週の看板娘】

お友達が遊びに来てくれて嬉しかったネ♪

 

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☆Bandy’sレザークラフト教室☆
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『ぜんぜん初心者なんですけど大丈夫なんですか?』
とおっしゃられる方が多いですが、ほとんどが初心者の方です。
ぜひ一度見学または体験教室にいらしてください!
【土曜日にまだ余裕があります】
平日お勤めの方、この秋から新しいことを始めてみませんか?
お申し込み・お問い合わせ、パンフレットのご希望は当店まで。
メール(qrinaf@gmail.com)またはお電話(03-6319-0146)にて。
またホームページにも“school”というバナーで詳細をアップしましたのでご覧下さい。
下記材料屋さんにパンフレットを置いていただいておりますので、ぜひお手に取ってご覧下さい。

レザーメイト さとう さん
三洋商会 さん
角田商店 さん
Kファスナー さん

ご検討のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

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「先週からの流れで。」への2件のフィードバック

  1. デザインを考えるのはとても難しいですね。私は図書館で偶然目にした本からレザークラフトを始めました。その後、何冊かレザークラフトの本を購入して、また、ネットでサイズなどを参考にして作っています。いづれオリジナルの物を作りたいと思いますが、まだまだ素人親父のクオリティーを上げるのが先決の様です。(笑)また、ワンポイントアドバイスをお願いします。ミシンでの糸目のピッチはどの様に決めるのですか、また通常は何ミリぐらいで縫うのでしょうか。よろしくお願いいたします。

    1. デザインは本当に難しいですよね〜。
      自分も本などはたま〜に見たりしますが、デパートのバッグ売り場等には一切近寄りません。
      デザインがまず先でもいいと思いますよ!
      デザインが浮かんだら、それを現実にするために頑張ろうとしますしね〜。
      ミシンの糸目のピッチですが、あまり細かすぎなければ好みでいいと思います。
      あまり細かいと革が裂けやすくなりますので。
      イメージの話にはなってしまいますが、細かければエレガント、大きければカジュアルなイメージですね。
      ただどちらにしろ大切なのはちゃんと糸が締まっているかどうか。
      糸調子がうまく調整できていなければ元も子もありませんしね。
      色々と縫って試してみてください!

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